風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
February 13, 2013

瀬の下高水敷プロムナード施工【瀬の下/小川】

筑後川瀬の下の現場は樋門本体、操作室、石積みの護岸などの施工が終わり、
最終段階の高水敷プロムナードの舗装を行っています。
当初、コンクリート舗装の部分に玉石を埋め込む予定にしていましたが、
突起物となるため、使用の許可が出ませんでした。
そのため、代替案としてコンクリート舗装の表面に樹木の葉の型を付けることとしました。
実験した結果本物の葉では形がうまくつかなかったため、
厚さ7mmのスチレンペーパーを葉の形に切り出したものを使用することとしました。

現場で、左官職人の方々がほうき目仕上げを行ったあとに
九大のメンバーが作業を行いました。
葉の型の配置は、葉が自然に落ちてきたものをイメージして、
全体のバランスを見ながら決めていきます。
この配置は、中国の大学でランドスケープを専門で学んだユーが担当しました。

コンクリートのうえに葉の形に切り出したスチレンペーパーをおいていくのですが、
表面から葉の形に凹んだ部分が深くなりすぎないよう注意しながら設置していきました。
コンクリートは打設からの時間によって表面の状態が異なるため、
葉の形がしっかりと付きながら、尚且つ深く沈みすぎないよう調節するのに苦戦しました。
終盤は皆コツを掴んで精度が上がってきましたが、養生を終えて型を外すまで仕上がりに確証は持てません。
養生が終わった後に型を外して仕上がりを確認し次回以降の作業に修正を加える予定です。

今回、この作業を行ってみていつも同じ精度でコンクリートを仕上げている
左官職人のみなさんの技術の高さを改めて実感しました。
このプロムナードのコンクリート打設は約週2回のペースで6回にわたって行われます。
次回以降今回の経験を活かして作業精度を高め、
瀬の下の高水敷が良い空間となるようがんばります。

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