風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
January 14, 2009

集落の構造【五島/渡邉】

M1の渡邉です。

これは、五島市福江島の宮原の集落の風景です。
山間のわずかな平地の中に、水系に沿って住居や田んぼ、畑が構成されています。
現在、下五島のキリシタン集落における文化的景観の調査中です。
下五島のキリシタンは移住や迫害といった様々な歴史の中で、信仰を守りながら、五島で暮らし続けてきました。信徒の方たちの暮らしに思いをはせながら、集落の構造を読み解くこと、そしてその価値を証明すること、を、文化的景観の調査の中でしています。

これは、かんころ台。九州の人ならご存知、かんころもちを作る作業の中で使われる道具です。
さつまいもを輪切りにして蒸したものを、家族で干しています。
集落の構造、なんていうところにはとても疎かったのですが・・・。
「地域における思想や営みがあらわれている風景」が好きだなぁ、と思っていた私にとっては、出会えて幸せなプロジェクトです。
大学院を卒業する頃までには、「なんかいいよね」じゃなくて、ちゃんとその価値を語れるようになりたいし、その維持のために何ができるか、ということを考えられる人間に一歩近づきたいな、と思っています。

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