風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
December 7, 2007
打ち合わせ【遠賀川/筒井】

12月6日(木) 河川事務所との打ち合わせ@学生部屋
今日は久しぶりの打ち合わせです。
前回の駐車場打合せ以降コンサルタントさんに図面を作成していただきました。
右岸の材料調達、左岸駐車場の舗装材料の進捗状況の報告が行われました。
設計が細部にわたってきたので打ち合わせの内容も少しずつの議論ですが、一回一回が大切になってきます。

右岸
右岸は河川が湾曲する外側のため最近は日田石の需要が高まっておりなかなか材料の調達に苦心されているようです。コンクリート護岸が減り、石積み護岸が増えるという時代の流れとしてはいいことなのかもしれませんが、工事的には悩ましいです。石積み護岸の天端に座れるようにするというこちらが意図する設計を実現するには切り出す石の寸法、積み方の順番に工夫が必要になりそうです。
左岸
駐車場舗装についての報告が行われました。
以前の打ち合わせで通路は脱色アスファルト、駐車マスは緑化ブロックとすることが確認されました。(九大サイドとしていまだ納得していませんが…)それを受けて使用が予定されている緑化ブロックの報告があり、今回提案されたのはかみ合わせがいいように波型の形状になっていて、植生できるように穴のあいたコンクリートブロックでした…。
もっとも河川に近い側の駐車列はウッドではなく、芝で枠線のみをコンクリート製の縁石で仕上げることになりそうです。ウッドよりも緑は確実に多くなりますが、雨天後に駐車場として利用されると間違いなく芝はタイヤとの摩擦ではがれてしまうでしょう。
最後に車が進入するスロープについて議論しました。
・県道の黒色アスファルトと路面に使用する脱色アスファルトとがぶつかる部分の横断歩道を考慮した処理
・新設する階段への細かい指示
・階段と駐車マスの間の通路と階段との幅の関係
・新設するスロープと既存護岸とのすりつき方
これらの詳細は絵にしてコンサルタントさんに図面化を依頼することになります。
最近は論文があるのでプロジェクトから離れていますが、駐車場だけは気がかりです。
このブログでどれだけプロセスを記述しようとも利用する方には結果のみで評価されます。
完成した来年どう評価されるのでしょうか。
ここは河川敷。将来駐車場としてではなく河川敷として愛着を感じていただければ少なくとも管理者、設計者の思いは報われるでしょう。

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