風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
March 5, 2020

車掌カバンとイサム・ノグチのお皿

今日は所用で広島を訪れた。広島には小学校の一年生まで住んでいたんです。

時間があったので少し市内をウロウロしてみることにし、まずは大好きだった広電のチンチン電車に乗る。流川、紙屋町と記憶にある名前の停留所が続く。原爆ドーム前で降りて、中村良夫先生が東工大時代に指導した太田川沿いを南に下る。目的地は平和公園を抜けたところにある平和大橋。イサム・ノグチがデザインした高欄を、七つの時以来本当に久しぶりに見た。あの大きなお皿が先に付いた独特の高欄は、子供心にも不思議で、鮮明に記憶に残っていたのだが、えらく小さくなっているではないか! 当時ワリと近くに住んでいて、母親に手を引かれて橋を渡った時はもっと大きかったのに…まーよくある話ですね。

広島駅に戻るチンチン電車は最新型の三両編成だったがワンマンではなく、車掌さんがブザーをブッブーと鳴らすと電車が動き出す。昔とおんなじじゃん! これには感激。おまけに腰にはこれまた昔とおんなじ黒い革を金属で巻いた小さなカバンを下げておられる! 広電エライ‼︎

すっかり気を良くした僕は、いかがわしい「生もみじ」などではなく由緒正しき「漉し餡入りもみじ饅頭」を一箱もとめて家路に着いたのであった。

 

子供の時には空を背景にとても大きかった「お皿」

 

憧れだった車掌カバン

車掌カバンとイサム・ノグチのお皿へのコメント

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