風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
October 18, 2013

三和バリアフリー歩道 平成25年度の取り組みについて【三和/行徳】

昨年度で終了予定だった三和バリアフリー歩道の試験ですが、今年度も引き続き行います。
主な原因は僕のスケジューリングや調整力の無さです。
このプロジェクトへの理解が甘く、昨年度中に試験を全て終わらせることができませんでした。多くの人に迷惑をかけ、悔しい想いもたくさんしました。
今年度はやり残したことをしっかりやり終えて、住民参加で考えられたバリアフリー歩道の事後評価を完了したいと思います。
その結果として、この取り組みが屋外空間におけるバリアフリーの進展に貢献できれば幸いです。
これまで「三和ユニバーサルデザイン歩道」と呼んでブログで紹介してきましたが、これからは「三和バリアフリー歩道」と呼びます。
ユニバーサルデザイン・・・全ての人が使いやすいものを考えるという「考え方」
バリアフリー・・・ある対象者のバリアを取り除いた「事物や状態」
三和バリアフリー歩道は、ユニバーサルデザインという「考え方」のもと、視覚障害者だけでなく車いす利用者や足の不自由な高齢者にも配慮したバリアフリーな歩道「事物」ということになります。
ユニバーサルデザインは理想であり、その理想に向けて一つ一つバリアフリーの対象者を広げていくということです。

滑らかなコンクリートと粗いインターロッキングの違いを全盲者が認識するという設計意図でしたが、違いが認識できないということが去年の歩行調査で分かりました。
今年度は昨年度の結果をもとに試験舗装をつくり、全盲者、弱視者、車いす利用者による歩行試験を行います。
【コンクリート】
設計では木ゴテ仕上げとしていたが、粗い箒引き仕上げになっていた。
県の担当者が変わり歩行者が転倒しないように安全に配慮した結果、屋外空間のコンクリート舗装にて一般的に使用されている粗い箒引き仕上げになったと考えらる。
設計通り、滑らかな木ゴテ仕上げにする。雨天時にも転倒する危険がないか検証する。
【インターロッキング】
車いす利用者に配慮した溝切りインターロッキングをこれまで使用していたインターロッキングよりも粗いものとして使用することにした。
インターロッキングの製造メーカー各社で溝切りインターロッキングが発売されているので、サンプルを取り寄せて、視覚障害者や車いす利用者によるテストを行う。
【ピンコロ石】
設置方法、施工手順についても詳細に検討する。
以下、これまでの取り組みのフローチャートです。
今後、これまでの進捗状況について随時更新していきます。
試験日は11月7日の予定で準備を進めています。

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