今年も2月 23日から3月10日まで、唐津市内の旧唐津銀行、旧大島邸などの会場で、「唐津のひいな遊び」が開催されます。「唐津市内の歴史的建物を観て回る+綺麗なお雛様を観て回る」という美味しいイベントです。詳しくはネットで。
出会いと発見DIARY
2010年に小島さんが代表を務める唐津夢バンクからの依頼で景観研が製作した松ぼっくりゴジラ。東港Bゾーンの散策路「線路の小径」でのお披露目以来、いろんな場面で活躍してきましたが、最近は唐津駅員の一人?として日夜駅を利用される人々を見守っています。来年で満10歳になるゴジラ君。古くなった松ぼっくりを新しいものに取り替えたりタイヤを修理したりしながら、これからも末長く頑張ってもらいたいですね。
正月飾りで新年を迎えた今年の松ぼっくりゴジラ君。手作りの立派な帽子がよく似合ってます。
虹ノ松原トライアスロンin唐津でスタート係を務める松ぼっくりゴジラ君。ゴーグルつけてます。(やつぎ外科内科クリニックさんのHPから画像をお借りしました)
糸島の西浦漁港でのイベントに参加した松ぼっくりゴジラ君。
天神パサージュ広場でのイベントに参加した松ぼっくりゴジラ君。
東唐津港Bゾーンで初登場した松ぼっくりゴジラ君。
製作中の松ぼっくりゴジラ君。松ぼっくりは虹の松原で拾ったものです。
最後に目を入れる学生たち。
内部は強固な木組構造になっています。
1月12日、伊都キャンパス 伊都ゲストハウスで第一回九州大学バリアフリーシンポジウムを開催しました。
これは、昨年4月にスタートした「九州大学キャンパスバリアフリー検討研究会」の取り組みの一つです。
シンポのフラアイヤー(以下に写真を載せています)の中にこの研究会の理念等が書かれています。写真の字が小さいので以下に抜粋します。
「九州大学は、共生社会の創出を目指し、新しいバリアフリーの取組みを開始しました。九州大学はこれまで幅広い障害者支援に取り組んで参りましたが、さらなるバリアフリー環境の充実に向けて、平成30 年度、障害者支援推進専門委員会のもとに『九州大学キャンパスバリアフリー検討研究会』を発足しました。研究会は、医学、心理学、発達障害学、色彩、視覚、音響、建築計画、都市計画、交通計画等の多様な分野を専門とする教員、および、大学の施設計画、学生支援、環境安全管理を担う各部署の職員で構成されています。多くの学生や教職員が生活し、様々な来訪者が訪れる大学キャンパスは、まさに社会の縮図です。大学キャンパスで生活され多様なバリアに直面されている当事者の方々の目線に立ち、新しいバリアフリー環境のあるべき姿を探り、インクルーシブ社会のモデルとなる大学キャンパスを構築していくことが研究会の仕事です。」
いろんな偶然と必然があって、僕もこの研究会に参加しています。今後も節目節目で研究会の活動をご紹介していきたいと思います。
研究会についての詳しい情報は、以下のHPでご確認ください。
https://barrierfreelab.amebaownd.com/
(シンポフラーヤーもHPも、九大景観研OBで本研究会専任の特任助教をしていただいている羽野君の手になるものです。)
ゲストの鵜飼先生、シンポ参加者の皆さん、研究会メンバーの皆さん、そしてたくさんのボランティアの皆さんのおかげで、とても良い一日になりました。ありがとうございました!
シンポの内容は近日中に研究会HPで公開の予定です。
シンポのフラーヤー。メインゲストは九州大学芸術工学研究院准教授の鵜飼哲矢先生。2011 年にグッドデザイン賞を受賞した「だんだんボックス」の活動について語っていただきました。感動しました。本当に素晴らしい活動です。(「だんだんボックス」についての詳細はhttp://www.dandanbox.com/をご覧ください。)
研究会メンバーの皆さん。
バリアフリー社会の実現に強い関心をお持ちの方々が多数参加してくださり、後半のクロストークでは大変有益なアドバイス、情報提供をいただくことができました。
手話通訳ボランティア、ノートテイクボランティア(音声を十分聞き取ることができない方のために話し手の発言を瞬時に文字にしてスクリーンに投影)他の皆さん、ありがとうございました!
皆さん、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、
新年最初のブログは、僕の個人的な出来事から。
1月5日に、OB・OGの皆さんが僕の還暦祝いをしてくださいました(汗)。
一次会。久しぶりに会えた顔がいっぱい。みんな、ホントにありがとう!
二次会。お決まりの石橋君による博多一本締めです。僕はここであがり。
結局四次会まで行ったとか…
良い一年になりますように!
今年の春、唐津東港に、唐津海上保安部、九州地方整備局唐津港湾事務所などの機関が入る国の新合同庁舎が完成しました。老朽化し耐震性能不足の建物を建て替えた、といえばそれだけなのですが、実はこの新築工事に唐津みなとまちづくり懇話会が大きく関わっているのです。
懇話会が生まれて間もない2004年にこの取り組みはスタートしました。今からもう14年も前のことです。
一般的な建て替えの場合、今立っている場所の近くに土地を借りてプレハブの仮事務所を建て、業務を一旦そっちに移した後で古くなった建物を解体撤去し、改めて新庁舎を建設し業務も戻す、というのが普通ですが、唐津東港ではそうはなりませんでした。
「地域素案」というものがあります。懇話会が作った唐津の海辺の未来予想図で、懇話会活動のバイブルになっています。この中で懇話会は、旧三菱合資会社の建物を現在の位置から東港の海辺に移転保存することを提案しています。
旧三菱合資会社について少し説明しないといけませんね。この建物は、かつて良質な伊万里炭鉱の石炭積出港として唐津が繁栄した時代を今に伝える歴史的建造物です。唐津出身の建築家、曽根辰三の事務所が設計しました。この建物が造られた当時、すぐ目の前の海面にはいつも多数の貨物船や外国航路の客船が停泊していたそうです。しかし今日、二階の素敵なバルコニーから海を見渡すことができません。埋め立て工事や道路橋の建設で視界が遮られてしまっているのです。長い時間の中で建物の老朽化も進んでおり、大規模な修繕が必要となっています。懇話会の提案は、この旧三菱合資会社の建物を再び唐津港の光のあたる場所に移築し博物館やイベントスペースとして利用し続けていこうというものです。
古くなった合同庁舎は、東港の最奧部、つまり海への眺め、そして海からの眺めの両方がとても良い好立地の場所に建っていました。合同庁舎を建て替える際に別の場所に建てていただくことができれば、元あった場所(旧三菱合資会社にとって一番いい場所)に旧三菱合資会社の建物を持ってくることができます。
こうした懇話会の思いを汲んで、佐賀県港湾部局では、合同庁舎の建て替えが具体化する中で、現在の位置に移転する方向で国との調整にあったてくださいました。2004年から数年、調整は無事に進み、新合同庁舎は隣地に新築、旧庁舎は解体撤去という方針が決まりました。
具体的な新合同庁舎の設計作業がスタートしたのは2014年からです。まず懇話会から九州地方整備局に嘆願書を差し上げ、デザインに地元の希望を取り入れて下さるようお願いしました。その後は、九州地方整備局の担当者の方々とデザイン専門家会議(懇話会を支援するための専門家グループ)とで何度も打ち合わせを重ね、途中からは設計を担当する設計事務所にも加わっていただき、様々な事項について詳細な検討を進めていきました。
将来隣地に移設されるであろう旧三菱合資会社建物と新合同庁舎とが風景として違和感なく共存できること、閉鎖的な印象を与えずできるだけ市民に開かれた印象の建物とすることが、最も重要な検討の視点でした。
具体的なデザインに関する検討事項としては、唐津港が石炭積出港として繁栄した時代を象徴する煉瓦積みの意匠を取り入れること、どこからも目立つ建物となることから建物の四周全てを正面としてきちんと整えること、建物敷地に塀を設けず周囲の緑地公園とオープンにつなぐこと、そして公園利用者のことを考えて一階部分に深いひさしを設けること等を懇話会から要望しました。
どれも難問ばかりでした…が、ほとんどすべてが懇話会の希望する方向で実施されることになったのです。地域の思いをしっかり受け止め、限られた予算の中で精一杯の努力をしてくださった九州地方整備局の担当の皆さんのおかげです。感謝。
今年初夏の竣工式後、佐賀県による新合同庁舎周辺の貼り芝工事が順調に進んでいます。来年度、海側に十本程度の松を配してやれば、風景はほぼ落ち着くことでしょう。
新合同庁舎の東側には広々とした空地があります。以前の合同庁舎が建っていた場所です。いよいよ旧三菱合資会社移築の準備は整いました。あとは建物の所有者である唐津市役所が英断をするだけです。来年は移築保存に向けた機運作りに頑張る一年になります。
さて、ギリギリになってしまいましたが、皆さん、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください!
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