風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
March 31, 2013

救命浮環⑦現場設置方法【唐津/平野】

【現場設置方法の検討】
救命浮環の止め具の設置方法の検討を次のように行いました。
■止め具をボラードに設置するときに開ける穴への雨水対策
ボラードに止め具を取り付けるときはコーチスクリューを使用します。このとき、ボラードに穴を開けることになります。ボラードはエコアコール処理を行っているが、新しく穴を開ける箇所にはエコアコール処理を行っていないため、穴に雨水が浸入するとそこからボラードが腐ってしまいます。この対応策として、ゴム環の取り付けをします。
穴をあけた個所に図のようにボラードと止め具の間にゴム環を取り付けます。ゴムの弾力で雨水が侵入する隙間をなくし、さらにゴム環の中にコーキング材を充填する。この方法ならば簡単に材料が手配でき、誰でも設置ができます。

【ゴム環の検討】
雨水対策のゴム環に関しての検討を次に示します。
■ゴム環の種類
屋外に設置することを考慮し、ゴム環は耐候性に優れた「園芸用ホース」にしました。これは屋外での使用が想定されており、耐候性に優れています。また、ゴム環を取り付けるときに必要な弾力をもっています。これはナフコで購入可能で、一般的に流通している製品です。内径は使用する六角フランジタッピンねじがM8なので、それよりも大きい内径15mmのものを採用しました。
■ゴム環の長さ
ゴム環を取り付けるときは、止め具基板とボラードの間にある隙間をなくすため、ゴムの弾力を利用します。ボラードと止め具の間の距離は12mmなので、ゴム環の弾力が働くように13mmに切り出して使用します。
■コーキング材の充填
ゴム環の中に空間があると結露により穴の中に水が浸入します。対策としてコーキング材を充填することを採用しました。コーキング材の種類は屋外で使用可能な「変成シリコーンシーラント(信越ポリマー製)」を採用しました。これはナフコで購入可能で、一般的に流通している製品です。

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