風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
一般社団法人LSDは、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな日常をお伝えしていきます。
September 4, 2009

HANDS2009 -土木学会全国大会 展示- 【宮崎/行事】


遅ればせながらのご報告ですが、
9月2日から4日まで福岡にて、土木学会全国大会が開催されました。
樋口研究室では、その全国大会時の展示企画を担当しました。
テーマは「HANDS」。
明治期から昭和初期、土木エンジニアは、高い志と熱意、プライドを持って国土づくりに取り組んできました。この時代の手書きの図面一枚一枚からはエンジニアの意思と当時の技術の高さが伝わってきます。
今回の企画は、美しい図面を選出し展示することで土木の魅力・土木の範囲の広さや奥の深さを一般市民の方に実感していただくことを目的としています。
HANDSは昨年土木の日に東京で開催され、この度全国大会に合わせて九州版の展示を行うこととなりました。
九州にはたくさんの素晴らしい構造物が今でも現役で残っています。
その中から選定し、図面を収集しパネルにしていきます。
しかし、取り掛かり当初はどこに当時の図面が保管されているのかはまったく分からず、、
小さな手がかりをもとに九州中を探すものの、
なくなっているものもあり、、
破損しているものもあり、、
貴重すぎて外に出すことができないものもあり、、
何とか見つけ出すことが出来たのは、
「筑後川昇開橋」 「西海橋」 「河内貯水池」 「三池港」
そして、熊本大学の星野研究室にお願いし、「白水堰堤」 「三角西港」
合計10枚のパネルが完成しました。
合わせて、昨年の東京開催の中から、
「琵琶湖疏水」 「地下鉄銀座線」 「増田淳橋梁図面」
を展示。
場所はエルガーラ、パサージュ広場。
平日でも通行量が多い公開空地です。
その作戦は大成功。
土木学会関係者だけでなく、多くの一般の方々が美しい構造物の図面に見入ってました。


KL2の皆も見に来てくれました。
今回の展示は、イチ図面を展示したに過ぎませんが、
図面を探し、その構造物を設計した人物にフォーカスして文章を書いていく中で、
当時の技術者の国土づくり、土木への想いを垣間見ることができたのは貴重な経験でした。
今後、これらのパネルは日本中を巡回し、その土地その土地の作品が加えられていく予定です。
また、九州で再開する日を楽しみにしています。

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