風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
January 5, 2014

車いす利用者による溝切りインターロッキング(アートスルー)のテスト【三和/行徳】

車いす利用者に配慮して開発された溝切りインターロッキングですが、本当に車いす利用者の走行に問題が無いのか調査をしました。
その結果、溝切りインターロッキングを販売している会社では、加速度計を用いて振動が小さくなることを定量的に試験しているのですが、実際に車いす利用者に走行してもらい意見をもらっている試験があまり行われていませんでした。
そこで、視覚障害者の野口さん、坂丸さんから一番評価が高かったアートスルーを使い、実際に車いす利用者に走行してもらうテストを10月12日に行いました。
今回は九大伊都キャンパス近くの糸島市社会福祉協議会あごらに協力していただき、車いす利用者5名に90cm×120cmの舗装の上を走行してもらいました。

車いす利用者に走行してもらう際に、課題として予想されたのは以下の2点でした。
①進行方向と垂直にある溝を横断する際に振動は不快でないか?
②進行方向と平行にある溝に車輪がとられて方向転換しにくいことはないか?


調査の結果、5名とも①、②ともに問題無いという意見をいただきました。
また、アスファルト舗装と比較しても良い評価でした。
視覚障害者と車いす利用者によるテストの結果より、既成品の中で視覚障害者が一番コンクリートとの違いが分かりやすく、車いす利用者の走行にも問題無い溝切りインターロッキングの「アートスルー(太平洋プレコン工業)」を三和バリアフリー歩道の試験舗装に使用することにしました。
試験だけでなく、車いす利用者の日常生活で問題に感じているところやデイサービスについても教えていただいたり、実際に見ることはとても勉強になりました。
試験に協力していただいた方、あごらの職員の皆さまどうもありがとうございました。

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