昨日、一昨日と休日を返上して作業してくれた1年生の努力の甲斐あり、今日はここまで組み上がりました。
(ちなみに土台の部分は先生と4年生が作ってくれたものです。)
上の写真で、橋脚があたっている一番下の層を岩盤、途中にある層を堆積層の表面と仮定しています。
今回のコアセミナーでは、橋梁の構造形式もしっかり学んでもらうため、本来なら地盤、水面の下に隠れて見えない部分も模型として表現してもらっています。
今日の1年生の一番の作業は橋脚を土台に鉛直、水平に固定すること。
これがなかなか上手くいかず苦戦しております。
梁を乗せてみて、橋っぽくなった姿&鉛直・水平をみんなで確認中。
やっとのことで今日の作業を完了させた1年生の様子。
だいぶ疲れていますね・・・。
最終発表会まであと4日!!
最後に、助っ人としてお手伝いをしてくれてる4年・小川くん。
(実はすごく重要なパーツを作ってくれてる途中なんです。)
4年生もいつも遅くまで手伝ってくれてありがとう!!
出会いと発見DIARY
今年もコアセミナー(学部1年生が各研究室に配属され、半年間テーマに沿って研究室でいろいろと学ぶ授業)が開講されています。
毎年、樋口研に配属された1年生が取り組むテーマは「橋をつくる」。
特に過去2年間は唐津を対象地に、唐津に似合う橋の設計を行ってもらっています。
(一昨年取り組んでもらった西ノ浜人道橋は去年見事に実現しました。)
今年も対象地としたのは唐津。
九電唐津発電所と浄水センター間の水路を対象としました。
今年のコアセミナーでこだわったのは「木」。
橋を設計してもらうことよりも、木を材料として橋をつくること、について学んでもらうことを目的とし、1年生には橋梁の構造形式や、木の強度などを確かめてもらいながら模型(1/20)を製作してもらっています。
下の写真は約1ヶ月前の様子。
寸法通りに部材を切り出す作業です。
今回は「木」にこだわるということで橋脚や梁、桁の部分はバルサ材ではなく、実際の橋梁にも使われる杉材や桧材を用いました。
糸ノコやヤスリを駆使して誤差が±0.5mmに収まるように加工していきます。
そして1ヵ月後の現在。
全ての部材が完成し、やっと組み立てに入りました。
組み立て方にもこだわっており、ボンドは使わず、ボルトとナットを使って固定していきます。
上の写真の奥に見えているのが、組み立てた橋脚部分です。
さてさて、これらを使ってどんな橋に組み上がるのでしょうか?
お楽しみに。
九大にて、筑後川河川事務所、コンサルの方と「筑後川・矢部川における河川管理施設等の景観設計指針」に関する打ち合わせを行いました。
筑後川・矢部川において河川管理施設(護岸、水門・樋門、堰、橋など)をつくる際に、その担当者・設計者が、検討や設計のヒントとして活用できるような、筑後川・矢部川オリジナルの景観設計指針をつくることが目的です。
昨年度より景観委員会で議論されてきた指針(案)をたたき台に、目次や各項目の記述事項に関して、追加すべき内容、修正すべき内容を話し合いました。
「普通の場所(どこにでもあるような場所)」に設置するものを設計する場合は、「特別な場所(象徴的な建物がある場所、歴史的に重要な場所など)」に比べて、周囲の風景や河川環境、歴史などとの関係性の把握や、それらを踏まえた設計がおろそかにされがちです。
「しかし、そういうどこにでもあるような、小規模なものの一つ一つをちゃんと考えてつくることがいかに大切か」ということを、どうやって分かりやすく示せるかが今後の課題です。
この指針に関しては、来年度まで引き続き検討していきます。
また、これに関連して、秋には筑後川・矢部川に設置されている全ての水門・樋門の調査も予定しています。
(研究室メンバー全員が樋門についてマニアックに語り合う日がくるのも、そう遠くないのかもしれません・・・)
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