風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常を、その時々の現役学生の目を通して、お伝えしていきます。
August 31, 2016
庵浦小学校、俵ヶ浦小学校の運動会【佐世保/榎本】

 5月の最終日曜日は、俵ヶ浦半島プロジェクトチームのメンバーで佐世保市の庵浦小学校、俵ヶ浦小学校の運動会に参加しました。
 
 3年前から九大景観研が地域の方との協働でトレイルづくりを行っている佐世保市の俵ヶ浦半島では、平成28年度をもって庵浦小学校、俵ヶ浦小学校が半島の佐世保中心部に近い船越小学校に統廃合されます。それに先立って27年度には野崎中学校が同じく愛宕中学校に統廃合され、今年度、俵ヶ浦半島の南側4町には学校がなくなります。

 庵浦小学校、俵ヶ浦小学校の最後の運動会を盛り上げようと、地域の中で数少ない子育て世代のお父さん、お母さんたちだけでなく、自治会のみなさんも一緒になり、町内全体で運動会が企画されたそうです。
 当日はあいにくの雨天で、運動会は体育館で行われました。少人数であったことが功を奏し、周辺の学校の運動会が中止になったこともあり、佐世保市近郊にお住まいの親せきの方が大勢集まり、たいへん盛り上がる運動会になりました。

 今年度からはトレイルの取り組みだけでなく、半島全体の振興を考える取り組みも始まっていますが、統廃合された後に残される小中学校の施設の将来や地域の教育環境は、この俵ヶ浦半島において大きなポイントになることが感じられました。

August 31, 2016
唐泊ドリームステーションの日常【北崎/鮫島】

こんにちは

修士2年の鮫島です。
今日は普段話す機会のない唐泊ドリームステーション(北崎のシェアハウス)についてお話しします。
今年の4月、わたくし鮫島とインドから来た九大の留学生、ジン、ハリットの三人で暮らしています。
はじめは三人ともとても不安でした。慣れない暮らしに言語の壁もあり、いったいどうなるのだろうという感じでした。

しかし、最初の週末で三人でお酒を飲んで話したことで、すぐに打ち解けました。
なんとなく気の合うメンバーが集まったことがわかり、2人とも安心した様子でした。
忙しい日常の合間に海に行ったり、北崎の福寿寺の和尚さん・ヒラナさんに釣りを習ったり、
僕の実家によんで手巻き寿司パーティーをしたこともありました。

基本的に平日はバイトや研究等でみんな帰りが遅く、あまり揃うことはないのですが、
それでも偶然揃った時には家のすぐ前の港まで散歩をして、近況を報告しあうことにしています。
みんなルーズな人間なので、喧嘩も未だにしたことがありません。
また、一階のオープンスペースは先ほど名前が出たヒラナさんのご尽力のおかげで、
地域シェアスペースとして生まれ変わりました。

冷蔵庫、電子レンジ、電気湯沸かし器、湯のみ器具一式、扇風機、、、充実した備えになっております。
上の写真のように地域の子供達やおばちゃんたちが放課後の勉強場や井戸端会議に使ってくれるようになりました。
この空間でインド人の2人も地域の人と会話することが増えたようで、とてもいいことだと思います。
また、昨年の住人、鍛治さん河津さんがヒラナさんの協力で作り上げた家庭菜園は今年も稼働しています。
と言っても僕は何もわからず、、、ヒラナさんがキュウリや西瓜、ナスなどを植えてくれました。
そこで採れたお野菜は、先ほどのシェアスペースに置いて地域の皆さんにお配りしています。
朝に置いて夕方帰ってくる頃には無くなっているという人気っぷりです。
色々な方の助けで生活できている僕らですが、まだお返しすることはほとんどできていません。
なので今度の11月の九大祭では、みんなで本場のインドカレーを作り、北崎のPRをしようと計画しています。
これからもよろしくお願いいたします。
August 31, 2016
北崎中学校と九大留学生が環境問題について考える【北崎/鮫島】

こんにちは

修士2年の鮫島です。
昨日は北崎中学校に九大の留学生コースの学生が
お邪魔して、一緒に環境問題について勉強しました。
参加したのはこの三人。左から中国のヨウさん、僕の同居人のインド人、ジンくん、ベトナムから来たミンくんです。
まずはこの三人にそれぞれ自分の国での環境問題について話題提供がなされました。

中国で「臭い川」と呼ばれていた川がどうやって再生して行ったのか、ベトナムで巨大企業が海を汚染した時に、
地域住民が断固反対の意思を表示した話、若干16歳の少年が海中を漂うゴミをキャッチする一大プロジェクトを立ち上げた話、、、。
どれもこれも面白く、中学生のみんなも食い入るように話を聞いていました。

僕個人的には、いつも一緒に暮らしているジンがあんなにプレゼンがうまかったことにとても新鮮な驚きを感じていました。
中学生にもバカうけでした。
その後、6つのグループに分かれ、それぞれのテーマごとに議論しました。
なぜこんな環境問題が起きるのか、私たちにできることは何か、みんな真剣に考えを巡らせていました。
九大生態研の清野聡子教授にもお越しいただいて、最後のまとめをしていただきました。
北崎の唐泊は福岡の中でも海流のとどまる場所であること、それゆえに海岸にゴミが漂着しやすいことが
データをもとに示されました。今日考えた環境問題が、自分たちの身近な場所で起こっている。この実感が
中学生にとっては大きなインパクトとなったと思います。
今後もこの環境問題をテーマにした北崎中学校と九大留学生の交流は続いていきます。
今度は9月に実際に海岸にゴミを拾いに行くことを予定しています。

お疲れ様でした!
August 14, 2016
プロジェクトまちづくり始動![プロジェクトまちづくり/大瀬]

今年度から新たに

「プロジェクトまちづくり」という講義が開講されました。
建設都市工学コースの学部3年生を対象とした講義です。
景観研が以前よりお世話になっている
九大伊都キャンパスの北に位置する福岡市北崎地区のまちづくり活動に参加させていただきました。
まず初回は、
「北崎という地域を知る」ということで
大学のバスに乗り、小田の福寿寺の平兮さんに北崎を案内していただきました。

北崎地区は
大学から車で約10分、自転車で約20分という近い距離にあるのにもかかわらず
初めて北崎に訪れる学生がほとんどでした。
昔ながらの街並み、漁港、小田観音堂、シェアハウス、東林寺からの眺め、二見ヶ浦など、
限られた時間を最大限に使い、丁寧に案内して下さいました。
第2回目には、
北崎の未来を創る会のメンバーである5人の方々にお越しいただき
北崎の紹介や、まちづくり活動の紹介をしていただきました。
そして40名の学生が3つのチームに分かれました。
第3回目以降は
北崎という地域をより深く知るためにヒアリング調査や文献調査、
北崎の魅力や課題を整理を行い、
自分たちの力で北崎のために何ができるのかを考えました。
3チームとも
いろんなアイディアがでるものの
本当に北崎のためになるのか、一過性のイベントに過ぎないのではないか、と
何度も何度も考え直しました。
考えているうちに、
北崎の方々の思いやニーズ、九大生、九大の留学生の思いなど
分からないことが出てくることもあり、
それを理解するために
再度、アンケート調査やヒアリング調査を行ったチームもありました。
そしてようやく
3チームとも
地域のニーズに応え、かつ今後の北崎のために役立つような取り組みを決定することができました。
チーム1は、
「英語版サイクリングマップ〜KITAZAKI〜」
北崎には何種類もの既存の地図がありますが、英語のものはありませんでした。
日本の自然やサイクリングが好きな外国人、九大の留学生を対象とし、
英語で書かれている地図を新たに作りました。
内容も今までの地図よりももっとおもしろいものを作ろうということで
景色のいいところや、花がきれいなところなどを、自分たちの足で調査しました。
また、親しみをもってもらうために、図も文字も手書きで仕上げました。
このひとつひとつの決め事を、チームみんなで話し合って、議論を重ねていきました。
チーム2は、
「北崎と九大生のアルバイト仲介システム〜北崎Worker〜」
農業、漁業が盛んな北崎では、収穫時期なども繁忙期に人手が足りていないという問題があります。
また、九大生を対象に行ったアンケートの結果、
アルバイトを探している九大生は多く、その中でも北崎での農業、漁業のアルバイトをしてみたいと回答した学生が7割もいました。
アルバイト仲介の制度、条件を調査したり、
先行事例の実施者や、農家の方々へのヒアリング調査を行ったり、
まずは自分たちがということで、参加者を募って農業アルバイトを実施し検証しました。
チーム3は、
「交通安全注意喚起版〜子供たちが安全なまちを目指して〜」
北崎地区には、小学校、中学校がそれぞれ1校ずつあります。
北崎の子供たちが地域に求めていることを調査したところ、
近年、糸島ブームの影響もあり増加した車が危ないという意見を得られました。
地元の皆さんはよく知っている道なので、スピートを出しがちです。
また、農業、漁業関係のトラックがよく通ります。
アンケート調査や話し合いを重ねた結果、
交通安全注意喚起板を作成、設置し、安全なまちになる手助けをしようと決まりました。
メッセージを伝えやすい看板のサイズ、高さ、色、フォント、言葉遣いなどを、
過去の論文などから調査しました。
最終回(7月26日)には、
北崎の公民館で最終発表会を行いました。
北崎にお住いの方々約20名に集まっていただき、
それぞれのチームに対するコメントや評価をいただきました。
中には少々辛口コメントもありましたが、
ほとんどの方が「よく頑張った」と言ってくださり、3年生も喜んでいました。
今学期は、新しい講義ということもあり、
先生方も生徒たちも、手探り状態な部分もありましたが、
各チームが「地域のことを考えること」、「地域の方々と話し合うこと」、「チームの中で議論を深めること」、「先行事例から学ぶこと」など、
この授業ならではの経験、勉強ができたのではないかと思います。
後期にも、別の学生を対象に
「プロジェクトまちづくり」が開講される予定です。
August 9, 2016
第1回半島ミーティング[佐世保/大瀬]

こんにちは

修士1年の大瀬です。
8月6日(土)に
佐世保市の俵ヶ浦半島にて「第1回半島ミーティング」が行なわれました。
俵ヶ浦半島内外から約60名の参加者が集まりました。
昨年度までの3年間は、
俵ヶ浦半島にある4つの町(俵ヶ浦町、庵浦町、野崎町、下船越町)において
地域のみなさんと一緒にトレイルルートとそのサインを作成してきました。
それを踏まえ、
今年度以降、どのような活動をしていくかを考えるために今回の会が開かれました。
まずは
約10名ずつテーブルに分かれ、
自己紹介を兼ねて、
「10年後の俵ヶ浦半島は、◯◯◯にしたい」
という夢を語ってもらいました。
次に、関心のあるテーマごとに分かれワールドカフェ形式で、意見を出し合いました。
今回設定されたテーマは、
「食」、「仕事」、「観光」、「教育」、「住まい」の5つです。
これは事前に各地域で行ったヒアリング調査の結果において、地域のみなさんの関心が高かった5つの分野です。
また、ワールドカフェ形式は、ワークショップの一つの形式ですが、
合意形成を目的としたものではなく、
カフェのようなリラックスした雰囲気で、
相手の意見は否定せず、まわりの意見からどんどん話を膨らませていくというものです。

私は、ファシリテータの手伝いとして
新たに出た意見を付箋紙に書き込んでいましたが、
次から次にアイディア、意見が出て、常に手を動かしているくらいの盛り上がりでした。
みなさん俵ヶ浦半島に対して、さまざまな夢、思いを持っていらっしゃるということが分かりました。
今年度以降、その夢を実現するお手伝いをしていきたいです!

ご参加いただきました俵ヶ浦半島内外のみなさま
ありがとうございました。
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