風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
March 25, 2008

遠賀川施工現場【遠賀川/伊東】

今年度、研究室で設計をお手伝いした遠賀川直方地区河川敷の施工現場に行ってきました。
工事は、右岸:カヌー乗場、左岸:駐車場ともに、残すは芝張りと舗装くらいで、ほとんど終わっていました。
まずは右岸です。

整備前、上流側の沈下橋からカヌー乗場を見ることはできませんでした。

整備後、コンクリート護岸を水面まで近づける階段護岸にすることによってカヌー乗場が見えるようになり、一体的な空間になりました。カヌー乗場まで行ってみたくなりませんか?

整備前、カヌー乗場はコンクリート護岸に囲まれていて、そこだけが目立っていました。

整備後、全体的に水面まで近づけるような構造の護岸となり、カヌー乗場が周辺に溶け込むようになりました。

伸びやかな開放感のある広場になりました。

吉岡君がこだわりを持って設計した木のベンチ。木の座面と石積みとの隙間が気になったようですが、満面の笑みを浮かべています。

今年度下流側の工事の終わり方。いつでも下流側に工事ができるように連接ブロックで留めています。まだまだ続くようです。

テープで囲んであるところは、カヌー乗場の使用上の注意を書いた看板を設置する場所です。

設置するのは木の看板です。出水時の流下物で壊れないように、あえて少し厚めの板と太めの支柱を採用しました。
続いて左岸です。

整備前、市民の憩いの場であるはずの河川敷に駐車場がわがもの顔で横たわっていました。

整備後、駐車場は申し訳なさそうに堤防側に隠れるようなかたちにしました。川側は利用者が自由に使える芝生広場になっています。

梅雨時期には一面芝生の緑で覆われ、いい感じになると思います。こんな駐車場見たことないです。

駐車場の上流側には以前からあった”丘”をそのまま残しました。向こう側の広場が見えないでしょう?ということは、向こう側で遊ぶ人たちから車が見えないということです。

駐車場へ降りる入口に立つ仮設の管理小屋。あくまでも仮設です。次年度、ここにログハウス風の管理小屋を設計する予定です。
今は、とりあえず”できた”段階です。
事故なく利用されるかどうか?
河川空間の中で主張し過ぎないかどうか?
今後はカヌー乗場の利用状況や駐車場の風景への溶け込み状況をお知らせします。

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