風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
May 8, 2009
橋を架ける ①【唐津/牛房】

コアセミナー(学科の1年生が学科内の各研究室に3,4人ずつ配属されて、半年間研究みたいなことをする)が今年も開講されました。
今年のテーマは「唐津に架ける歩行者専用可動橋の設計」です。
前回、土木とはどんなことをしているのか。
橋(可動橋)にはどのような種類があるのか、について話をしました。
簡単な模型を使ってアーチ橋について説明しました。

そして今日は実際に唐津に行き、現地調査を行いました。

現地で樋口先生による講義の始まりです。
1年生3人も真剣に聞いて、疑問に思ったところはちゃんと質問していました。

唐津をどのように感じ、
この場所をどのように見て、
どんな橋を架けてくれるのでしょうか。
半年後が楽しみです!
ちなみに、このコアセミナーは将来の樋口研メンバーがいることが多く、
D1宮崎さん(教わったTA:佐藤さん)
M1牛房  (教わったTA:牟田口さん)
B4深川くん(教わったTA:許斐さん)
と3人がコアセミナーで得た経験が忘れられず樋口研に来ています。
今年の3人の中から将来の樋口研メンバーが生まれるのでしょうか??
こちらも楽しみですね!

May 7, 2009
あの輝きを取り戻すために【高千穂×唐津/牛房】

2005年、高千穂。
台風により失ったその光・・・

ずっと高千穂鉄道の列車を見守り続け、
そこに列車が走っていたことを物語るもの。
無残な姿で放置されていた彼を
昨年私の論文調査のときに高千穂鉄道から譲り受けてきました。

信号機。
そして、
2009年、唐津。
かつて石炭積み出し線が走っていた軌道敷き、
熊本の路面電車を支えていた板石とともに
唐津で再び光を取り戻さんとしています。
泥流に襲われた信号機の汚れを落としました。


近いうちに今後は唐津の海を見守ってくれるでしょう。
手伝っていただいた榎本さん、ヒロシさん、筒井さん
ありがとうございました!

May 1, 2009
風景に恋をする【五島/高尾】


五島の島々が持つ様々な表情を知れば知るほど、自分はこの地域のことを全然知らないのだと感じます。
もっともっと知りたくなる。春も夏も秋も冬も、朝も昼も夜も、雨の日も晴れの日も、一日として同じ日はないのだから。
そう感じたとき、自分は今この風景に恋しているのかもしれないな、と気づかされます。
文化的景観の調査、五島市全域を対象とした景観計画の策定、
研究者の交流を目的としたシンポの開催を行った昨年度に続いて今年度は、
①文化的景観の調査(続き)
②文化的景観保存管理計画の検討
③モデル地区である久賀島および奥浦地区における重点地区景観計画の検討
④三井楽地区と奈留島の集落における伝統的維持管理手法の研究
⑤研究者の交流と調査結果の地域還元を目的とした調査フィールドでのワークショップの開催
などを行っていく予定です。
今回は③のスタートを切るべく、竹森君と二人で打ち合わせおよび現地調査を行ってきました。
1枚目の写真は、久賀島で向かえた朝、宿から見えた湖面のように静かな久賀湾の風景。
2枚目は、新緑の明るい緑が美しい五島の山々。
3枚目は、現地調査で歩いた蕨と五輪を結ぶ道。
4枚目は、その道沿いに広がる水田。五島は台風を避けるために早期米が多く、4月初には田植えをします。
5枚目も、その道からみえた風景。とても良い道でした。
初日の打合せも手際よく充実した内容で、二日目の現地調査も市役所の方々と一緒にまわって、
現地を見ながら色々と議論できました。やはり現場で議論するのが一番です。
島民の方々と議論をするにあたっては、まず自分が現地を見ていないといけないと思い、
これまでも何度もまわってはいたのですが全部車でだったので、今回は歩いてまわることにしました。
かなりの距離を歩きクタクタになりましたが、今まで気づかなかった点をたくさん発見することができました。

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