本体の骨格が大体完成し、細部の部品を作っていきます。
次に取り掛かったのが、ゴジラの爪や、歯、目などの部品です。
特にゴジラの爪は最も出っ張る部分になるため、
子供に衝突しても怪我をしないような素材柔らかい素材でなければなりません。
それに加え、屋外での使用を考慮して、
日差しや雨にさらされても問題のない耐久性のある素材で制作する必要があります。
持ち帰って来た先代のゴジラの歯は発泡スチロールで作られていたのですが、雨や日差しにさらされてボロボロになっていました。
爪や歯を作成するために採用した素材が、シリコンです。
シリコンは人形の制作に等に使う素材で、液状のシリコンに
硬化剤を混ぜると固まるので、型に流し込んで成形します。
このシリコン、実はかなり高価なもので、シリコンを使用した手足の爪、歯、目が
全体の費用の大部分を占めています!
シリコンで作成した爪や歯は、接着材での接着に適していないため、
取り付け用の金具も埋め込むように製作しました。
シリコンは研究室の誰も扱ったことがなかったため、手探り状態での作業となりました。
まず、粘土で完成の雛形を作り、次にそれを石膏でかたどって、
最後に石膏型にシリコンを流し込むことでようやく完成になります。
粘土で作った手の爪と足の爪の雛形と、石膏を流し込むための型枠を作りました。
石膏型作成で大事故が起きますが、それは次回のブログで!!
出会いと発見DIARY
今回作成するゴジラは、
からつ夢バンクのマスコットになっているゴジラを手本にしているため、
「ゆるキャラ」をイメージして作成しています。
ゆるキャラの特徴である、
全体的に丸いフォルム、短い首、寸胴な体型
を表現するため、スタディを重ねました。
ゴジラの印象を決める重要な表情は粘土模型を作成して検討しました。
ゴジラを使って遊んでくれるであろう子供達に
親しみを持ってもらえるような表情を検討しました。
検討したゴジラの外形を表現するために、番線(直径3mm程度の針金)と金網を使って形作っていきます。
まずは、硬い番線を慎重に曲げて、緩やかな曲線を表現します。
ゴジラの表面は曲面で構成されているので、
金網を貼る作業も一苦労です。
細かく切込みをいれて、番線の形に沿うように貼っていきました。
金網を張るとだいぶ、外形のイメージがつきやすくなってきました。
この段階ではゆるキャラの可愛らしさとはほど遠く、
子供たちが見たら怯えてしまうのではないかと思えるほど
怖いですが、可愛いゴジラが完成する予定です。。
トロッコ、まつぼっくりゴジラに続き、
製作品その3は・・・
プラットホームの照明柱横に設置される予定のベンチ!!
木材のカットは製材所に行ってもらいました。
今日はひとまず防腐剤を塗りこむ作業だけ。ここでも4年生大活躍です。
一方、ゴジラのその後は・・・
深川くん(設計責任者)が悩みに悩んで設計したゴジラの骨組みが段々形になっていきます。
造りながら試行錯誤を何度も繰り返し、やっと形になった骨組みがこちら(頭はこれから)↓↓
頑丈さは◎!!
車輪も、子供がゴジラのしっぽや腕に乗っても倒れないような位置に設置しています。
ちなみにこの車輪は一般走行用の車輪。
レール走行時は、トロッコ台車にゴジラを乗せます。
実際に台車に乗せてみて、納まりを確認中↓↓
最後まで悩んでいた、一般走行用の車輪とトロッコ台車の車軸位置も問題なく納まりました。
設計責任者も一安心のご様子♪
ゴジラ製作はまだまだ続きます・・・。
今回作成するゴジラは、
①屋外で使用すること、
②子供がゴジラを使って遊んでくれること、
③トロッコ軌道敷と道路の走行を両方行えること
という条件を満たす必要がります。
屋外での使用に耐えるため、
防腐処理を施された木材を使い耐候性を確保しています。
トロッコ軌道、道路の双方で走行するため、
ゴジラはトロッコ台車との脱着が可能な構造を採用しました。
更に、多少乱暴に扱ってもビクともしない頑丈な骨組みとするため、
先代のゴジラよりも太い部材を使用しました。
一辺100mm程度の角材を使用したので、
電動工具も悲鳴をあげながらなんとか施工完了。
と、思いきや、尻尾部分に力を加えると直ぐに転倒してしまったため、
急遽補強を施しました。
車輪を付けるための部材を長いものに変更して、
ホイールベースを大きくすることで安定性を確保しました。
アクシデントを乗り越え骨組み完成です!
ゴジラのまつぼっくりをやっとはずし終わりました。
4年生、お疲れ様!!
まつぼっくりを脱いだゴジラはこんな感じ↓↓
意外とスマートな骨格。
本来ならばこの後、新しいまつぼっくりをこのゴジラに着せてあげて、無事ゴジラの修復完了!!となる予定だったのですが・・・ここで問題発生;
まつぼっくりを取ってみて初めて分かったのですが、ゴジラの骨格を形成している木材の骨組みがゴジラの大きさの割りに細すぎたり、木材自体が腐っていたり、木材を止めているネジが錆びて役割りをなしていなかったり、そもそも骨格が大きくゆがんでいたり、・・・と重大な問題が次々と発覚。
このままこの骨格にまつぼっくりを取り付けると、子供たちが遊んでいるときにゴジラが横転してしまったり、腕やしっぽが折れてしまったり、といった問題が考えられたため、急遽からつ夢バンク代表:小島さんと話し合いを行いました。
その結果・・・
骨組みをより頑丈で、安全なものに造り換えることになりました。
骨組みの設計担当者は深川くん!!
安全性はもちろん、トロッコ台車との連結も考えての設計になります。
(このゴジラ、完成後はトロッコの後ろに連結されてレールの上を走る予定なんです。もちろんレールの上以外でも走る機能はこれまで通り残します。)
さらに、もう一点大きな変更点が!!
実はこのゴジラ、子供ゴジラなのですが(親ゴジラはちゃんと唐津にいます)、よく見ると全然子供っぽくない・・・
ということで、頭の部分を造り直し、からつ夢バンクHPのトップページに載っているような、ゆるキャラこどもゴジラに変身させることも決定したのでした。
完成予想図(からつ夢バンクHP):http://www17.plala.or.jp/yumebank/
どんなゴジラに変身するのかは、お楽しみに・・・。
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