風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
July 13, 2019
唐津東港F3前に海辺のデッキを製作してきました

7月10、11日の二日間で、以前紹介したF3の前に木製デッキを製作してきました。14日に開催するF3のオープニングイベントを盛り上げるためです。「こんな素敵な場所に将来できるのなら、お店を出してみようかな」と考えてくださる方が出てくることを期待してのことです。

 

 

まずは、F3の中でデッキのパーツを作っていきます。長さ4m幅1.5mのものを16基も作らないといけませんが、四年生の子達はみんな「プロジェクトものづくり」で木材工作を経験済みなので、テキパキと作業が進んでいきます。材料の杉板材はいつもお世話になっている八女の木材加工会社から無償でいただいたものです。

景観研だけでは手が足りないので島谷先生の研究室から四年生が四人応援に来てくれました。F3ワーキングからも國谷さん、小島さんが参加してくださり、三浦さんは愛情たっぷりの手作りミネストローネスープを差し入れしてくださいました。小島さんのお仲間からも美味しいおにぎりとおかずが到着。

 

 

途中の苦労は省略…して、二日目の午後5時過ぎに無事完成! なかなかの出来栄えです。ムクの木材は、それだけでスゴい存在感があります。

 

 

皆さんお疲れ様でした!

坂部君、鍋島君、中村君、小幡君、木村さん、川藤さん、原田君、本当にありがとう!(九大の学生さんたちです)

無事終わってよかったよかった。

 

 

海から見るとこんな感じです。早く本物のデッキができるといいのですが…今回製作したデッキは14日のイベント専用で、終わったら撤去します(悲)。

天気予報では14日はあいにくの雨なのですが、みんなの熱意が通じてお天気になってくれることを信じています。

July 10, 2019
大分線路敷跡プロムナード(仮称)その後

7月8日、大分の現場にまた行ってきました。工期はあと一ヶ月、工事はガンガン進んでいました。

 

 

東側(大友館公園側)工区。中央のまだ舗装工事に入っていない自動運転車スロープを挟んで、左は線状に造成した「里山」。地形の細かな造成作業はほぼ完了し照葉樹を中心とした植栽の植え込みも済んでいます。右側は本煉瓦積側壁とフラットバーを溶接して製作したオリジナルの手摺。その向こうには「防災広場」が工事中です。

 

 

防災広場の方形ベンチ。基礎部分が完成しており、この上にデッキ材で座面を施工すれば完成です。外周には再利用された路面電車の敷石が設置積みです。中央の植栽升にはすでにオリーブの若木が植え込まれています。

 

 

さらに東に進むと、展望デッキになる2%勾配の杉板張歩道が仕上げの段階に入っています。手摺の支柱部分に杉板材を張り込みフットライト照明を設置すれば完成です。デッキ部分に埋め込んだ古レールもいい感じです。

 

 

展望デッキが盛土から橋梁に切り替わる部分の本煉瓦積擁壁。国鉄時代に広く採用されていたイギリス積を忠実に再現しています。橋台部分の煉瓦の巻き込み、天端の笠石(別大国道を通っていた路面電車の敷石を転用)も、とても丁寧に仕上げられています。左下には鋼製橋脚の基礎が見えます。

 

 

大友館公園ヴィジターセンター付近の植栽。施工担当の造園屋さんの本領発揮で、レイアウトが絶妙です。まだ若木ですが、数年すれば背後のヴィジターセンターを綺麗に目隠ししてくれることでしょう。

西側の工区も順調に進捗しています。来週もまたお邪魔して、細かいところの収まりなどを詰める予定です。

 

 

 

 

June 22, 2019
「第20回虹の松原トライアスロンin唐津」完走!

私事ですが、先週の日曜日に唐津で開催された「虹の松原トライアスロンin唐津」、制限時間内で完走してしまいました。

去年還暦を迎えてから「何か記念にやりたいな」と考えていたのですが、虹トラが今年で20周年と知って思わずエントリーしてしまいました。プールで25m泳ぐたびにゼーゼー…から約三ヶ月、それなりに頑張って練習しました。でもなかなかタイムは良くならず、最後はもう完全に開き直り状態。そのせいだったのか、スタートの合図で海に入った後は我ながらヒジョーに冷静。

 

 

で、前日の低気圧の名残で波も流れもある海でのスイムを終えて浜に上がってみると、ラッキーなことに制限時間数分前でセーフ。次のバイクは少し自信があったので松原の中をガンガン飛ばしてトランジションエリアに滑り込むとまたセーフ。

 

 

 

 

 

最後のランでも心配していたガス欠は起こらず、とっても綺麗な唐津湾の風景を楽しみながら余裕でゴールすることができました。

一人で練習していた時にはわかりませんでしたが、たくさんの「ご同輩」と一緒に走っていると自然に気持ちが乗ってきます。そして先を走る人にチャレンジしたい気持ちが自分を前に進めてくれます。この歳になって初めて知りました。それ以上に大きいのがコース沿いのみなさんからの声援。特に「がんばれー!」と声をかけてくれる知り合いの笑顔は疲れを吹っ飛ばしてくれました。

 

 

「笑顔」はどれも十数年前から唐津東港でのみなとまちづくりを一緒にやってきた仲間です。このレースを20年続けてきてくれたボランティア達です。みなさん最高です! 本当にありがとうございました(上の写真は佐賀新聞2019年06月12日付からのもの。写ってない人もいっぱいいらっしゃいます)。おかげさまで一生忘れられない素晴らしい思い出をいただきました。すでに来年も参加する気になってます。ヨロシク(汗)。

P.S. 自転車選びに付き合ってくれ、その後も色々とアドバイスをしてくれた景観研OBの許斐くんに感謝。

 

 

 

June 12, 2019
九大バリアフリーシンポジウムシリーズ「九大バリアフリースタンダードが社会を創る」

以前にもこのブログで紹介した九大のバリアフリー検討研究会では、今年度シンポジウムシリーズを開催します。

第一回は『坂道のバリアフリー』九大伊都キャンパスが目指すもの

丘陵地に造成された伊都キャンパスは宿命的に坂道だらけです。健常者の学生が自転車で通学するのにも一苦労の坂道たち。このバリアとどう折り合ってバリアフリーなキャンパスを目指すのか? 研究会メンバーと来場者の皆さんとで、可能性を探ります。

令和元年6月22日(土)

13:30-15:00 @九州大学伊都キャンパス伊都ゲストハウス

詳しくは研究会HPをご覧ください。

https://barrierfreelab.amebaownd.com/posts/6236716

 

 

June 9, 2019
「海CAFE at KARATSU F3」: 唐津の海辺でロードサイクルショップをやりませんか?

来る7月14日(日)10:00-16:00、先日みんなでロゴマークを塗装したばかりの「F3(二タ子三丁目倉庫)」にて、「海CAFE at KARATSU F3」を開催します。

https://www.youtube.com/watch?v=zG6J2-Fb11M

一日限りですが、「F3に海にあれば嬉しい!を集めるとこんな素敵な場所になる」ことをシミュレーションします。ロードサイクルの展示、地元レストランの出店、ガーデニング関連の展示・販売、軽キャンピングカーの展示などなど盛りだくさんです。

九大景観研もお手伝いしている「唐津みなとまちづくり懇話会」では、15年以上に渡り唐津港エリアの賑わいづくりを進めています。その中で、10年前に元小型船舶販売会社のオフィス兼整備工場だった建物を港まちづくりの新拠点とすべく唐津市に引き取っていただきました。

それ以来様々なイベントなどに利用してきましたが、昨年懇話会の中に立ち上がった「F3ワーキング」では、この500平米もある巨大空間を港エリア初の常設商業施設に変貌させようと頑張っています。

お手本は尾道の「U2」。世界的なロードサイクルの聖地「しまなみ海道」を巡る拠点施設です。広島県営の古い岸壁上屋をリノベーションし、サイクリスト御用達のホテル、レストランカフェ、雑貨店などが出店しています。

北部九州でもロードサイクル愛好者は年々増えてきており、有名な糸島半島だけでなく松浦半島一周も人気コースの一つになりつつあります。ですがまだサイクリストのためのカフェやサイクルショップがルート上にはありません。

僕的には、F3にはぜひともマニアックなロードサイクルショップと日本一美味しいパワーカレー屋さんにテナントとして出店していただき、唐津港を元気にしていただくとともに、松浦半島ルートを世界的なロードサイクルコースにするのに一役買ってもらいたいなと思っています。

F3はいろんな使い方ができそうな大きなハコです。実際に見ていただければ素敵なアイデアが浮かんでくること請け合いです。「お店を出すのにいい場所ないかな…」と探しているあなた、ぜひご来場ください! 同日には「海のカーニバル in からつ」、そして「第67回九州花火大会」(どちらも会場はF3のすぐ近くです)も開催されます。詳細は以下のフライヤーで。

 

Special thanks to Mr. Teramura.

 

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