木橋施工、8日目。最終日です。
残る施工は、橋脚筋交い、高欄支柱方杖、岸壁側端部笠木です。
まずは面倒な橋脚筋交いから開始。潮が満ちる前に固定を完了します。
浜辺の廃材を搬出するつっちー。大工さんが筋交いを施工するなか、ささやかなお手伝い。
比較的涼しい朝は、まだまだ元気です。(私もやりました)
前日にはめ込んだP3橋脚の筋交い。しっかりはまっています。
据え付けた筋交いから固定していきます。
筋交いと橋脚柱は、通しボルトでしっかり固定します。
横梁と橋脚柱を固定しているコーチスクリュー(縦方向に入っています)を避けながら、
ボルトの通し穴を削孔します。
筋交い交差部も、通しボルトでしっかり固定します。
週末に早速書かれたイタズラ書きを、サンドペーパーでこすり落とす森さん。
午後、高欄支柱方杖の固定完了。
高欄支柱と笠木の取付けを最終確認。ゆるい箇所は、再度、万力で絞って固定します。
最後に岸壁側端部の笠木を設置して完了です。
笠木を固定した後、端をカット。
唐津の“うみの観光マップ”作成に向け、連日、単車を飛ばして調査中のヒロシ君。
途中でこちらの現場に寄ってくれました。
しかし2人ともよく焼けてますね。。。素晴らしい。
全部材の設置完了後、仮設足場の解体、撤去です。
終日、炎天下の砂浜にいた後の撤去作業は、案外きつい。
足場資材を荷台に積み込むつっちー。顔つきも険しくなります。
(私もやりました)
足場撤去完了。木橋、完成です!
P1~P3橋脚の筋交いは、各橋脚で交差部の高さを合わせ、サイズを変えています。
うまく納まっていますね~。
こちらはメンテナンス用のストック。比較的傷みやすい床板、手すりの取替え用です。
奥に立て掛けているウッドフェンス(既製品)は、開通式まで木橋の両端部に取り付けておく立入防止柵。
以上。無事、八日間の工程を経て木橋が完成しました。
これからどのように使われていくのか、楽しみですね。
7/18(土)に木橋の開通式、19(日)にはこの西の浜で花火大会があります。
さらに、今月下旬からはレーザーラジアルヨット世界大会が開催されます。
世界各地から訪れる選手、観光客で、この浜辺も賑わうことでしょう。
また、その機会に報告できることと思います。
それでは。
出会いと発見DIARY
木橋施工7日目です。
今日はついに施工最終日(の予定)。
最後の現場は二人で締めよう!と朝から羽野・筒井で現場に入りました。
ちなみに先生は皆勤賞。初日から今日まで全日、現場を視察されています。
今日も朝から良い天気。
木橋完成まで、残る施工は、
・岸壁側高欄端部、岸壁パラペット切り欠き部周辺のディテール
・P1~P3橋脚の筋交い
・高欄の方杖
です。
11日(土)の市民参加施工イベントでつくった床板、高欄手すり、笠木もきれいに仕上がっています。
ちなみに、高欄方杖は手前分のみ固定済み。
端部処理は重要です。きれいに納まるよう留意します。
手すり端部と床板端部を揃え、きれいにカット。
主桁間は支承部の保護を考えてコンクリートを充填します。
歩道上に置いているのは、現場でつくった型枠。
この型枠を設置して、、
到着したミキサー車から生コンを受け取り、主桁間に流し込みます。
バイブレータ(人力!)で打設する左官屋さん。。。
それでもピシャッと主桁間のコンクリート充填が完了。
写真では分かりにくいかもしれませんが、河川側に向かって排水勾配を付けてもらっています。
きれいですね~。これで床板下の排水もバッチリ。
主桁間の充填完了後、床板を取り付け、歩道との隙間にモルタル充填。
岸壁パラペット側面もきれいに面取り整形してもらいます。
高欄固定後のため、作業し難くそうですね。。
歩道と木橋の間、岸壁パラペット側面と木橋の間にも、排水用の溝をいれてもらいました。
お願いすると、左官屋さんも、「そのつもりだよ~」と返事。
さすが。分かってますね。
木橋端部完成。パラペットの面取りもきれいに仕上がりました。
手前(歩道と木橋の間)と、奥(パラペット側面と木橋の間)にきれいに溝が入っています。
歩道と木橋の間は、中心から両側に向かって勾配を、
パラペット側面と木橋の間は、河川側に向かって勾配を付けています。
いいですね~。
次は橋脚の筋交いです。
施工前に変更した内容がしっかり現場に伝わっているか、再度確認します。
筋交いは、橋脚柱に切り込みを入れて設置します。
筋交いが橋脚柱間にしっかり入るよう、長さを微調整しながら設置します。
まだ通しボルトで固定していなくても、シッカリはまっています。
今日は写真手前のP3橋脚とP2橋脚の半分まで設置して時間切れ。。
木橋完成は明日に持ち越し。
今日も暑い一日でした。
灼熱の陽を受け、定点観測を遂行するつっちー。ご苦労さまです。
木橋の主桁側面、桁下の砂浜に、くっきりと床板目地の陽がもれています。
夏ですね。
九州南部は昨日梅雨明けした模様。北部ももう梅雨明けでしょうか。
夕刻。木橋の向こうでヨットが走っています。
市民に愛される良い木橋になりそうです。
さて、明日はいよいよ最終日(今度こそ)。
この橋の建設は里浜部会の方が中心になって企画がなされ、九大が設計を完了してからは
この里浜部会の方と唐津市役所、施工業者と打合せをしながら施工イベントの準備をなさってきました。
今日は待ちに待った市民参加による床板施工のイベント!のはずでしたがあいにくの雨。
来週末は唐津で花火大会があり、そのときまでに橋が使えるようにしたいとの観点から
雨のときは床板の裏側に名前を書いてあとは後日大工さんにお願いしようと決めていましたが、
ともかくずぶぬれになりながら名前を書かない分の板を並べていきます。
各々板の裏側にペンキで名前を書き、雨雲のご機嫌を伺うこと数十分。
9時半ごろから奇跡的に天候が回復したので、本来予定されていた施工イベントの開始です。
きれいに並べた板材を砂浜側から特注の木ねじで止めていきます。
下穴まであけた状態で工場から出荷している板材を使用しているので、
インパクトドリルになれない方でも怪我なく、割と簡単にできたようです。
板は実際に並べてみるとこんな感じに。研究室のメンバーもちゃっかり書き込んじゃいました。
土木技術者の匿名性のへったくれもないです。
イベントでは床板だけでなく手すりもやるつもりでしたが、
さすがにゼロからでは後からの手直しが多いと判断して前日に仮固定した状態からスタート。
ボルトで固定する分とコーチスクリューで固定する部分があるのですが、先生&伊東さんでボルト固定をしています。
このシーン、勘六橋WSのときのデジャヴを感じたのは私だけでしょうか?
トップレールはみんなで固定。
海の体験学習に来たちびっこたちも名前を書き込んでいました。
午前中だけで目標の床板をはりおえ、みんなで記念撮影。
午後は手すり部材も施工し、イベントは無事終了。
これまで準備にあたられた里浜部会のみなさん、唐津市役所のみなさんそして施工担当の森さんお疲れ様でした。
自分たちでお金を出し合って、せっかくなので自分たちで施工までやって、なんでも行政の人や業者の人たちがつくってくれるありがたみ以上の身近さ、愛着のある橋に。
たとえ全市民的でなくても、この価値をどれだけの唐津市民が理解を示してくれるかは期待でもあり、不安でもあるなと思いました。でも、みんな口をそろえて、「これはよか橋になった」といっていたのは少なからずの救いでした。
終わらなかった部分や施工が難しかった部分は後日大工さんで手直しです。
完成までラストスパート。
小雨ときどき本降りの金曜日。
大工のおっちゃんに雨男といわれながらもめげずに現場に足を運びました。
雨は嫌いなほうではないですが、作業するときに限って降ってくれるとさすがにイラッとしちゃいます。
まずは明日の施工イベントに備えて床板をワンスパン分だけ固定します。
支柱周りの板を先に固定して、その間を床板で埋めていくという施工方法で固定していきます。
板と板の間にはスペーサーをいれて一定の隙間で板をとめる工夫をしています。
さらに左右のズレを微調整して、きれいに並べたうえでコーチスクリューで固定。
(もとの設計で板厚が60ミリだっただけに120ミリ長の特注。その分打ち込むのも大変。)
スペーサーは現場であっという間にこしらえてしまうからすごいところ。
次に、手すり部材を仮固定した後、手すりの支柱の余分な部分をはねていきます。
仮固定した手すりを傷つけずかつ4%の勾配通りにカットしています。
鋸の入れ方、きるときの目線や姿勢の保ち方、力の入れ具合など熟練した技術の盗み見はいい勉強になります。
ちなみに、仮固定をした際、座彫りの深さが浅かったことでボルト固定をする場所の固定ができないという問題が発生。明日のイベントで市民が床板を止めている隙を狙って彫りなおすことに。
最後に入口付近の手すりの支柱を立てるために座彫りをしましたが、持ってきていた工具が大きすぎて工事は難航。
さらに、誤差吸収のために支承部のボルトが若干曲がって入っているため、座彫り穴とボルトがぶつかってしまいさらに難航。
結局うまく作業できずこの日は断念。
(親柱のようなものができる設計になっていたのを直前に変更してしまったのでこの部分だけ材料の到着が遅くなっていたのです。)
明日の天気はどうでしょうか?雨男が雨雲を持ち込む予定です。
木橋施工4日目です。
朝8時半の唐津現場入りも3回目。体がこの生活リズムに慣れてしまいました。
今日も松原を通って現場入りです。
今日は晴れ。朝の陽を受けて海面が眩しく輝いています。
昨日の雨による遅れを取り戻します。
昨日に続き、主桁と横梁をどんどん固定していきます。
下写真の手前に写るP3、P4杭の芯位置が若干ずれています。
構造上、許容範囲内の軽微な施工誤差ですが、しっかり調整します。
すでに固定した陸側の杭に反力をとり、万力で調整して誤差を解消します。
青いロープが調整後、緑のロープが調整前です。
ほとんど差はありません。職人のこだわりです。
午後2時ころ、全ての横梁と主桁の固定完了です。
続いて、高欄支柱の据え付けです。間隔は1.5m。杭間隔の半分です。
夕方、高欄支柱の固定完了。今日の施工はここまで。
明日は固定した支柱の頭部カット、高欄方杖と笠木の施工です。
【岸壁の柵】
今日は岸壁の柵も施工完了しました。
木橋の高欄高さに合わせて、端部を1段低くしています。
既設の柵と同じ支柱と継手が入手できました。
時が経てば、同じ風合いになることでしょう。
【潮干狩り好きなオバちゃん】
雨ニモマケズ、風ニモマケズ、毎日潮干狩りに来るオバちゃんがいます。
今日もお昼にニコニコとやってきて、「よかもんができよるねえ」と木橋の施工進捗をみて喜び、、、
いつものお気に入りの場所で、今日も精を出しています。
夕方。今日の収穫はマテ貝とまんじゅう貝。今日も大漁だったようです。
今度僕もやろうかな。
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