風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
May 30, 2009
続・冊子作り【10周年/深川】

10周年記念展まであと10日をきり、研究室では夜な夜な冊子作りの最後の仕上げに取り掛かっています。

冊子の中身をざっと見てみると非常に内容が濃く、素晴らしいものになる予感。
皆さんが、ご覧になられるのが非常に楽しみです。
毎日、深夜遅くまで作業にあたっている筒井さん、荒巻さん、牛房さん、お疲れ様です。
あと少しです。
できることはお手伝いするんで、頑張りましょう。

May 28, 2009
冊子作り【10周年/牛房】

10周年では記念冊子を作っています。
研究や各プロジェクトの紹介やお世話になった方々からの
お祝いのメッセージなど樋口研の10年が詰まった冊子です。
展示会・パーティに間に合うように現在、急ピッチで作っているところ。。。

荒巻くんがなにやら面白そうなものを書いているみたいですが、
それはお楽しみということで。
入稿まで時間がなく、徹夜が続きそうです。
筒井さん、荒巻くん、頑張りましょ!

もうこんな時間!?ってことに気づいた牛房がお伝えしました。

May 27, 2009
展示会に向けて【10周年/筒井】

6月9日からの展示会に向けて模型の修繕作業中です。
今日は厳原のプロジェクトで製作した模型を組み立てて大きさと保管状況を確認しました。
かなり前に使用した模型だそうですが、
現在でも修理の必要がないくらいしっかりとしたつくりになっています。
しかし、巨大です…。

May 19, 2009
動線調査/深川

午前中の嘉瀬川の現場視察を終えた後、学生4人で筑後川へ。
目的は、水天宮周辺の歩行者動線調査。
この日は非常に暑く、朝早かったこともあってか車内では運転手以外、ダウン・・・。
厳しい調査になりそうな予感・・・。
水天宮に着くと、境内の中で休憩を兼ねた作戦会議を行い、いざ調査へ。

しかし、お昼時ということもあってか人通りが少なく、調査は少々難航。
幸先が不安になりましたが、人の代わりにこんな生物の姿を目にしました。

カモです。
彼らも暑かったのか、木陰でのんびりとしていました。
集団行動を好むようで、一匹で川に入ったり、どこかに飛んでいったりすることもありません。
素晴らしい結束力、チームプレイです。
人間が見習うべきポイントが多々あるよう思われます。
カモに少々目を奪われつつも、日が傾いていくにつれ徐々に散歩やジョギング、サイクリングをする人が増えてきました。

調査を進めていくと、頻繁利用されているもの、あまり利用されてないもの、歩行者の行動の特性等について知ることができ、協力して頂いた方の中には、昔の水天宮周辺のことや、いつもはどういった利用をしている人がいる等、時間をかけて貴重な話をしてくださる方もいらっしゃいました。
個人的には、初めてのヒアリング調査だったので、少し心配な点がありましたが、声をかけさせて頂いたどの方も、親身になって話してくださり、多くの情報を提供させてもらい、大変助かりました。
協力して頂いた歩行者の皆さん、ありがとうございました。
この調査を下に、今後の検討やスタディを頑張っていきます。

May 19, 2009
現場見学【嘉瀬川ダム/筒井】

以前この場所を訪れたのは昨年の7月31日。
それからおよそ一年が経過し、私以外の学生は始めてこの現場を訪れました。
▼2008.7.31

▼2009.5.19.

昨年度末にダム景観検討委員会で議論されなかった詳細部分
(主に天端道路から上に見えてくる部分)についてデザインの提案を行いました。
今日は進捗状況の打合せを行いました。
その後工事事務所の方に現場を案内していただきました。
本ダムの堤体のコンクリートの打設は約80%完了し、
以前訪れたときからかなりボリュームアップしていました。
この日もあちこちで同時多発的に工事が行われ、
堤体打設のためせわしなく重機が動いていました。
本ダムのあとには副ダムの見学に。
現場は緑豊かな以前の風景からコンクリートが縦横無尽に張り巡らされた
まったく別の風景に変わっていました。
▼2008.7.31

▼2009.5.19.

研究室は堤体及び周辺の地形の造成のデザインにアドバイスを行ってきましたが、
使用する石について問題が発生したことや工期的なものから結局はもとの案に。
奥に見えるコンクリートの塊は副ダム工事の特徴であるCSG工法の試験施工を行っています。
現場発生の骨材を使用する工法で、
本ダム工事で発生した骨材の余りを破砕することで建設費用の削減、環境保全を狙っています。
ダムは長期的な議論のもとでできあがることが多い上に、
巨大ゆえに軽微な変更なつもりでも構造体に与える影響は無視できない。
その上、立地する現場次第で工事がどう転ぶか読みづらく施工段階の対応も難しいなど…
打合せや現場を見ることで、トータルデザインに一貫性をもたせることの難しさが
少しだけ理解できたと思います。
当時の技術者がそのときの世論の要望に全力で向き合った末がこの形。
過去と現在の彼らの現状を察することも浅学ながらも行うようにしてきた。
だれかを責めることはできないけれど、もう少しなんとかならなかったのか。
私は来年から施工の現場にどう向き合い、そして受け入れていくか。

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