出会いと発見DIARY
突然ですが、3月20日に行われたデザイン専門家会議の資料と過去の東港の空中写真を比較したものです。10年という期間の中で港周辺が大きく変化しています。
▲唐津東港(H26.3月撮影)
▲唐津東港(約10年前撮影)
今日の会議では、二夕子三丁目倉庫に保存されていた模型を久しぶりに出しました。
これまで緑地計画、合同庁舎移転検討、せり場のデザイン検討のために活躍してきた景観研OBが作成した模型ですが、管理方法や体制が曖昧なまま二夕子三丁目倉庫に保管されていたため一部破損していました。
模型を修復して会議が行われましたが、今後は適切に保管していかなければなりません。
議題は、以下の2点です。
・フェリーターミナル西側残地のデザイン検討
・旧三菱合資会社、合同庁舎の移転場所選定
時代の情勢により検討が凍結していた場所だったので、過去の経緯を振り返りながら会議が進められました。
会議後は空中写真を確認しながらこれまでの成果を確認しました。先日も佐賀のまちづくり知事賞をもらった唐津みなとまちづくり。これからも少しずつ着実に進んでいきます。
今日は唐津みなと松原Cゾーンにて、除草作業が行われました。
今回は、除草を行うグループと松の剪定を行うグループの2手に分かれて行いました。
松の剪定は、松と松の間のスペース(作業空間)の確保、日照の改善が目的となっています。
作業当初はどの枝を切るべきなのか、はっきりしない部分が多く苦戦しましたが、
スペースの確保や日照の改善と行った目的を考える事で作業後半には効率よく剪定を行う事ができました。
最後に油かすをまいて、本日の除草作業は2時間ほどで終了しました。
これからも剪定作業、除草作業は松原を造っていく上で大切な作業となりますので、
自分たちの方であらかじめ勉強し、知識を付けた上で作業に参加していく必要があるでしょう。
小雨が降る中での作業という事でやりにくい部分もありましたが、
作業前と比べると、松の剪定を行った事で作業空間、日照状況は多少は改善された事と思います。
次回の作業時に松がどのくらい成長しているのか、松原がどのように変化していくのか非常に楽しみです。
参加された皆様、お疲れ様でした。
初めましてこんにちは!今年度から景観研究室で勉強することになった学部4年の河津です!皆様、どうぞよろしくお願いします。
さて、4月15日に、佐賀県唐津市の大島へと現地調査へ行ってきました。今回の調査は、先日のブログでお伝えした大島の1/1000模型を作る際に必要な情報を集めに行くという目的です。
私たち学部4年の鍛治・河津は先輩より一足先に現地へ向かい、これまで先輩達が取り組んできたプロジェクトの現場を見てきました。
先輩達の成果に驚かされつつ、これからどのようなことを考え、取り組んでいこうかと二人で悩んで考える時間でもありました。
近くで美味しい海鮮丼をいただいた後、いよいよ先輩達と大島の調査開始です。
私達4年は模型・図面上での大島は見てきましたが、実物の大島へ行くのは初めてです。
今回の調査では、島の模型の一部である民家がどのような形であるか、高さはどうか、という事・現在公園までの道はどうなっているのかについて調べました。
調査時は家を一軒ずつじーっと見ていくものでしたから、住民の方は不快な思いをされるだろうと内心不安ではありましたが、すれ違う方々から「頑張ってね」「いい模型作ってよ!」とたくさん温かい言葉を頂きました。嬉しさと同時に気が引き締まる瞬間でもあります。
建物の調査終了後、大島公園への道を進み(実際は軽い登山でした)、展望場へ到着。
海・山・そして人が住む空間。すべてを一望できる素敵な場所です。かなり木が育っていることも分かります。先輩からも島や風景の事について色々と教えていただきました。
実際に現地へ行って初めて分かる事が多くありました。模型だけでは実際のその風景や、感覚を体験することはできませんね。この日見た景色や感じた事を今後のスタディに生かそうと考えています。
最後に、大島の皆様、1日中島のあちこちを歩きまわりご迷惑をおかけしたかも知れませんが、温かく迎えてくださって本当にありがとうございました!
唐津東港でのみなとまちづくりの拠点となっている二タ子三丁目倉庫。同倉庫の利活用を考える「みなとまちづくり懇話会二タ子三丁目倉庫利活用WG」では、この貴重な空間をどのように整備し活用していくべきかをいつも考えています。そこでの議論の中から、海辺らしさをもっと演出するために錨のモニュメントを作ろう!というアイデアが生まれました。使用する錨は、数年前に引退(海上保安庁では解役といいいます)した巡視船「まつうら」が装備していたもので、当時の川上保安部長のご尽力で、みなとまちづくり懇話会での有効活用を条件に保安庁から頂戴しました。錨の支柱にする石柱は、トロッコ倉庫で基礎に利用したものと同じ旧松浦橋橋脚の御影石を使います。再塗装や据付けの費用は市役所が準備してくれることになりました。
製作要領図は九大で作成しました。
再塗装前の錨。全部で三基あり、今回はそのうちの一基を使用します。全体に錆が出ていますが、少し磨くとピカピカの鉄の地肌が出てきます。
先先代の松浦橋。橋脚の柱の部分が御影石の石柱です。一本の長さが2400mmもあります。かつては波に洗われる場所で使われていたため、今も牡蠣殻がついています。
まずは設置場所にコンクリートの基礎をつくり、石柱を据え付けます。コンクリートだけだと寂しいので、WGのメンバーで唐津の海岸で拾った貝殻や石を表面に埋め込みました。
まだ途中ですが、はいチーズ。当日ラリーイベントの準備に来られていた青木市議さんにも入っていただきました。青木さんからは、このスペースが様々な活動に利用できるよう機能的なデザインにしてくださいとのアドバイスをいただきました。後ろに見えるのは左が大島、右が高島です。
いよいよ錨の設置です。ユニックで吊りながら位置を調整します。
長年実際に使用されていた錨には、強い存在感があります。
最後に石柱の背面に地元産杉材のフラッグポールを取り付け、今回のために景観研OBの佐藤君がデザインした二タ子三丁目倉庫のフラッグを掲揚して完成です。作業に当たってくださった皆さん、お疲れさまでした!
バブルの頃とは違い、国も県も市もお金がないため、唐津の港まちづくりは少しずつしか進みません。それでも懇話会をはじめ地元の方々のアイデアと努力で着実に前に進んでいきます。この錨のモニュメントもそんな一歩の一つです。大きな予算で一度にぱっと作ってしまうよりも、小さくても一つ一つの取り組みを皆の力を合わせて積み上げていくやり方の方が、結果としてよい結果、多くの人に大事にされるよい空間の創出につながるように思います。
巡視船「まつうら」から譲り受けた部品には二基のマストもあります。今年はこのマストを利用したモニュメントにも目処を付けようという話が進んでいます。どんなものができあがるか、乞うご期待です。
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