風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
December 27, 2007
しみじみ会【行事/筒井】

12月21日(金)
研究室の大掃除が終わり、夕方からは毎年恒例の「しみじみ会」が行われました。
そもそもしみじみ会とは、今年一年お世話になった方々へ感謝の意を伝え、来年も引き続きのおつきあいをお願いする主旨で行われる会であります。
例年しみじみな雰囲気になるようにおしゃれカフェで執り行われる本会ではありますが、今年は韓国料理でしみじみしていただくことになりました。韓国料理とはいっても、おしゃれカフェのように雰囲気がとてもいいお店でした。

今年は忘年会シーズンと重なり研究室外からの参加者が少なくなってしまいましたが、その分こじんまりとした会になったのではないでしょうか。

December 27, 2007
遠賀川の近況【遠賀川/筒井】

12月20日(木) 現場での打ち合わせ
今日は工事現場の打ち合わせに参加しました。
内容は現段階における問題点等の確認です。筒井ははじめての現場でした。

現場でならではの問題も多々あるようです。
図面で書いてあることも現場に持ち込んでみるとそのとおり表現できない箇所があり、そこをどう対応するか打ち合わせをしました。
左岸については
1.ちょっとした盛土をわざわざ施工するか
2.排水設備とプロムナードがけんかする箇所の処理をどうするか
3.排水設備とスロープ延長部がけんかする箇所の処理をどうするか
4.図面にあらわれていない工事範囲外の盛土のおわりかたについて
といったことです。
いままで木や雑草が生い茂っていたところにすんでいた猫たちがこの辺をうろついていました。
12月26日(水) 第15回市民部会
年末であわただしい時期ですが、第15回市民部会が開かれました。
そんななか9名の部会メンバーが参加されました。

今回の議題は今年度整備を行う、左岸の駐車場、右岸の確認です。
今回の議論も白熱し、予定時間の2時間を30分超過しました。
前回の第14回市民部会では右岸、左岸両方の説明を行いましたが、今まで話に出てこなかった左岸駐車場が突然現れたため、駐車場が議論の中心となりました。今回は前回の議論に参加されていなかったメンバーから右岸の舗装にたいする意見交換が行われました。
左岸
前回の議論で駐車台数が話題になりましたが、市と調整した結果、300台(緑化ブロック270台+縁石のみ30台)となった経緯の説明が行われました。
また、前回出席されていなかったメンバーから新たな情報が得られ、階段の細かい設計の変更を行った箇所もあります。
議論は縁石のみ30台の駐車スペースへと進み、その部分にいかにして車をとめさせないか話し合いが行われました。このあたりはもう少し市との協議が必要になりました。
右岸
沈下橋からカヌー乗り場へのアプローチの歩道が必要なのかどうかが話題になりました。バリアフリーを考慮し、また利用する人がどういった利用をするか考え尽くして得られた合理的な形ではあるのですが、左岸の現状をお手本と捉えているかたの中にはコンクリートなど硬いもので道を仕上げることに抵抗があるようです。
部会のメンバー一人一人がこの地に対して責任を負っていて、決して変なものはつくれない、つくらせないそんな感じがしました。
工事はいまさらとめられない。だけど、市民はいいものをつくりたいからなんとかならないかと考える。そんななか最善の妥協点を提示するアドバイザー。いいものに対する認識にはいろんな考え方があってそれはそれで面白いことだけど、それは必ずしもいい方向に行くとは限らない。そんなことを学んだ気がします。
関わる人すべてが納得するように年が明けてすぐ再び部会は開かれるようです。

December 11, 2007
論文ゼミ【行事/筒井】

12月11日(火) 13:00~17:00
第12回を迎えた論文ゼミ。今年も残すところこれを含めてあと2回。
先生、高尾さんからの貴重なアドバイスをいただきます。4年生にとってははじめての論文なので日々勉強です。

↑説明をする渡邉さん。ヒアリングで得られたものは大きかったようです。
その後…
勘六橋の設計が本格的になってきました。以前までは桁の形状の検討を行ってきましたが、最近は橋脚の形状を考えています。面白いので覗いてみました。

↑9パターンの断面を考えて、実現可能な中でもっとも薄く見える断面を検討しました

↑伊東さんが生み出した橋脚たち(s=1/100)

↑先生との打ち合わせで考え出された橋脚(s=1/100)

↑それを1/50模型で表現。これがどんどん洗練されていくことになるのでしょう。

December 11, 2007
工事連絡会【遠賀川/筒井】

12月10日(月) 工事連絡会@河川事務所
久しぶりに訪れた遠賀川にはあちこちにフェンスが立っていて、いよいよ工事が始まるんだなぁと感じさせてくれました。
少なからず遠賀川に関わって半年。ようやく愛着のようなものが湧いてきた今日この頃。
こうやって見てみるといい風景はあるかもしれないけど、愛着を持っていれば悪い風景なんてないんじゃないかと思ってしまいます。
愛着のある土地の姿を変える仕事とはどういうものなのか、これから学習させていただきます。
今日は右岸・左岸併せて行いました。
話し合われた内容を全部書くと大変なので大雑把に書きます。
工事連絡会は実は2回目。前回の打合せでは、右岸のみの話だけでした。
右岸
前回は石積み護岸の天場の石が用意できない可能性があるという話があり、今日は施工する業者さんが代替案を用意してきてくれました。代替案は九大案がうまく織り込まれ採用となりました。
沈下橋からのカヌー乗り場までの通路に用いる縁石はサンプルを持ってきていただくなど多大なご協力をいただきました。

↑説明をする吉岡さん。石積みの打ち合わせは長い時間をかけて行われました。
なお、右岸では沈下橋から水辺館までの通路(ウッド)の寸法に関して九大側とコンサルタント・河川事務所間でミスコミュニケーションがありその場で寸法を直してもらうことになりました。通常は単価の再計算等で面倒になるため話は通りませんが、この通路の重要性を説明し、沈下橋の杉材と奥行き幅を合わせたいというこちらの意向をご理解いただきました。

↑縁石(実物)。九大に新たな石のコレクションができました。
左岸
左岸は初の打ち合わせとなるので、コンセプトからの話になりましたが、以前左岸の土地の造成をしてくれた業者さんが入ってくれることとなり、説明に手間取らずスムーズに打ち合わせが進みました。ただ、スロープと県道の合流点に信号があり、それが車の通行の阻害になっているため移設の調整を別途、河川事務所が行うこととなりました。

↑説明をする伊東さん

↑このとき使った1/20の模型。右岸の緩傾斜坂路で用いた階段と同じ方法で、勾配の異なる斜面を階段でつなげます。(階段の端が左右で異なるところをみるとわかりやすいでしょうか)
今日は夕方6時から11時近くまで議論は続き、様々な確認が行われました。
おわって外に出ると雨が降っていました。
次の日は論文ゼミ。なんかいろんなことを考えてしまいました。

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