風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
May 25, 2011

トロッコ倉庫施工4日目 「丁張り&捨てコン打設」 【トロッコ倉庫/深川】


2日がかりの溝掘り作業が終わり、今日は丁張りと捨てコン打設の作業を行ないます。
捨てコンとは、基礎御影石を据える前に溝穴の表面をある程度水平にするためのものです。

まずは丁張り板を張るために邪魔になる残土とクラッシャーランと移動します。

次に丁張り板を張るための杭を建設予定地周囲に打ち込んでいきます。


そして水準測量用のスコープを任意の位置に水平をとって設置し、
杭横に置いたスタッフのレベルを読んでいきます。
打ち込んだ杭全てに対して同じことを繰り返していきます。

スコープで読んだレベルの位置に丁張り板を張ります。
これで建設中に基準となる水平レベルが作れました。


捨てコン打設時に捨てコン表面のレベルが読みやすいように水糸を張ります。
これで丁張りの作業は完了です。

丁張りの作業と同時並行で、打設前の溝穴の整え作業を行ないます。
まずは溝穴表面がある程度平らになるように手で余計な石を取り除いたり、
砂を盛るなどして、表面を整えていきます。

次に自家製の転圧機を使って、溝穴の表面を締め固めていきます。
背筋が悲鳴をあげそうなほど、しんどい作業です。
それが終われば、後はミキサー車の登場を待つのみです。

暫しの休息。。。

ミキサー車がやってきました。いよいよ捨てコン打設です。




ミキサー車から生コンを一度一輪車にのせ、溝穴まで運び、流し込んでいきます。
スコップを使って、溝穴に満遍なく広げていきます。


同じ作業を逆の溝穴にも。こちらはミキサー車から直接打ち込むことができました。
生コンを持ってきて頂いた業者の方にもお手伝いいただきました。

満遍なく全体に生コンを打ち付けることが終わったら、
先ほど取り付けた水糸の水準レベルをもとに捨てコンの高さを揃えていきます。


最後に本基礎の生コンを打設する際に、捨てコンとの定着がよくなるように表面に刻みを入れて荒らしました。
捨てコン打設まで、今日は丸一日の作業となりました。

翌日からの悪天候に備え養生期間中はブルーシートを被せます。
重石に使ったのはトロッコ軌道敷にも使っている、熊本市の路面電車で使われていた御影石。軌道敷延伸用にとってあるものを使わせて頂きました。
捨てコン養生後はいよいよ御影石の据付です。

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