2013年1月。ボラードの基礎が現場で順々に出来上がり、所々でボラードが設置されていきました。ボラード設置された箇所からチェーンを取り付けました。
しかし、チェーンが垂れ具合に数箇所問題がありました。早急に原因について調べたところ、九大でミスがあったことが判明しました。
【ミスの原因】
割付図作成時に使用したチェーン番号と各チェーンの適正スパン(ボラードに設置した際にチェーンの最下部が地面から420mmになるボラードのスパン)を記載した「割付図作成用の表」の記入ミスにあることがわかりました。「チェーン長実測値及び適正スパン管理用の表」から、「割付図作成用の表」にデータを書き写す際に数値入力を誤ってしまいました。 データ上でコピーアンドペーストをすれば記入ミスはなかったものと思われますが、「割付図作成用の表」へは手入力をしてしまったため、記入ミスが発生してしまいました。
また、一度「割付図作成用の表」を作成した後は「チェーン長実測値及び適正スパン管理用の表」と照らし合わせることをせずに、割付図の作図に入ってしまったため誤った数値に気づくことができませんでした。
さらに、学内の他の者に確認する等の二重チェックは、「検討用模型」と「チェーン長実測値及び適正スパン管理用の表」の照合および、「割付図作成用の表」と「割付図」の照合という形では行っていましたが、「チェーン長実測値及び適正スパン管理用の表」と「割付図作成用の表」の照合は行っていなかったため誤入力を発見できませんでした。
加えて、墨出し時などの現場での施工が進捗している最中にスパンが適正かどうかを確認していなかったため、ミスの発見が遅れてしまいました。
【対処法】
チェーンのコマ数を31コマから30コマへと1コマ減らし、シャックルによりチェーン最下部の地面からの高さが420mmになるよう調節します。調節に用いるシャックルは必要な内径を持つ物を九大で調達して付け替えます。九大負担でシャックルを調達して付け替え、シャックルの準備が出来次第早急にふさわしいシャックルに付替えを行います。
この他、ミスとは関係なくチェーンの高さが著しく異なるものがある場合にも、九大負担でふさわしいシャックルを用意し付け替えます。
唐津土木事務所様、安全施設様には適正スパン実測のために多大なるお時間とご協力を頂いたにもかかわらず、初歩的なミスで、唐津東港転落防止柵整備に不備が出てしまったことは本当に申し訳ありませんでした。発生してしまいましたこの問題については私たちが全力で改修させていただきます。
出会いと発見DIARY
2013年1月。ボラードのスパン長に問題があった箇所について、現場で必要なシャックルの長さを調べました。
測定方法は、計測が必要なチェーンに設置されている片方のシャックルを取り外します。外したシャックルの変わりとしてロープを使用します。ロープの長さを調整し、チェーンの地面からの高さが420mmとなるときのロープの長さを測ります。その後、実測値から計算によってシャックルの必要な長さを求めました。
計測後、一度特注のシャックルを手配し、現地にシャックルを付け替えに行きました。しかし、付け替えたにも関わらず、必要なチェーンの垂れ具合を満たさない箇所がありました。その箇所は再度計測し、現在シャックルの見積もりを出している最中です。見積もりが出来次第注文します。
平成24年度に唐津東港で行われた転落防止柵の整備に伴い、九大で行った「救命浮環の試作品の検討経緯」、「H24年度転落防止柵の整備」についてブログで取りまとめました。それに伴い、カテゴリ「唐津(転落防止柵)」を作成しました。
今回の記事は色々な思いを廻らせながら執筆することとなりました。感謝、反省等、様々な思いが錯綜し、また、この取り組みには多くの方々に携わって頂いたと実感しております。 この取り組みでお世話になった方々には大変感謝しております。誠にありがとうございました。
平成25年度には残りの部分の転落防止柵の設置を行うためこれからもこのカテゴリを更新させて頂きますので、今後ともよろしくお願いします。
○カテゴリ:唐津(転落防止柵)
組み立てた説明看板を唐津東港に設置しました。
説明看板を設置するため、直径300mm、深さ600mmの穴を地面に開けました。この穴は、施行会社の安全施設さんにボラード設置の作業のとき一緒に開けてもらいました。
組み立てた看板の柱を穴に入れ、モルタルを詰めて固定しました。
この説明看板はボラードと同様にエコアコール処理を施しています。これから長い時間、転落防止柵と一緒にこの場所にあり続け、この場所を訪れた人たちにチェーンにまつわる物語を伝えてもらいたいです。
エコアコール処理も完了し、看板の部材を受け取りにいきました。研究室に戻ったら説明看板の組み立てを行いました。組み立てをするためには、まず文字を彫る必要があります。文字彫りのためにルーターを使い、彫った文字に白色のペンキで色をいれました。
経時変化で木が黒っぽくなると白い文字がはっきり見えるようになることを想定しています。
文字を彫ってもらうのは、卒論執筆中の行徳くんにお願いしました。以前ベンチに文字を彫った経験を活かしてもらいました。忙しい中、そして木屑まみれになりながら作業を手伝ってくれてありがとう!
白色のペンキは、通称・ぞうの鼻というスチのり用のスポイトを使いました。
文字の加工が完了後は組み立てをしました。そのまま六角ボルトで止めると文字を彫っている板の間隔がバラバラになり見栄えが悪くなります。
4枚の板が等間隔になるよう木を矯正しながらボルトで締めていきました。
木は自然の素材なので綺麗に真っ直ぐのものは存在しません。歪んでいたりします。しかし、やわらかいため、力を加えて矯正することで綺麗に取り付けることができます。
頑張った甲斐もあり、看板を綺麗に組み立てることができました。自分たちの手で作りあげた達成感、作ったものがこれから長い間東港に設置され唐津に貢献すると思うとうれしいです。
これがものづくりの魅力だと実感しました。
今度は現地でこの看板の取り付けを行います。
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