風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
October 7, 2011
片ノ瀬 予備調査【筑後川/平野】 

筑後川景観手引き・ベースマップ作成の予備調査を片ノ瀬で行いました。

いま研究室では「筑後川河川事務所における河川管理施設等の景観設計の手引き」の作成をプロジェクトとして行っています。
筑後川を日田、片ノ瀬、久留米、大川・諸富、吉井に分けて作成を進めていきます。流れとして、九大で事前に行なう「予備調査」、事務所と出張所と行う「本調査」、まとめた調査結果を事務所と議論する「勉強会」を行い、そしてまとめていくという流れです。
1回目は日田を行い、次は片ノ瀬です。
予備調査では指針に載せる整備方針の心得、原則の手掛かり、マップに載せる要素を探します

筑後四大井堰のひとつ恵利堰。
恵利堰は片ノ瀬エリアの利水の歴史と深く関連するので重要な要素のひとつになりそうです。

川をみてみると河畔林が印象的でした。
午後は車で全体を見て回りました。

ちなみに僕の卒論は筑後川に関連させて、筑後川の水天宮調査です。
調査してみるとこの地域ではたくさんの水天宮が見つかりました。



今回の調査では予想以上に16箇所もみつかりました。また、それぞれに特徴があり、水天宮の奥の深さを感じました。
水天宮の分布から片ノ瀬では水の神さまが生活と深く関わっていることが考えられます。今後の地元の方へのヒアリングによって詳しいことを明らかにしていきたいと思います。
片ノ瀬は河畔林と畑やグラウンドなど河川敷の利用が多い印象があり、日田とは全然違った印象を受けました。
今度は次の本調査に向けて準備を進めます。

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