風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
一般社団法人LSDは、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな日常をお伝えしていきます。
August 26, 2013

みなとまちづくりにおけるベンチ設置経緯

去年と今年にコアセミナーで製作したベンチは8月前半に唐津東港のプロムナードに設置されました。
ベンチを製作した一つの目的として、これまで説明してきたコアセミナーという授業の教材であることが挙げられます。
もう一つの目的は、これから説明する唐津みなとまちづくりにおけるベンチの設置です。
唐津東港では、3年前に小学5年生のお兄ちゃんが亡くなるという悲しい水難事故がありました。
事故の後にすぐ転落防止柵の設置が決まり、どのような柵を設置するかは、唐津みなとまちづくり懇話会で組織された「みなとの安全・安心計画会議」で慎重に議論されました。
議論の結果、設置される転落防止柵は、市民の方や来訪者がたくさん集まり、親しみを持ってもらえるような開かれた港づくりを進めていく中で、「海に近づいてはいけない」というような印象を強くいだかせるものではなく、「ここから先は危ないので気をつけてください」というような注意喚起を促す程度のものが適切だと考えられました。
また、転落防止柵と合わせて、救命うきわや、ベンチを設置することで、港ににぎわいを生みだし、常に誰かが港を見守ってくれているような状況を生み出すことで、事故に向けた備えをしていくことが重要だと考えられました。
これまで、唐津土木事務所で転落防止柵の整備は進められており、今年度、転落防止柵と救命うきわの設置が完了予定です。
そこで、転落防止柵と救命うきわが揃うのに合わせて、ベンチも一緒に設置すれば、みなとの安全対策がひとまず完了します。

コアセミナーで製作したベンチは、コアセミナーとみなとまちづくりの2つの目的をもち、東港にベンチを設置させてもらえるように懇話会で提案をさせていただきました。

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