風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
March 30, 2010

Wall Paint【唐津/深川】

唐津東港の近くでは,新しい沿岸物市場(セリ場)が施工されています.
この場所は唐津城からの景観軸を受け止める場所にあります.
将来ちょうど海辺沿いのこの軸線上にプロムナードができれば,観光客や地元市民が水産物を購入できる商業ゾーンとして利用され,そこは高い集客能力を持つことが期待されます.
そこで,新セリ場がこの辺りへの集客に貢献できるような建物にするため,この度,軸線の正面にあたる壁に絵を描きました.
描く絵はこちら.

唐津を代表する魚で,くんち料理に用いられる「アラ」です.
広告看板や映画看板を描くプロの絵師さんを熊本からお招きし,「アラ」を描いて頂きました.

壁にチョークで下書きを入れ,そこに幅3cmの筆で細かく線を入れていきます.
絵が大きすぎて,壁に近づいてみるとそこが全体のどこに当たるのか把握するのが難しく思いました.
絵師さんも筆をしばらく入れると足場を離れ,遠目から絵を見て全体のバランスを考えていました.

職人さんの道具箱.
使っている道具は,意外にも私たちに馴染みのあるものばかり.

作業日数,5日間.
セリ場の壁に「アラ」が描かれました.
口をあけて,下目使いなところが,生きた表情を表しています.
今後,周辺の建物にも他の水産物を描くことを考えています.
そうなれば,きっと新しい西唐津の賑わいの場所となることでしょう.

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