風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
December 13, 2015

ボラードペンキ塗り【唐津(転落防止柵)/鮫島】

唐津東港に景観研究室設計のボラード(転落防止柵)が設置されてから、もうすぐ3年が経とうとしています。

その間、唐津の港の安全を見守り続けてきたボラードは、支柱の木の色味に味わいは出てきたものの、鎖の部分の塗装には剥がれの目立つ部分が増えてきました。

そこでこの度、西唐津小学校の生徒さんたちに声をかけて、一緒に鎖部分のペンキの塗り直しをやってもらうことにしました。

当日は、6人の小学生が集まってくれました。また、九大工学部の二年生も助っ人として参加してくれました。
小学生と九大生を3人1組のチームにして、作業開始です。校長先生曰く、生徒さんたちは九大生との交流を楽しみにしているようです。
最初はどこか緊張していた子も、作業を通じてだんだんと打ち解けていき、笑顔が見られるようになっていきました。

中には、大学生よりも塗るのが上手な子もいて、とても頼もしかったです。
今回はおよそ半分の34基分塗りなおすことができました。全て塗りなおすことはできませんでしたが、また暖かくなったら第二回を開催しましょう、ということで終わりになりました。
目に見えて成果が見えるわけではないですが、子ども達はどこか気持ちの良い達成感を味わうことができたようです。
行政に十分な資金がない今の時代には、住民たちの手で維持管理できるところはやっていく必要があると思います。また、その作業を通じて、ただの転落防止用の柵としてではなく、自分達の財産として愛着を持つ子どもが増えてくれたならもっと素晴らしいでしょう。
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