風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
July 30, 2016
3つの橋の勝負[プロジェクトものづくり/大瀬]

平成28年度前期「プロジェクトものづくり」

7月25日(月)

ついに最終回となりました!

やっと完成した木のチームの木橋はこちらです。
スパン長約4mのトラス橋です。

ちなみに他の2チームの橋、

鋼橋、コンクリート橋は、
下の写真のようなものです。

「チーム全員(13〜14人)が乗ったときのたわみが2㎝以下であること」が1つの評価基準でした。

全チームがこの条件をクリアできました。
また、これまでの中間発表2回と、最終発表会、費用なども評価基準として設けられていました。
気になる結果は・・・
1位:コンクリート橋
2位:木橋
3位:鋼橋
でした。
この順位が全てではありませんが、
1位を狙っていたので、木橋の3年生たちも少し残念がっていました。
しかし、3年生はこの講義を通して、
大学の講義の中で初めて「形になるもの」を作り上げたという経験をし、
達成感、満足感が得られたと言っていました。

3年生、先生方、TAのみなさん
約4ヶ月間、お疲れ様でした。
計算のやり直し、模型の修正など大変な思いもしたと思いますが、
3年生1人1人の努力の結果、かっこいい橋ができあがりました!
TAとして参加した私も、楽しさ、達成感を味あわせてもらいました。
後期は別の学生を対象にした同じ講義があるので、
前期の反省を生かしつつ
より素敵な講義になるよう、私もサポートしていきます。
July 20, 2016
木橋の模型づくり&実橋づくり[プロジェクトものづくり/大瀬]

こんにちは

修士1年の大瀬です。
樋口先生が1チーム(木橋)担当している
「プロジェクトものづくり」という学部3年生の講義紹介の第2弾です。
第5回目の講義では
自分のデザインした橋の1/10模型についてコンペを行いました。
上の写真は、模型作成中の様子です。
素材はバルサ材を使用し、部材間の接着にはボルトを使用することを条件としました。

みんな、楽しそうに、でも真剣にもくもくと作業しています。

そして、いよいよコンペです。
一人当たり3分間の時間が与えられ、自分の橋の構造上の工夫や、見た目のオリジナリティーを熱く語りました。
自分の橋は、ここがすごいんだぞ!と。
その後、上の写真のように
水の入ったペットボトルを重りにし、たわみを計測するという強度試験を行いました。
橋が壊れるんじゃないかと、みんなドキドキハラハラです!
(本当に橋が壊れてしまった学生もいました・・・汗)
そして、話し合いの結果、1つの橋のデザインを選出し、実際に作る橋と決定しました。
第6回目は、
他の2チーム(鋼橋チーム、コンクリート橋チーム)と合同で
中間発表会でした。
第7回目〜第10回目は、
実際に作る橋の構造計算、設計図作成、1/5模型の作成を行いました。
力学や構造力学の講義で習った知識の中で、十分に計算できていました。
実際に用いる木材、ボルトの素材や寸法の検討、店舗への連絡、予算の調整など、
ほとんどが初めての作業でしたが、
チームメンバー14人で作業分担して行えました。

 

上の写真は、1/5模型の作成と、載荷試験のようすです。
みんな本当に真剣なまなざしですよね!
そして
第11回目に再度、中間発表会を行い
その後は、実橋作成に入りました。

罫書きの正しい方法や工具の使い方を学んだり、インパクトドリルが使えるようになったりと、
みんなDIYができるようになりました。
やっぱり工学部の学生。
ものづくり好きが多いです。
どんな橋が完成したのかは、次回の記事をご覧ください。
お楽しみに!
May 20, 2016
木の橋をつくろう![大瀬/プロジェクトものづくり]

平成28年度前期から新たに始まった

「プロジェクトものづくり」という授業をご紹介します!
これは建設都市工学コースの学部3年生が対象で
これまでに座学で学んできた構造力学、材料工学などの知識を
橋を作ることで実践に生かそうというものです。
第1回目は
講義のオリエンテーションとチーム分けでした。
約40名の3年生が、木橋、鋼橋、コンクリート橋の3つのチームに分かれました。
13、14人で一つの橋を作ります。
樋口先生は木橋担当でした。
第2回目は
木の橋の特性や事例、計算方法などを学ぶ講義でした。
実際に、木や鋼の棒に乗り、たわみ具合を確認したり、木の棒を割ってみたりしました。
「あれ?木って思ってたより強いね!」
「やっぱり鋼が強いけど、荷重方向や長さによっては木でも負けてないね!」
「見た目で言うと断然木がいいよね〜!」
と言った感想が出てきました。
そして、
第3回目は
各自考えてきた橋のデザイン案を紹介する回でした。
木橋はトラス橋で作るということが条件でしたが、
同じトラス橋でも、14人それぞれのデザイン案が出来上がっていました。
第4回目では
前回の橋のアイディアをさらに改善したものを
コンペ形式で発表しました。
前回よりも、自分の橋だけのオリジナリティーを強調できており、
学生間で質問をしたりと、非常におもしろい時間でした。
今回のコンペで、「提案力」が身についたのではないでしょうか。
私が学部3年生の頃は、このような実践的な講義がなかったため、正直、とても羨ましいです。
ものづくりはやはりワクワクしますね!
TAとしての立場ではありますが、私も3年生と一緒にものづくりに参加できるので、今後が楽しみです。
第5回目以降は、後日ご紹介します。
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