風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
October 11, 2011

片ノ瀬 本調査【筑後川/平野】

片ノ瀬で本調査を行いました。
本調査では河川事務所と、そのエリアを管轄している出張所と行います。
午前は出張所へのヒアリングです。

近々修繕が必要な箇所、地元の方から要望が強い箇所などを出張所の方に質問します。また、予備調査で気になった河畔林の扱いについてや堤外民地について聞きました。下流の河畔林は上流から流されてきたオオタチヤナギの種が根付いて成長したものがほとんどで、平成に入ってから急激に多くなったそうです。河畔林は治水上の影響がある場合伐採するようです。

ヒアリング後、巨勢川を見に行きました。
ここは出張所の最近の主な整備で、河道拡幅を行っています。

旧堤防の近くで水天宮をみつけました。
この辺りの旧河道は大きく蛇行しています。旧河道を明らかにすることで、今の河道沿いには残っていないが旧河道には残っている川と暮らしの関わりを今に伝えるものが見つかるかもしれません。水天宮もそのサインのひとつだと考えられます。
午後は議論班とマッピング班に分かれて調査します。
議論班は指針に載せる心得や整備方針の手がかりを得るために現場を見て回りながら議論し、マッピング班は必要な要素を写真に撮ってマップに落としていく作業を行います。
僕はマッピング班でエリアの下流を回りました。


下流では河畔林、河川敷のグラウンド、畑などが印象的でした。また樋門、樋管も多く点在します。
議論班は構造物全般を見て回りました。


樋口先生が構造物に関して景観上の解説をして議論が進められます。
議論で出た話として、耳納連山、巨勢川、筑後川で作られる風景は本当に良いということや、河川構造物全般に関して、コンクリートもペンキも人工物であるが、コンクリートは時間が経てば経年変化してなじんでくるということが挙げられます。
また、恵利堰では、水の音が聞こえることが心地よい場所としての要因であり、大変良い場所なので、河川公園になってほしい、一般的によくあるような平坦な公園でなく、現在の形を守った公園がよいといったことが話にでました。
この本調査で得た情報を手がかりに作業を進めていきます。

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