風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常を、その時々の現役学生の目を通して、お伝えしていきます。
October 15, 2007
左岸・駐車場【遠賀川/筒井】

現在緩傾斜の高水敷が整備されている遠賀川左岸の駐車場の設計について、これまでの流れを紹介します。
駐車場はこれまで遠賀川で整備してきた中で最も下流に位置します。
10月1日(月) 河川事務所・コンサルタントとの打ち合わせ@九大

駐車場設計のアドバイスの依頼をうけました。上流側の地形を活かしてなるべく駐車している車が見えないようにしたいなどの意向を確認しました。
その他にも駐車場を区画をきちんと設けるか、それとも入ってきた車が自由にとめられるようにするのか、駐車場の舗装をどうするのかなどなど・・・少し具体的なことも議論しました。

自由にとめられる駐車場~九大伊都キャンパスをケーススタディとして~
日によって駐車可能台数が変化します。
翌日から粘土をもりもり。

上流側の地形とあわせて検討できるように、これまでつくってきた1/200模型を延長することになりました。
これで勘六橋から日の出橋まで約1キロの範囲を模型で表現することになります。模型の大きさにして約5メートルですね。
10月5日(金) 河川事務所・コンサルタントとの打ち合わせ@九大
打ち合わせ時間ぎりぎりまでスタディ。粘土を盛ったり、削ったり、勾配をつけたり・・・

樋口研ではよくある光景。

打ち合わせ風景。

駐車場を公園と一体となるようにする、バリアフリーの空間とする・・・など9つの守るべきコンセプトを整理して説明を行いました。
もぐり橋付近からみて、下流に向けて駐車場のレベルが高くなるなど風景の面と駐車場、プロムナードのレベルが低いなど河川管理の面からの課題が見つかりました。
10月12日(金) 河川事務所・コンサルタントとの打ち合わせ@遠賀川河川事務所

5日の打ち合わせ時の課題を改善し、さらに駐車場の線形などにスタディを重ねました。
打ち合わせでは側溝の必要性、泥のたまる位置の確認など河川管理上必要なことが前回の打ち合わせよりもかなり具体的に話し合われました。

October 15, 2007
風景の中の環境哲学

初・ブログです。B4渡邉です。
岡本さんの次の人は研究室の学生旅行について書くことを求められているみたいな気がするんですが、、、
今日は最近読んだおすすめの本の話でもしてみようと思います。笑。
というのも、
最近卒業論文のテーマを決めるのに、自分が大切に思うことや問題に思うことというのをできるだけ具体的に、明らかにしたいなぁ、と思って、短期間でたくさんの文章を読んでいました。
その中で特によかったなぁ、というやつを1つ。
タイトルにもある桑子敏雄さんの「風景の中の環境哲学」。
高尾さん大プッシュの本です。
読み始めたらとまらない面白さ、です。
景観と風景の問題から出発して、紛争解決のための「合意形成」について展望し、風景と合意形成の問題を架橋する環境の哲学を展開する、という三部構成からなっています。
なんだかこうやって言葉だけ見ると難しい。。
読むとさらに難しい。。。
この本の中で、彼は現場と理論の間を自由自在に行き来しながら、
今世の中で起きている環境(広い意味での環境)にまつわる問題というのを
きわめて論理的に説明してくれています。
ちょっと、感動します。
時間がある人もない人も読んでみてください。ぜひ。
柳川の掘割を再生した広松伝さんのことがこの本の「はじめに」で紹介されています。
この人について書かれていた文章が一番響きました。
最後に引用しておきます。
かつて広松が「現場に立って全体を見ること」の大切さを語るのを聞いた。
広松が考える全体とは、風景の背後にある空間の履歴であり、そこに生活する人々のかかわりの全体であった。
この全体を捉える能力を広松は「感性」と呼んだ。

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