風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
August 26, 2015
大島樹木伐採【唐津/工士】

8月23日は第1回大島樹木伐採でした。

先月は台風のため中止になってしまい残念でしたが、今回はお天気にも恵まれました。
先日チェーンソー講習会をしていただいた糸島林業クラブの吉村さんとその息子さんも参加していただきました。
今回が大島の樹木を切る最初の機会だったので、心強い限りでした。
九大の学生も3人参加してくれたので、大島の方と九大景観研も合わせて15人ほどで作業しました。
頂上公園の一角を2時間ほど伐採し、眺望がとても素敵になりました。
結果が目に見えるのはとても嬉しく、みんな笑顔でお互いを労い作業を終えました。
その後、薪割り機の試運転をしました。
薪割り機を使用するのはほとんどの人が初めてでしたが、簡単に使用できて薪が完成するので感動しました。
次回以降伐採した樹木をこの薪割り機で薪にしていこうと思います。
その薪をお土産として参加してくださった方にお渡しします。
回を重ねるごとに参加者が増えてもらえるよう工夫をし、より楽しい活動にしていきたいと思います。
ご参加お待ちしております。
August 25, 2015
そうめん流し【北崎/工士】

北崎にある福寿寺で8月18?21日にかけてそうめん流しをするとお聞きしたので、

19日に私たちも参加させていただきました。
平兮和尚が企画され、今年で3年目になるこのそうめん流しは

地域の子供達と一緒に竹を切り、そうめんを流す竹の土台を作るところから始めるそうです。

約20mもある立派な竹の土台は18日にほぼ完成しており、驚きました。
途中でカーブしていて流し始めの地点は見えないので、いつそうめんが流れてくるかわからないハラハラ感が出ます。
みんなで協力して竹で器を作り、山にシソもミョウガも生えているので薬味用に収穫し、準備完了です。

平兮和尚の合図でみんなそれぞれの立ち位置につき、そうめんが流され始めました。
予想以上にそうめんをつかむことが難しく、みんなでワイワイしながら食べるのはとても楽しかったです。
いつも食べるそうめんより何倍もおいしく感じました。
平兮和尚は、バーベキューや餅つきなど、地域の小学生や中学生と一緒に
季節を感じられるイベントをこれからも開催されていくそうです。
私たちもぜひ、またお手伝いに行かせていただきたいです。
August 25, 2015
木製ガードレール【研究/工士】
こんにちは、学部4年の工士です。

8月20日は木製ガードレールについて勉強しました。

まず朝から、九州木材工業株式会社さんにおじゃましました。

角社長と内倉さんとお話しをした後、内倉さんに運転していただき、
日向市の和光コンクリート株式会社さんに向かいました。
金丸会長と川島専務に迎えていただき、鮫島さんの木製ガードレールを研究した卒業論文をお渡ししました。
その後、景観研がこれまで取り組んできたことや、木材についてさまざまなお話しをしました。

木製ガードレールはまだまだ多くの方に認知されていない状況のようです。
日本中すべてのガードレールを木製にするわけではなく、自然あふれる場所には木製ガードレールがふさわしいのではないか、また、時間が経ち味がでてきた木製のガードレール魅力にも気づいて欲しい、など和光さんと私達の共通の意見が多かったので嬉しく思いました。
木材についての豊富な知識をたくさん教えていただいて、とても勉強になった1日でした。
これから九州木材工業さんと和光コンクリートさんと九大景観研が共同で、
木製ガードレールをひとつ、デザインしていけたらと思います。
August 17, 2015
第2回北崎の夢を語る会【北崎/工士】

8月9日に北崎公民館で、第1回昔語りを行いました。

16名の方に参加いただき、3班に分かれて北崎の昔について語ってもらいました。
話し始めるとまたさらに多くのことが思い出されるようで、みなさん楽しそうに
さまざまなことを教えてくださいました。

海が近いこともあり、子供のころの遊び場はもっぱら海だったようです。
また、その海で獲れた魚介類を食べていたこと、漁のお手伝いを家族全員でしていたことなどを伺いました。
神社や小中学校にまつわるお話しも話題に多くのぼりました。
最後はそれぞれの班のまとめを発表してもらいました。
今回は昔語りということもあり、前回来られた中高生や移住して来られた方の参加が少なかったのですが、
次回は最初に昔語りをした後、将来の北崎を考える「夢語り」もします。
昔語りで昔の北崎についてお話しを聞くのは楽しいと思いますし、
一緒に北崎の未来を考えることもワクワクすると思います。
次回は、よりたくさんの方がこの会に足を運んでくださると嬉しいです。
次は9月12日(土)の19:00?「昔語り」と「夢語り」を北崎公民館で行います。
今回の昔語りで出たお話しをわかりやすくまとめたものも持参しますので、ぜひご参加ください!
August 10, 2015
チェーンソー講習会【唐津(みなと里山の会)/鮫島】
こんにちは。修士1年の鮫島です。

報告が遅れましたが、先日、チェーンソー講習を受けてきました。

唐津の大島で行っている里山づくり活動の一環で、地元の皆さんと
樹木や竹を切っているのですが、その活動に少しでも貢献できるようにと
景観研でも一台チェーンソーを購入したのです。
安全に、正しい使い方を学ぶために、糸島市林業研究クラブの吉村正春さん、
松本洋子さんらの元を訪ね、チェーンソー講習会を開いていただきました。
まずはチェーンソーの正しい作動のさせ方を学びました。オイルは正しく入っているか、エンジンの掛け方は
適切であるかなど、細やかなところまで丁寧に教えていただきました。

次にチェーンソーのメンテナンス方法の講習です。どんな道具にも共通して言えることですが、正しい知識で
適切なメンテナンスを行わなければ、すぐにダメになってしまいます。とても貴重な講義でした。

お昼ご飯休憩の後は、いよいよ実践研修です。一人ずつエンジンをかけていきます。みんな少し緊張している様子でしたが、
糸島市林業研究クラブの皆さんが近くで安全に気を配ってくださっていたので、安心して取り組めました。
エンジンをかけられるようになったら、いよいよ木を切ってみます。最初は短い木を横にして、「玉切り」から始めます。
何回かやってみるうちに、少しずつ簡単に切れるようになっていきました。

次はいよいよ立ち木の伐採です。
吉村さんから、どんな木を切ればいいのか、どんなことに気をつけなければならないのか、など基本的なところから
教えていただきました。木は一本一本の大きさや形、生えている斜面の状態や周囲の立ち木との関係などが異なるので、
注意深く丁寧な見極めが必要となるのです。

一人一本ずつ切ったところで今回の講習は終了しました。
チェーンソーを扱うということは今までどこか遠い存在でしかありませんでした。
実際に山に入り、自分の手でエンジンをかけて、木を切る。
この一連の作業を通して、その奥深い楽しさに心惹かれました。

このような貴重な体験ができたのも、糸島市林業研究クラブの皆さんが常に私たちの安全に気を配り、
丁寧に指導してくださったおかげです。皆さん本当にありがとうございました。
今後も少しずつ練習を重ねて、卒業するまでには立ち木を自分の力で切れるようになりたいです。
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