風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
July 29, 2011
「瓦割」、「瓦桟」取付け【トロッコ倉庫/深川】




「瓦葺き」の作業の前日に、瓦職人さんが現場にいらっしゃいました。
この作業は数ある大工作業をこなしてきた、樋口研のメンツでも未知なことが多すぎるため、
地元の職人さんにお願いすることにしました。
瓦を葺く前に「瓦割」を行い、「瓦桟」と呼ばれる桟木を屋根に取り付ける必要があり、
その作業を行いにいらっしゃいました。
「瓦割」は屋根にどのように瓦を葺いていくか、位置出しを行なう作業です。
「瓦桟」は、瓦を所定の位置に取り付けるための部材で、これに瓦を引っ掛け、
瓦の表面から釘で固定します。
瓦割をもとにして、瓦桟を取り付けています。

軒から出る瓦の長さ、瓦の組み方などを、ジッとイメージしていらっしゃいます。
まさに「職人さん」らしい様子です。

3時間程度で作業は終了。
明日から、瓦を葺いていきます。

July 28, 2011
瓦葺きの前に【トロッコ倉庫/深川】



瓦葺きに入る前に、屋根周りを綺麗に整えます。
まずは、屋根の大きさが寸法通りになるように、
四方からはみ出している野地板を丸鋸を使って切り落とします。

切り落としが終ったら、合掌部材の断面を保護するために、
「鼻隠し」と呼ばれる板材を側面片側に一枚取り付けます。

鼻隠しを取り付けるとしっかりとした「軒出し」が完成しました。
次は、待ちに待った瓦作業です。

July 27, 2011
景観計画策定委員会【佐賀/西村】

佐賀市の景観計画策定委員会に参加させて頂きました。
会場は市の指定文化財である「旧古賀家」。
佐賀市ではこのような市の施設を積極的に使用するよう努めているそうです。
ということで、窓からこんな景色を見ながらの委員会となりました。

委員会のメンバーは全6名。
景観計画(案)、景観条例(案)の最終確認が行なわれ、特に行為の手続きに関して議論が行なわれました。

この委員会に参加したのは初めてでしたが、委員の皆さんも全員が発言され、事務局を含めてちゃんと「議論」が行なわれる、こじんまりとした雰囲気の良い委員会だなと感じました。
目的にあった規模とメンバー、委員の皆さんの思いが大事だと実感させてもらった委員会でした。

July 24, 2011
トロッコ倉庫 「外壁取付け」【トロッコ倉庫/深川】


骨組が完成し、今日は外壁を仕上げていきます。
今日も地元の皆さんに声をおかけし、作業にご協力頂きました。
外壁材には先日皆さんで塗装した杉板(下見板)を使います。



皆さんには、杉板の位置だし、杉板の取り付けの作業をお手伝い頂きました。
差金を使ったり、釘を打ち付ける仕草は大工さんさながらです。

杉板を打ち付けたことで内部の表情もあらわれてきました。
杉の節目がいい感じに内部の空間を彩ってくれそうです。


外壁の張り付けが終わると、皆で屋根部材の合掌に野地板を張り付け、
その上にルーフィング材を張りました。
野地板は本来合板を使いますが、この倉庫には杉の足場板を使いました。
足場板を使ったことで、天井も杉の表情があらわれます。
ちなみに今回使っている木材は、全て佐賀県産材の杉です。

最後に雨水から小屋を守るため、ブルーシートで覆いました。
次はいよいよ瓦を葺きます。

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