風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
March 1, 2011

修士論文研究成果報告会in湯布院【研究/渡邉】

修士論文審査会の翌日、湯布院で地元の方々に対して、修士論文の研究成果報告会をおこなわせていただきました。「潤いのある町づくり条例」の運用の一部を担う「まちづくり審議会」の勉強会の場をお借りして、町づくり条例の運用の成果・課題とそれらを踏まえた条例改正の方策の提案について発表しました。
研究成果に対しては、審議委員の皆さんからは概ね共感の言葉をいただけて、本当にうれしく思いました。30分の発表の後におこなわれた30分の意見交換も有意義なものとなったと思います。

この報告会の後、皆さんから感謝の言葉をいただいてしまいました。照れくさくも、たまらなく嬉しく、このテーマで論文が書けたことを誇りに思いました。
振り返れば、町づくり条例の運用の20年間を辿る旅は、大変に味わい深いものでした。論文を執筆する間、苦しくなったときは、お会いすることができなかった方も含め、条例制定や運用に関わったすべての人たちのエネルギーがいつも私の背中を押してくれました。20年間を振り返ることは、町づくり条例に託されている「湯布院の未来を想う人々の切なる願い」を実感することでした。この実感を伝えなければ、と思いました。その上で、「条例はこのままで何もしなくていい」という楽観論でもなく、「条例は時代遅れでどうしようもない」という悲観論でもない、データの分析による冷静な評価をおこなうことが私の研究の使命なのだ、と信じてこの論文を書きました。
湯布院の「これから」を考えるときに、この論文が少しでもお役に立つことができれば、本当に幸せです。

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