12月11日(火) 13:00~17:00
第12回を迎えた論文ゼミ。今年も残すところこれを含めてあと2回。
先生、高尾さんからの貴重なアドバイスをいただきます。4年生にとってははじめての論文なので日々勉強です。
↑説明をする渡邉さん。ヒアリングで得られたものは大きかったようです。
その後…
勘六橋の設計が本格的になってきました。以前までは桁の形状の検討を行ってきましたが、最近は橋脚の形状を考えています。面白いので覗いてみました。
↑9パターンの断面を考えて、実現可能な中でもっとも薄く見える断面を検討しました
↑伊東さんが生み出した橋脚たち(s=1/100)
↑先生との打ち合わせで考え出された橋脚(s=1/100)
↑それを1/50模型で表現。これがどんどん洗練されていくことになるのでしょう。
出会いと発見DIARY
12月10日(月) 工事連絡会@河川事務所
久しぶりに訪れた遠賀川にはあちこちにフェンスが立っていて、いよいよ工事が始まるんだなぁと感じさせてくれました。
少なからず遠賀川に関わって半年。ようやく愛着のようなものが湧いてきた今日この頃。
こうやって見てみるといい風景はあるかもしれないけど、愛着を持っていれば悪い風景なんてないんじゃないかと思ってしまいます。
愛着のある土地の姿を変える仕事とはどういうものなのか、これから学習させていただきます。
今日は右岸・左岸併せて行いました。
話し合われた内容を全部書くと大変なので大雑把に書きます。
工事連絡会は実は2回目。前回の打合せでは、右岸のみの話だけでした。
右岸
前回は石積み護岸の天場の石が用意できない可能性があるという話があり、今日は施工する業者さんが代替案を用意してきてくれました。代替案は九大案がうまく織り込まれ採用となりました。
沈下橋からのカヌー乗り場までの通路に用いる縁石はサンプルを持ってきていただくなど多大なご協力をいただきました。
↑説明をする吉岡さん。石積みの打ち合わせは長い時間をかけて行われました。
なお、右岸では沈下橋から水辺館までの通路(ウッド)の寸法に関して九大側とコンサルタント・河川事務所間でミスコミュニケーションがありその場で寸法を直してもらうことになりました。通常は単価の再計算等で面倒になるため話は通りませんが、この通路の重要性を説明し、沈下橋の杉材と奥行き幅を合わせたいというこちらの意向をご理解いただきました。
↑縁石(実物)。九大に新たな石のコレクションができました。
左岸
左岸は初の打ち合わせとなるので、コンセプトからの話になりましたが、以前左岸の土地の造成をしてくれた業者さんが入ってくれることとなり、説明に手間取らずスムーズに打ち合わせが進みました。ただ、スロープと県道の合流点に信号があり、それが車の通行の阻害になっているため移設の調整を別途、河川事務所が行うこととなりました。
↑説明をする伊東さん
↑このとき使った1/20の模型。右岸の緩傾斜坂路で用いた階段と同じ方法で、勾配の異なる斜面を階段でつなげます。(階段の端が左右で異なるところをみるとわかりやすいでしょうか)
今日は夕方6時から11時近くまで議論は続き、様々な確認が行われました。
おわって外に出ると雨が降っていました。
次の日は論文ゼミ。なんかいろんなことを考えてしまいました。
12月6日(木) 河川事務所との打ち合わせ@学生部屋
今日は久しぶりの打ち合わせです。
前回の駐車場打合せ以降コンサルタントさんに図面を作成していただきました。
右岸の材料調達、左岸駐車場の舗装材料の進捗状況の報告が行われました。
設計が細部にわたってきたので打ち合わせの内容も少しずつの議論ですが、一回一回が大切になってきます。
右岸
右岸は河川が湾曲する外側のため最近は日田石の需要が高まっておりなかなか材料の調達に苦心されているようです。コンクリート護岸が減り、石積み護岸が増えるという時代の流れとしてはいいことなのかもしれませんが、工事的には悩ましいです。石積み護岸の天端に座れるようにするというこちらが意図する設計を実現するには切り出す石の寸法、積み方の順番に工夫が必要になりそうです。
左岸
駐車場舗装についての報告が行われました。
以前の打ち合わせで通路は脱色アスファルト、駐車マスは緑化ブロックとすることが確認されました。(九大サイドとしていまだ納得していませんが…)それを受けて使用が予定されている緑化ブロックの報告があり、今回提案されたのはかみ合わせがいいように波型の形状になっていて、植生できるように穴のあいたコンクリートブロックでした…。
もっとも河川に近い側の駐車列はウッドではなく、芝で枠線のみをコンクリート製の縁石で仕上げることになりそうです。ウッドよりも緑は確実に多くなりますが、雨天後に駐車場として利用されると間違いなく芝はタイヤとの摩擦ではがれてしまうでしょう。
最後に車が進入するスロープについて議論しました。
・県道の黒色アスファルトと路面に使用する脱色アスファルトとがぶつかる部分の横断歩道を考慮した処理
・新設する階段への細かい指示
・階段と駐車マスの間の通路と階段との幅の関係
・新設するスロープと既存護岸とのすりつき方
これらの詳細は絵にしてコンサルタントさんに図面化を依頼することになります。
最近は論文があるのでプロジェクトから離れていますが、駐車場だけは気がかりです。
このブログでどれだけプロセスを記述しようとも利用する方には結果のみで評価されます。
完成した来年どう評価されるのでしょうか。
ここは河川敷。将来駐車場としてではなく河川敷として愛着を感じていただければ少なくとも管理者、設計者の思いは報われるでしょう。
11月22日。
九州大学伊都キャンパスの食堂にて三浦さん、樋口先生、宮崎さん、渡邉で今年度の港まちづくりスタジオの活動に関して打ち合わせを行いました。(写真なくてごめんなさい!)
今年度の活動は、スタジオがはじまって二年目の活動になります。
今年の活動では、去年のスタジオの提案を具体化することを目標にすることが確認されました。
また、スタジオの活動を市民にPRし、佐世保のまちづくりに市民の人を巻き込んでいくという役目がスタジオにはあるので、
3月にさせぼネイビーデザインウィークという名前で、イベントとFMさせぼ番組づくりを行うことが決まりました。
させぼネイビーデザインウィークの1日をイベントの日に設定して、その日に去年の提案であったネイビースタイル(Pコート)ファッションショーやトークセッションを行うこと、それに関連してFMラジオ番組をつくり、その週はその番組を何度もまちなかに流し、スタジオの活動をアピールすることが決まりました。
これからイベントの内容やラジオ番組づくりの内容、今後のスケジュールなど、これから決めて、また詳細が決まり次第、随時こちらでご報告しますね!
11月16日(金) 河川事務所・コンサルタントとの打合せ
↓図面を模型にしました。車がズラリ(通称:うなぎの寝床)
15日に作成した図面が実現可能か河川事務所での協議結果の報告を受けました。
設計はほとんど図面どおりに行うことが決まり、追加で駐車場入り口に小さな管理棟を新設することが決まりました。
あと乗り越えるべき大きな課題はウッドの駐車場と駐車場入り口の木が実現可能かというところ(木を植えるスペースは確保してもらえるとのこと)。
特にウッドの駐車場は現在の図面ではもっとも水辺に近い列に配置する予定なのでこれが実現できるかどうかは駐車場の風景を大きく変えることになります。(この列が緑化ブロックになってしまうと既存の駐車場と芝の面積があまり変わらなくなってしまう。)
大きな山場です。
↓ウッドの説得が続きます
その他、議論した内容は新設するスロープと既存の護岸との擦り付け方、プロムナードと駐車場通路が近接している部分が出ているためその部分をどう処理するかといったことです。
現段階の構造では駐車場からプロムナードに車が進入できるようになっているので利用者マナーが問われるところですが、そういった行動を未然に防ぐためにプロムナードと通路はきちんとすみ分けなければなりません。この二つの関係は利用する方に大きな影響を与えるので重要になってきます。
場所によってはプロムナードの位置はこれ以上水辺に近づけることができないという制約条件が発生するなど、限られたスペースの中でうまく線形を考え、駐車マスを配置していきます。
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