風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
December 11, 2007

工事連絡会【遠賀川/筒井】

12月10日(月) 工事連絡会@河川事務所
久しぶりに訪れた遠賀川にはあちこちにフェンスが立っていて、いよいよ工事が始まるんだなぁと感じさせてくれました。
少なからず遠賀川に関わって半年。ようやく愛着のようなものが湧いてきた今日この頃。
こうやって見てみるといい風景はあるかもしれないけど、愛着を持っていれば悪い風景なんてないんじゃないかと思ってしまいます。
愛着のある土地の姿を変える仕事とはどういうものなのか、これから学習させていただきます。
今日は右岸・左岸併せて行いました。
話し合われた内容を全部書くと大変なので大雑把に書きます。
工事連絡会は実は2回目。前回の打合せでは、右岸のみの話だけでした。
右岸
前回は石積み護岸の天場の石が用意できない可能性があるという話があり、今日は施工する業者さんが代替案を用意してきてくれました。代替案は九大案がうまく織り込まれ採用となりました。
沈下橋からのカヌー乗り場までの通路に用いる縁石はサンプルを持ってきていただくなど多大なご協力をいただきました。

↑説明をする吉岡さん。石積みの打ち合わせは長い時間をかけて行われました。
なお、右岸では沈下橋から水辺館までの通路(ウッド)の寸法に関して九大側とコンサルタント・河川事務所間でミスコミュニケーションがありその場で寸法を直してもらうことになりました。通常は単価の再計算等で面倒になるため話は通りませんが、この通路の重要性を説明し、沈下橋の杉材と奥行き幅を合わせたいというこちらの意向をご理解いただきました。

↑縁石(実物)。九大に新たな石のコレクションができました。
左岸
左岸は初の打ち合わせとなるので、コンセプトからの話になりましたが、以前左岸の土地の造成をしてくれた業者さんが入ってくれることとなり、説明に手間取らずスムーズに打ち合わせが進みました。ただ、スロープと県道の合流点に信号があり、それが車の通行の阻害になっているため移設の調整を別途、河川事務所が行うこととなりました。

↑説明をする伊東さん

↑このとき使った1/20の模型。右岸の緩傾斜坂路で用いた階段と同じ方法で、勾配の異なる斜面を階段でつなげます。(階段の端が左右で異なるところをみるとわかりやすいでしょうか)
今日は夕方6時から11時近くまで議論は続き、様々な確認が行われました。
おわって外に出ると雨が降っていました。
次の日は論文ゼミ。なんかいろんなことを考えてしまいました。

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