風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
一般社団法人LSDは、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな日常をお伝えしていきます。
October 19, 2015
舟甚杯!【ヨット/鮫島】

こんにちは。

 これまでこのブログでいくつかのヨットに関するブログをアップしてまいりましたが、その全てはこの日のためにありました。いよいよ本番のヨットレース「舟甚杯」に参加する日が来たのです。
 この舟甚杯は、唐津市の湊漁港沖で毎年開催されているヨットレースで、湊漁港や唐津ヨットハーバーに船を停泊させている屈強な船乗りたちが一堂に介します。みんみん丸も過去に何度か出走しています。結果はふるわなかったようですが。。。
 今年こそは、ということで過去の反省を生かし、まずは船底の手入れから始めました。研究室メンバーの松浦君やジョンさん春子ちゃんのおかげで、格段に船をスピードアップさせることができました。
 また、頼もしいOBのクルーの皆さんにお忙しい中お集まりいただき、レースの練習を積むこともできました。みんなで実際のレースコースに船を走らせ、本番のイメージや作戦を練り上げてまいりました。
 そして今日、10月18日、いよいよレース本番です。
 今日のみんみん丸のクルーは、樋口先生、石橋さん、宮崎さん、深川さん、鮫島の5人です。
湊漁港にはたくさんの船がレースの準備をしています。今日の出船数は11船。どの船もレースの経験を積んできた強豪たちばかりです。

出船前の船長会議。みんみん丸からは深川さんが参加しています。レースの基本的なルールやコースについての注意や説明が主催者側からなされました。

レース開始は11:00ちょうどです。漁港隅の赤い灯台と、その延長線上の100mほど先に設置されたオレンジのブイがスタートラインいなります。ヨットレースは陸上競技なんかとは違い、スタートラインにみんな並んで一斉にスタート、ということはできません。スタート時間の11:00ちょうどにスタートラインを越えるように船をうまく調整しなければなりませんが、それまでの船の動かし方や場所取りなど、スタート前から熾烈な駆け引きが始まることとなります。

僕たちみんみん丸は、綿密な作戦会議の元、10:59分に船を反転させ、風に乗った状態でスタートを切ることにしました。そのために帆の張り方や船の向きの角度を丁寧に調整しました。

先日の16日に、樋口先生が家族同様ににかわいがっておられた愛犬のゴンタ君が14歳の生涯を終えました。ゴンタ君は海で遊ぶのがとても好きだったようです。船に乗るのは苦手だったみたいですが、このみんみん丸の船体の先にはゴンタ君を模したステッカーが貼られています。今日はそのゴンタ君のメモリアルレースということで、絶対に負けるわけにはいきません。クルー一同気合が入りました。

11:00分、ついにレーススタートです。みんみん丸はとてもいいスタートを切ることができました!スタート時点ではおそらく1、2番手だったでしょう。順調な滑り出しです。

このまま神集島沿いに反時計回りでコースを回ります。神集島を一周し、スタート地点までいかに早く帰ってこられるかの勝負になります。前半の半周は北風を横から受ける形になります。帆を船体の右側に張り出して船を走らせます。

開始15分を経過すると、神集島の島影に入り、先頭集団と後列で差がつき始めました。僕たちみんみん丸は先頭集団に食らいついています。4、5番手争いといったところです。近くの船に風を奪われないように船の位置や風向きを見極めながらコースを走っていきます。

レースも半分を過ぎようとしたあたり、突如後ろから一船が迫ってきました。上の写真がその快速で有名な船、「破天荒」です。ぐんぐんスピードに乗って僕らに追いつき、悔しいですが追い越されてしまいました。レース船には形や大きさなど様々なものがあり、どうしても地力の差は出てしまいます。そのため、スタートダッシュや風の捕まえ方がとても重要になってくるのです。破天荒にここまで追い抜かれなかったのですから、やはり僕らのスタートダッシュはとてもうまく決まっていたのではないでしょうか。

コースも半分を過ぎ、神集島の反対側に回ってきました。この時点ですでに後方集団は遥か彼方で、僕たちみんみん丸はまだ先頭集団に食らいついています。

今度はジブセイルを左側に張り出し風をもらいます。このような帆の向きを変える作業はこれまでの練習で何度も行ってまいりました。今日は右側のジブシートを宮崎さん、石橋さんコンビが担当し、左側のジブシートを深川さんと鮫島が担当しました。僕は基本的に先生や深川さんの指示を受け、その通りに動くということしかできませんでした。本当はクルーの一人一人が風向きを見ながら自分で考えて帆の調整をしなければならないのですが、まだそのレベルには達していません。レースのような真剣勝負の中で、足手まといにならないように動くことしか考えられなかったのは、とても悔しいことでした。

レースも終盤にさしかかり、僕たちみんみん丸は苛烈な5位争いの真っ只中に居ます。右前方を行く二隻の船をここから一気に抜き去りにかかります。そこで、強力な切り札「スピン」の登場です。スピンとは色鮮やかな大きな帆で、ヨットレースの華と言えるでしょう。これをうまく使うことがレースのカギを握ります。

スピンを張り、一番手前の一隻をすぐに追い抜きました!このままもう一隻も追い抜きたいところです。

しかし、ここでスピンが絡まるという不運に見舞われてしまいました。。。なんとか体制を立て直したものの、ゴールラインはもう目の前に迫っています。目の前の船もなんとか僕らに追い抜かされないように、棒を使って大きく帆を張り出しながら必死に順位を守っています。

相手の真後ろに回り込むことで風を奪い、勝負に出ます。深川さんの上手な操舵であと一歩のところまで迫りましたが、力及ばず。

12:15分、全体で6位でのフィニッシュとなりました。

後方集団の船も港に戻ってきて、表彰式が始まります。

先述のように、船には様々な形、大きさがあり、レース前にハンディキャップが設定されています。このハンディによっては順位が大きく入れかわることもあるのです。

そして、いよいよ結果発表です。

なんとみんみん丸はクルーザー部門で準優勝することができました!

もうダメかな、と思っていただけにこの結果はとても嬉しいものでした。表彰式では焼肉やさんまが振舞われ、美味しくいただきました。

宮崎さんと準優勝の文字が刻まれた記念賞品です。

この盾は亡くなったゴンタ君のお墓の横に捧げられることになります。本当に結果が残せてよかったです。

こうして、今年のヨットレースは大満足の結果とともに幕を閉じました。

しかし、ヨットレースとは別に感じたこともあります。それは参加者の平均年齢がとても高いということです。

若い世代で参加していたのは、僕たち九大チームの他に佐賀大の学生が数人といったところでした。このまま高齢化が進めば、段々利用者も減少していくことでしょう。

この大会の主催者舟甚さんは昔から湊漁港で造船業を営んでいます。湊漁港、地域の発展をのためにいつも苦心していらっしゃっていて、

この前はうちの研究室に、造船所横の広大なスペースをもっと港の利用者が増えるためにうまく利用できないかという相談を持ちかけてきてくださいました。

若者がもっと湊漁港を訪れてくれるようになるためには、海のアクティビティに対する関心を高める必要が有ります。この年齢でヨットの奥の深さを知れた者として、また、湊漁港の発展に努める舟甚さんのためにも、何かできることはやっていきたいと感じました。

最後になりましたが、お忙しい中参加してくださった石橋さん、宮崎さん、深川さん、本当にありがとうございました。

また、当日は都合が合わず参加できなかったものの、ヨットの練習に付き合ってくださった伊東さん、牛房さん、平野さんにも深く感謝しております。来年こそは一緒に出場できれば幸いです。

September 26, 2015
ヨットpart2【ヨット/鮫島】

こんにちは。

景観研修士1年の鮫島です。
シルバーウィークの最終日、9月23日にまたまたヨットに練習に行ってきました。
今回は、景観研OBの石橋さん、伊東さん、牛房さん、深川さん、平野さんが参加してくれました。
みなさんヨットレースの経験者で、とても頼もしい船出となりました。
今回も、前回と同様実際のレースコースを走ってみます。
まずはメインセイルとジブセイルで神集島を反時計回りに航行しました。

お昼時になったので、船の上で昼食です。
今日は、ウォンミンさんが作ってくださった爆弾おにぎりと梨をいただきました。
レースコースを回りきるのにはまだ半分。力をつけて気合をいれました。
島の半分を過ぎると、船は風を後ろから受けるようになります。
ここで「スピン」の登場です。この黄色と青の帆がスピンです。
このスピンをうまく使えるかどうかが、レースの勝敗を分ける鍵となるそうです。
・・・が、今日は残念ながら風が弱かったため、あまりスピンの力を実感できませんでした。

雨も降り出しそうだったので、唐津ヨットハーバーに帰港です。
上の写真は今日のクルーの皆さんです。なんだか歴戦の船乗りのような雰囲気が漂っていますね。
ヨットから降りた後は、二タ子三丁目倉庫前でBBQをしました。
カルビ、ホルモン、鶏肉など豪華なメニューでした。
雨が降る中、地べたにおいた七輪を囲んでみんなで肉を食べるのは、中々おつでした。
本番までもう一ヶ月を切りました。まだまだ練習不足ですが、頑張ります。
September 15, 2015
ヨット日和でした【ヨット/鮫島】

こんにちは。

修士1年の鮫島です。
9月13日(日)、
樋口先生と景観研OBの石橋さんと鮫島でヨットに乗ってきました。
10月18日の唐津でのヨットレースに参加するため、猛練習しなければなりません。

天気も良く、すばらしい風にも恵まれ、最高のヨット日和となりました。
今年初めてメインセイルだけでなく、ジブセイルまで出すことができました。
実際のレースのコース通りに船を走らせ、操舵のコツや風の乗り方を勉強しました。
本当に気持ちの良い天気だったのですが、揺れる船体の上で細かい作業をしてしまったため、残念ながら船酔いしてしまいました・・・。

せっかく石橋さんにもきていただいたのに、僕は全く戦力になれず・・・申し訳ありません。
本番まであと一ヶ月ほどですが、次の練習こそは頑張りたいと思います。
July 27, 2015
唐津花火大会【ヨット/工士】

こんにちは、学部4年の工士です。

7月19日は唐津市で九州花火大会でした。
先生は毎年ヨットの上から花火を見るそうで、
今年は研究室のみんなにも声をかけてくださり、ご一緒しました。
お昼過ぎから先生と研究室のメンバーでセーリングしました。
風が気持ちよかったです。
私もすこしだけ操縦させてもらい、ヨットの仕組みも勉強しました。
浜辺に観客が集まり始めたらころ、ウォンミンさん達と合流です。
ウォンミンさんが花菱のお弁当をごちそうしてくださいました?!
おせちのように豪華なお弁当をみんなでおいしくいただきました。
7時になったところで船を出発させ、花火がきれいに見えるところの場所取りをしました。
おかげさまでとてもきれいな花火をたくさん見れました!
とても楽しい休日になりました。
ウォンミンさん、お弁当ごちそうさまでした。
先生、船の操縦ありがとうございました。
次回はまた釣りをしたいです。

June 29, 2015
みんみん丸の新たな門出【ヨット/鮫島】

こんにちは。

最近はすっかり気温も上がり、夏がすぐそこまで迫ってきたように感じます。
さて、今年の夏は本格的にヨットで遊ぼうという研究室の方針のもと、
樋口先生のヨットを夏前に整備することになりました。
作業の流れとしては、
・ヨットを陸に揚げて、船底の下に入れるようにする。
・船底についた海藻類、油汚れ、以前塗られていたペンキを落とす。
・新しいペンキを塗りなおす。
この新しいペンキを塗りなおすことで、フジツボや海藻が船底に付きにくくなり、
ヨットのスピードが格段に上がります。快適なヨット遊びが楽しめるというわけです。
作業は唐津市湊港の「舟甚(ふなじん)」さんの作業場で行いました。
まずは船底についた海藻類を、高圧水でそぎ落とします。
(写真の銃の様なものから出ているのは高圧水です)
しっかり落とさないとペンキがきれいに塗れません。
その後、研磨機や洗剤を駆使して、船体をキレイにしました!
仕上げのペンキを塗っているところです。青色のペンキを船底部分の隅々まで塗りました。
これで、作業は終了です!
ちなみに、、
befor
after
見違えるほどきれいになりました。
これで今年の夏に向けての準備は万端です。
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