風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
March 26, 2013
西鉄柳川駅の未来図シンポ【柳川/高尾】


3月16日に行われた「西鉄柳川駅未来図シンポジウム」が新聞に掲載されました。
丁寧に記事を書いていただいて感謝です。
来場者へのアンケート結果も信じられないくらい好評で、
整備内容は9割の方が「良い」と評価してくださり、
ワークショップに参加したい意向を持つ方がなんと90名も!
自由意見も非常に建設的な意見が多く、
市民の関心の高さと柳川の市民レベルの高さにあらためて驚かされました。
来年度からも引き続き、市民、駅利用者の皆さんと駅の未来図について議論していきたいと思います。

June 15, 2012
第1回西鉄柳川駅周辺市民ワークショップ【柳川/行徳】

第1回西鉄柳川駅周辺市民ワークショップがありました。
ワークショップとは、近年用いられるようになったまちづくりにおける住民参加の手法で、住民が中心になって地域の課題を解決しようとする場合によく用いられます。地域にかかわるさまざまな立場の人々が自ら参加して、地域社会の課題を解決するための改善計画を立てたり、進めていく共同作業とその総称です。
今回の場合は、西鉄柳川駅周辺の整備において駅をどういったものにしていくのか?駅をまちづくりにどういった形で結びつけていくのか?を市民、市役所、専門家など様々な立場の方に参加してもらい、意見を交換していくものです。
今までヒアリングでうかがったお話や、柳川に関する資料を元にどういった流れのワークショップになるのかを考えながら、市役所の方や専門家チームと話し合いを重ね準備をしてきました。
第1回目ということで、参加者や事務局の顔合わせと駅周辺事業における市の狙いやまちづくりの方向性を参加者に伝えることを目的としています。
九大は、高尾さんが司会者で、学生はファシリテーターという役でワークショップに参加させていただきました。ファシリテーターとは議論に対して中立な立場を保ちながらスムーズに調整し、合意形成や相互理解に向けて議論がされるよう調整する役です。
グループ作業は顔写真付きの自己紹介シートを使っての自己紹介と「街の魅力と課題」をテーマに柳川市の良いところ、悪いところを25個ずつあげてもらいました。

グループ作業は積極的に発言される方が多く、様々な意見がたくさんでました。
最後に意見の発表が各班からありましたが、皆さん内容を簡潔にまとめていて分かりやすい発表でした。
この作業を通して柳川に関する知識やとらえ方を参加者同士で共有していくことにワークショップの意味があります。
今回はファシリテーターとして参加させてもらいましたが、意見が活発になってくるとついていくのがやっとで、交通の専門家の五十嵐さんに助けてもらいました。もっと勉強してワークショップの流れや意味を考えていかなければならないと感じました。
これからもワークショップが続いていくのでもっとたくさんの人に参加してもらい、柳川の駅やまちをより良いものにするための意見の交換ができるように、九大がお手伝いしていきます。また、このワークショップを通して、柳川で新たな繋がりができ街全体が活性化するような流れができれば良いなと思います。

April 16, 2012
市民ヒアリング【柳川/高尾】


研究室では、今年から新しいプロジェクトが始まりました。
高尾が西鉄大牟田線の柳川駅とその周辺のデザインを検討する会議の委員になったことがきっかけです。
新しく整備される東西の駅前広場では、これまで全国で行われてきたような交通機能に限定した整備でなく、
オープンスペースを出来る限り確保しながら、多様な要請に応え、柳川のまちづくりに貢献するような整備を目指しています。
柳川駅の乗降客数は減ったと言えど約12,000人/日で、通勤・通学や観光で多くの人びと行きかいます。
ここでは様々な出会いや交流が起こり、柳川市民や来訪者がタテにヨコにつながる、そうした舞台となる可能性があります。

柳川市では、駅が持つそうした可能性を一緒に引き出してくれる市民を求めて市民WSを企画していました。
高尾は、その運営に関してもアドバイスをすることになりました。
早速市民への個別ヒアリングを開始し、これまでに13回で、43名の方に意見を聴かせていただきました。
私の実感としては、これほどまでに熱意と行動力を持った人材が若手も含めてそろっている地域は珍しく、
皆さんが少しずつ力を出し合って協力できれば、駅を舞台に素晴らしい出会いが生まれるのではないかと思います。
そして、きっと駅前が、柳川らしく穏やかで、人の温かみに満ちた、素晴らしい風景に包まれるのではないかと。
そんな日を目指して頑張っています。
市民ヒアリング終了後、5月から市民WSを開催し、駅周辺の整備内容や利活用方法について議論していく予定です。

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