風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
May 30, 2011

トロッコ倉庫に関するお話 その3「御影石」 【トロッコ倉庫/深川】



唐津浄水センター敷地内には長い間使用され、表面がいい感じにエージングした御影石があります。
この御影石は松浦川に架けられていた先代の松浦橋の資材として使われていたものです。

御影石が使われていたと思われる頃の松浦橋です。
写真から橋の資材はほとんど木材だったようです。

保管されている御影石をよく見ると、石材同士をつなぎ合わせるために加工したホゾがあります。
当時の石工の技術を伺い知ることができます。
トロッコ倉庫では、この御影石を基礎石として使います。
使われなくなるはずだった素材には、それまでの場所で使われてきたストーリーが刻まれています。
瓦と御影石をトロッコ倉庫に使うことで、2つのストーリーがそれには蓄積されます。
トロッコ倉庫にストーリーを持たせることで、唐津にあった風景の記憶が継承していければと思います。

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