風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
May 16, 2016

H28年度 集中講義(嘉瀬川ダム)[実践景観デザイン論/大瀬]

修士1年の大瀬です。

樋口先生の大学院の講義「実践景観デザイン論」に参加しました。
この講義は、4回の集中講義の形式で行われました。
第1回:嘉瀬川ダムと北山ダム
第2回:遠賀川の河川敷
第3回:久留米瀬の下の樋門
第4回:唐津の街並み
このような4カ所の地域に訪れ、
それぞれの地域で行われてきた景観デザインの工夫やまちづくり活動について学びました。
順にご紹介していきます。
☆第1回目(嘉瀬川ダムと北山ダム) 5月14日(土)
灌漑と発電を目的に、1950年から計画され1956年に完成した北山ダム。
さらに治水や上水道への供給の機能などが加わり
多目的ダムとして1973年より計画され2005年に完成した嘉瀬川ダム。
この2つのダムを比較しながら見学しました。
今年は、約40名の大学院の学生が参加しました。
例年よりも留学生の人数が多く、
樋口先生は日本語と英語を織り交ぜながら説明してくださいました。
北山ダム周辺は、背振北山県立自然公園に指定されており
ダム湖を一周サイクリングできます!
途中にある斜張橋は、人気の写真スポットでした。
やはり、土木の学生がほとんどなので、橋の構造もじっくり見ていました。
(嘉瀬川ダム)

建設された時代、当時の経済状況、経過年数、管轄の省庁(北山ダムは農林水産省、嘉瀬川ダムは国土交通省)など、条件はそれぞれ違いますが、
同じ嘉瀬川に位置する2つのダムは
ダムの存在感(周りとの溶け込み具合)、ダム周辺の雰囲気が全く違いました。

自然の中に大規模な構造物を建設する際に
景観に配慮すること、
そして、限られた制約の中で景観面の工夫を実現することの難しさが分かりました。
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