風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
April 18, 2012

片ノ瀬ベースマップ作成【筑後川/行徳】

昨年から取り組んでいる筑後川の景観ベースマップ作成のプロジェクト。今回は片ノ瀬の調査です。
調査内容としては、
残すべき河畔林、設定する重要な視点場、樋門などの確認をしました。
それぞれの場所で議論を行いながら、重要なものは位置を記録し、マップにコメントを付け加えていきました。

視点場を選定したあと、恵利堰を含む眺めを良くするためにどの河畔林を残すべきかを議論している様子です。河畔林は程よく間引きされ、良い景観の一つとなっているものや、人の手が加えられず荒れ放題のものなど実際に現場で確認して判断しています。

前回の調査は雨で大変寒かったですが、今回は無事晴れ、筑後川沿いで春の風を感じることができ、とても気持ちが良かったです。このような作業をし、ベースマップを作成することで、筑後川の良い景観を守っていくための一つの指針として活用されれば良いなと思います。
p.s…

バーテンみたいな小川さんと一緒に写っているのは、田主丸にある巨峰ワインです。
筑後川沿いから見える耳納連山がある田主丸は巨峰の有名な産地であり、夏には巨峰狩りをしに多くの人たちが訪れています。
この巨峰は、様々な人たちに守られながら、戦火をくぐりぬけ、今私たちの口に届けられているものです。
田主丸が巨峰の産地になるまでの感動的な歴史がつづられた「巨峰物語」という本があるので、興味のある方はぜひ購入してみてください。自分が見ている様々な景観も過去の歴史の積み重ねから成り立っているのだなと思い知らされました。
ワインを試飲させて頂きましたが、渋みがそれほどなく、巨峰のほのかな甘みがあり、普段ワインを飲まない私でもとても飲みやすいものでした。

片ノ瀬ベースマップ作成【筑後川/行徳】へのコメント

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