風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
July 11, 2009

木橋施工6日目(施工イベント)【唐津/筒井】

この橋の建設は里浜部会の方が中心になって企画がなされ、九大が設計を完了してからは
この里浜部会の方と唐津市役所、施工業者と打合せをしながら施工イベントの準備をなさってきました。
今日は待ちに待った市民参加による床板施工のイベント!のはずでしたがあいにくの雨。
来週末は唐津で花火大会があり、そのときまでに橋が使えるようにしたいとの観点から
雨のときは床板の裏側に名前を書いてあとは後日大工さんにお願いしようと決めていましたが、
ともかくずぶぬれになりながら名前を書かない分の板を並べていきます。

各々板の裏側にペンキで名前を書き、雨雲のご機嫌を伺うこと数十分。
9時半ごろから奇跡的に天候が回復したので、本来予定されていた施工イベントの開始です。

きれいに並べた板材を砂浜側から特注の木ねじで止めていきます。
下穴まであけた状態で工場から出荷している板材を使用しているので、
インパクトドリルになれない方でも怪我なく、割と簡単にできたようです。

板は実際に並べてみるとこんな感じに。研究室のメンバーもちゃっかり書き込んじゃいました。
土木技術者の匿名性のへったくれもないです。

イベントでは床板だけでなく手すりもやるつもりでしたが、
さすがにゼロからでは後からの手直しが多いと判断して前日に仮固定した状態からスタート。
ボルトで固定する分とコーチスクリューで固定する部分があるのですが、先生&伊東さんでボルト固定をしています。
このシーン、勘六橋WSのときのデジャヴを感じたのは私だけでしょうか?

トップレールはみんなで固定。

海の体験学習に来たちびっこたちも名前を書き込んでいました。

午前中だけで目標の床板をはりおえ、みんなで記念撮影。
午後は手すり部材も施工し、イベントは無事終了。
これまで準備にあたられた里浜部会のみなさん、唐津市役所のみなさんそして施工担当の森さんお疲れ様でした。
自分たちでお金を出し合って、せっかくなので自分たちで施工までやって、なんでも行政の人や業者の人たちがつくってくれるありがたみ以上の身近さ、愛着のある橋に。
たとえ全市民的でなくても、この価値をどれだけの唐津市民が理解を示してくれるかは期待でもあり、不安でもあるなと思いました。でも、みんな口をそろえて、「これはよか橋になった」といっていたのは少なからずの救いでした。

終わらなかった部分や施工が難しかった部分は後日大工さんで手直しです。
完成までラストスパート。

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