風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
November 27, 2009

思いの共有に向けて【五島/高尾】


第3回久賀島まちづくり協議会を終え、浜脇の船着場から海上タクシーに乗り込む時、
福江島の半泊半島の方向に見えた夕焼けは、心身の疲れをどっと癒してくれるほど美しいものでした。
この風景が訪れた人にとって、どれほどの価値を持っているか。
この風景に、人の心がどれほど救われることだろうか。
島が持っている文化、環境、風景。その価値に気付き、その価値を共有し、
それらを守り、次世代に引き継いでいくという「思い」を、立場を超えて共有できたとき、
それらは守られていくのだろうし、世界遺産にも到達することができるのだと思います。
そして、それらを守りたいと思っていない人は島にはいないのだから、
守ることを「業務」として捉えている人の言葉は、島の人々には響かない。
「守りたい」という思いを素直に伝えあうところからスタートすれば、
事態は少しずつ前向きになるだろうと思います。
今回の協議会では、竹森君や渡邉さんと一緒に小一時間プレゼンをし、
大学チームの思いを、できるだけわかりやすく、はっきりと伝えました。
そして、住民の方々からも積極的で前向きなご意見をたくさんいただきました。
五島の空に広がる美しい夕焼けは、頑張った学生諸君にとっても疲れを癒すプレゼントになったことでしょう。

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