風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
May 8, 2012
デザイン専門家会議【唐津/平野】

5月8日(火)、デザイン専門家会議が二子三丁目倉庫で開催されました。

まず今回の会議のメインとなり、前回の議題となった水産会館について。
市としての見解をまとめていただき、その結果の回答をいただきました。
今回できる範囲の対応はしていただいたように感じました。
しかし、今回の水産会館のような問題を繰り返ための市の体制にしていかないといけないです。
デザインの議論としては、窓の取りつけ位置、切り妻につけるオブジェのイメージ、壁面の色やデザインについての話がでました。
水産会館の駐車上については、漁業関係者で検討するとのことでしたが、利用目的を、暫定的なもの、長期的なものとして考えていく必要があります。
みなとの建築物の色彩ルールについては、阿蘇駅を事例に、室外機、自販機などの色彩ルールを考えることが必要という話になりました。
そして今後考えていく点として以下の議題について会議で話がでました。
巡視船まつうらのマストの再活用について。
マストの作業スケジュールのたたきをきっかけに、実際このマストをどう活用するのかの話を進めました。
県としては行程が決まっていないと予算要求も難しいとのことでした。
これからマストの話を詰めていく必要があります。
そして、懇話会でマストの利活用に関する共通認識を持つために、明日の懇話会で提案することとなりました。
臨海道路水産ふ頭線(水産市場と二タ子三丁目倉庫を結ぶ新設道路)のデザインについて。
県としては、この事業は去年の予算の繰越のため、今年度の3月までに工事を終わらせる必要があるとのことです。
この道路に関しては議論がまだ浅く、懇話会で提案し、これから話を進める必要があります。
ここのデザインのポイントは、散歩の利用などのふだんづかい、車道を含めたイベント利用などを考えることです。
転落防止柵の今後の整備予定とベンチについて。
今年度中に柵が全て設置される予定とのことでした。
しかし、柵に取り付けるチェーンの問題があります。チェーンはマストと同じく巡視船まつうらのものを再利用しました。
再利用のため、チェーンの磨り減り方にばらつきが生じ、結果、チェーンの長さにばらつきが生じてしまいました。
この問題に対応するため、ボラードの設置位置をチェーンに合わせた割付に変更する必要があります。これは業者が決まってから検討していくことになりました。
また、コーナー部の柵のデザインは検討可能とのことでした。
そして今回のデザイン専門家会議の報告を、明日の懇話会で行います。

May 6, 2012
唐津現地視察【コアセミナー/平野】

今年もコアセミナーが始まりました。
今年のテーマは「国産材でベンチを作ろう」です。
木を使ってベンチを作り、木という材料について理解を深めてもらおうという趣旨の授業です。
できあがったベンチは唐津に寄付し、転落防止柵の前に座って海が眺められるように設置しようと考えています。
今日のコアセミナーでは学生と唐津を見て回りました。

まず、トロッコ倉庫がある公園に来ました。
以前、研究室でつくったベンチがプラットホームに設置されてあり、これは今回製作するベンチのモデルとなるものです。

転落防止柵の前に行きました。この辺りに完成したベンチを設置しようと考えています。
その後、トロッコ倉庫のモデルとなった歴史民族資料館、研究室で作った木橋を見に行きました。
バスセンターの中にあるお店で唐津バーガーを買って食べました。ここは昔からあるお店ということでおいしかったです。
そして、車で街中をぐるっとして、曳山展示場へ行きました。

ここはからつくんちで用いられる曳山を展示している場所です。ずらっと並ぶ曳山の迫力には圧倒され、その色合いには美しさを感じました。
コアセミナーの学生たちも唐津がどんなところか感じることができたのではないでしょうか。
ちなみに、お昼ごはんの唐津バーガーを買いにバスセンターへ入ったとき、「feel」というカフェで先生のお知り合いの方がいらっしゃいました。
feelとは、唐津で情報誌を発行し、その情報をもとにアンテナショップといてカフェも営業しているみたいです。
ブログもあるので唐津の情報を知りたい方はぜひアクセスしてみてください。
○唐津市周辺情報誌feelの気ままなブログ
http://ameblo.jp/i-love-feel

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