風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
October 30, 2009
H21年度遠賀川調査(平日Ver.)【遠賀川/西村】

10月29日(木)、6:00~18:00、遠賀川にて河川敷の利用状況調査を行いました。
天気は晴れ。(昼間は10月末とは思えない暑さでした。)

今回は、3年前に樋口研OGの田浦さんが修論で行った調査を参考に
追跡とヒアリングによる調査を行いました。

写真にも写っていますが、今回の調査は研究室メンバーだけでは人手不足だったため
九大都市研、福大柴田研、九工大仲間研の方々にも手伝って頂きました。
本当にありがとうございました。
この日の右岸・左岸あわせた河川敷への総来場件数(通過者は除く)は173件、
そのうちヒアリングできた件数は135件でした。
ヒアリングした人の中には「3年前にもアンケートに答えたよ。」という方もいらっしゃいました。
リピーターが多い証拠です。
また「ここは本当いいところだよねー。みんなに自慢しているよ。」というお父さんもいて、
樋口研の一員として、とてもうれしく思いました。
来週末には休日Ver.の調査を行います。

October 26, 2009
遠賀川調査に向けて【研究/筒井】

事前に迫った遠賀川での利用状況調査に向けて西村さんが準備をしています。
悶々とした状況に牛房君が適切なアドバイスをしているのだろうと思われます。
明日は予備調査です。

October 23, 2009
第40回市民部会【遠賀川/荒巻】

昨日,今年のわくわく夢フェスタ開催後
初の遠賀川市民部会が開催されました.

今回の議題は主に
・わくわく夢フェスタの反省
・今後の市民部会の体制
についてでした.
色々と細かい反省はありましたが,
まず,市民部会内(わくわく夢フェスタ実行委員会内)での横の連携が全く取れていない.
これが大きな反省点でした.
もっと,市民部会内で細かい連携が取れるように,
市民部会で顔を合わせるだけでなく,みんなの連絡先ぐらいは知っておいた方がいいのでは?
ということで,次回は連絡網(?)についても議論します.
(個人的には市民部会には,飲みニケーションも必要だと思います!←不謹慎?)
また,各メンバーが担当しているイベントに没頭するあまり,
全体の統括をする人間がおらず,
連絡が行き届いていなかったり,
交通整理をしていただいた近大の学生への指示がなかったり(挨拶すらなかったり…)
という問題が多々あったと感じます.
2年間市民の力でやってきて,課題も見えてきたようで,
来年度以降に生かし,よりよいフェスタになるように,九大も頑張りたいと思います.
また,今後の市民部会のありかたについての議論も少し.
現在の市民部会では,人数的にも予算的にも厳しい状況で,
今後,助成金の申請や,メンバーの応募などを行う必要があります.
市民部会はどうあるべきか?
“市民部会”と言いつつも,特別な部会になっているのではないか?もっと開かれた部会にするべきでは?
河川事務所の立ち位置は?
等々,今後のあり方について真剣な議論が繰り広げられました.
今回は集まったメンバーが少ないので(これも改善できるように)
次回以降,今後の市民部会についてさらに議論する予定です.
では,また次回に.

October 22, 2009
賑わいヒアリング【樋門/深川】

10月21日、かつての瀬ノ下地区周辺の賑わいを調査するために、訪問・ヒアリング調査を行いました。
前回の意識調査で、かつての水天宮通りは今より賑やかであったことが分かり、今回の調査ではその賑わいが具体的にどのようなものであったのかについて調べることを目的としました。
水天宮通り沿いを中心に、この地域に長い間住まれているお宅を訪問させて頂きました。
昔のこの街の話を聞かせていただくと、皆さんかつての記憶を辿りながら色々話してくださいました。
瀬ノ下の賑わいについては、昔この通りにあったお店の話や、大祭や花火大会などのイベント時は今との違い、子供の頃このあたりでどのような遊びをしていたか等、詳細にお話して頂きました。

また、訪問したお宅の中には、昔の写真を残してあるお宅もあり、それを参考にとお借りすることもできました。
貴重な資料として、使わせていただきます。
今回の調査は、住民の方の話をじっくりと聞き出したかったため、伺わせて頂いたお宅に大変長いお時間お付き合いして頂きました。
ありがとうございました。
お聞きしたお話を、是非今後の参考にさせて頂きます。

October 20, 2009
サンドイッチボードウォーク【USA/筒井】


18日は雨でしたがナンタケットからボストンに向かう途中にちょっと寄り道をしてもらいました。
このボードウォークは整備費をインターネットのホームページ上で世界から募り、代わりにその出資者のメッセージを床板に彫刻する取り組みをしています。唐津にできた木橋のモデルにもなったものです。この日は多くの人が訪れていました。
町の観光パンフレットの表紙にも使われ、地元の人だけでなく観光に訪れた人にとっても広く認知される存在になっています。夏には橋の上から海に飛び込んで楽しんでいるそうです。

幅員もそれほど広いものでなく、すれ違う際に気をつけないとぶつかってしまいます。

床板に刻まれるのは文字だけでなく記号も登場し、湿地の奥に見える周辺の住居もニューイングランド地方の建築様式に統一されていて、かつ違和感なく空間に収まり、秩序が保たれた歩く人にとって楽しく心地よいは素敵な空間を創出しています。

湿地帯にそっと足をおろすように、海までまっすぐに延びたボードウォークと周囲の景観の美しさは先にある海の期待感を高め、その期待を裏切らない海の景色。一連の体験はまた来たい、そう思わせてくれるものでした。

更に寄り道…。ケープコッドは一見陸続きのようにも見えますが、南北を貫通する巨大な運河(Cape Cod Canal)が流れているため実質島のようになっています。運河には大陸と行き来できるように3箇所に橋梁がかけられています。
車が行き来する橋はアーチ橋が、そして鉄道が行き来する箇所には昇開橋がそれぞれかけられています。これには榎本さん大興奮。

筑後川昇開橋のように船舶が通る部分だけが動くのではなく、運河の幅全体で動く仕組み。カメラのフレームにおさまらないくらいの大きさでありながら鋼のトラスのため軽快な印象を持たせてくれます。
また、タワー頂部やエントランス部の装飾のディテールにもこだわりが感じられ、一歩間違えば間が抜けてしまいそうな橋を両側から引き締めてくれるような感じがします。

視点場の整備も少ない素材で、あくまでさりげないつくり込み方はとても参考になります。木製の防護柵がいい感じです。ちなみに昇開橋でも同じような防護柵が使われていたのは偶然でしょうか。

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