片ノ瀬で本調査を行いました。
本調査では河川事務所と、そのエリアを管轄している出張所と行います。
午前は出張所へのヒアリングです。
近々修繕が必要な箇所、地元の方から要望が強い箇所などを出張所の方に質問します。また、予備調査で気になった河畔林の扱いについてや堤外民地について聞きました。下流の河畔林は上流から流されてきたオオタチヤナギの種が根付いて成長したものがほとんどで、平成に入ってから急激に多くなったそうです。河畔林は治水上の影響がある場合伐採するようです。
ヒアリング後、巨勢川を見に行きました。
ここは出張所の最近の主な整備で、河道拡幅を行っています。
旧堤防の近くで水天宮をみつけました。
この辺りの旧河道は大きく蛇行しています。旧河道を明らかにすることで、今の河道沿いには残っていないが旧河道には残っている川と暮らしの関わりを今に伝えるものが見つかるかもしれません。水天宮もそのサインのひとつだと考えられます。
午後は議論班とマッピング班に分かれて調査します。
議論班は指針に載せる心得や整備方針の手がかりを得るために現場を見て回りながら議論し、マッピング班は必要な要素を写真に撮ってマップに落としていく作業を行います。
僕はマッピング班でエリアの下流を回りました。
下流では河畔林、河川敷のグラウンド、畑などが印象的でした。また樋門、樋管も多く点在します。
議論班は構造物全般を見て回りました。
樋口先生が構造物に関して景観上の解説をして議論が進められます。
議論で出た話として、耳納連山、巨勢川、筑後川で作られる風景は本当に良いということや、河川構造物全般に関して、コンクリートもペンキも人工物であるが、コンクリートは時間が経てば経年変化してなじんでくるということが挙げられます。
また、恵利堰では、水の音が聞こえることが心地よい場所としての要因であり、大変良い場所なので、河川公園になってほしい、一般的によくあるような平坦な公園でなく、現在の形を守った公園がよいといったことが話にでました。
この本調査で得た情報を手がかりに作業を進めていきます。
出会いと発見DIARY
筑後川景観手引き・ベースマップ作成の予備調査を片ノ瀬で行いました。
いま研究室では「筑後川河川事務所における河川管理施設等の景観設計の手引き」の作成をプロジェクトとして行っています。
筑後川を日田、片ノ瀬、久留米、大川・諸富、吉井に分けて作成を進めていきます。流れとして、九大で事前に行なう「予備調査」、事務所と出張所と行う「本調査」、まとめた調査結果を事務所と議論する「勉強会」を行い、そしてまとめていくという流れです。
1回目は日田を行い、次は片ノ瀬です。
予備調査では指針に載せる整備方針の心得、原則の手掛かり、マップに載せる要素を探します
筑後四大井堰のひとつ恵利堰。
恵利堰は片ノ瀬エリアの利水の歴史と深く関連するので重要な要素のひとつになりそうです。
川をみてみると河畔林が印象的でした。
午後は車で全体を見て回りました。
ちなみに僕の卒論は筑後川に関連させて、筑後川の水天宮調査です。
調査してみるとこの地域ではたくさんの水天宮が見つかりました。
今回の調査では予想以上に16箇所もみつかりました。また、それぞれに特徴があり、水天宮の奥の深さを感じました。
水天宮の分布から片ノ瀬では水の神さまが生活と深く関わっていることが考えられます。今後の地元の方へのヒアリングによって詳しいことを明らかにしていきたいと思います。
片ノ瀬は河畔林と畑やグラウンドなど河川敷の利用が多い印象があり、日田とは全然違った印象を受けました。
今度は次の本調査に向けて準備を進めます。
本日10月2日(日)
二夕子三丁目倉庫にてイベント
「been to home」
が開催されました。
これは、二タ子三丁目倉庫を有効活用して唐津の海辺に賑わいを生み出そうと、
唐津の有志により結成された「gatsu factory」主催によるものです。
会場では
フリーマーケット、クラフト展、海辺カフェ、音楽ライブが催されました。
フリーマーケットとクラフト展は、二夕子三丁目倉庫内が会場となりました。
所狭しと並んだブースに買い物客が周りを取り囲み大変な盛り上がりとなりました。
また、海辺カフェと音楽ライブは二タ子三丁目倉庫外に会場が設けられ、
あいにくの強風の中でしたが、海をバックにしたステージから心地よい音楽が演奏されました。
海辺カフェも3店舗中2店舗がお昼時には早々と完売し、
大盛況でした。
私たちも研究室からフリーマーケットを出展し、
お客さんや周囲の出展者の方々とお話させていただき、
大変楽しい時間を過ごさせていただきました。
このイベントを一過性のもので終わらせることなく、
海辺の賑わいの中心として定着させていくよう様々な努力が必要です。
今後も二夕子三丁目倉庫での活動にご注目ください!
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