風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常を、その時々の現役学生の目を通して、お伝えしていきます。
December 28, 2016
国際ワークショップ2日目【研究/鮫島】
11月8日(火) 国際ワークショップ2日目
今日もRobert Yaro氏とHarry Dodson氏をゲストにお迎えしています。
今回は、筑後市の九州木材工業株式会社の内倉さんに行程をアレンジしていただき、
木材の耐久性を飛躍的に高める「エコアコールウッド」が使用されている事例を中心的に見学しました。
また、今日は特別に黒川温泉環境計画アドバイザーの徳永哲 氏、和光コンクリート工業株式会社の会長・金丸和光氏、代表取締役・金丸和生氏にも同行していただけました。
エコアコールウッドとは、九州大学農学部と九州木材工業(以下、九木)が共同開発した保存処理木材のことです。エコアコールという保存薬が、木材に注入されたのち高分子化され木材の腐朽や割れを防ぐというものです。
内倉さんは、このエコアコールウッドの開発に九州大学在学中から携わられており、現在では九木にてエコアコールウッドの開発・営業を引っ張るリーダー的存在となっておられます。
まずはじめに向かったのは、八女市東部に位置する星野村。2012年の九州北部豪雨災害によって大きな被害を受けました。今現在でも地元住民やボランティアの方々の手によって復旧活動が続けられています。
ここでは、実際にエコアコールウッドが使用されている木製グレーチング(側溝の蓋)と木製ガードレールを見学しました。
僕の感想としては、やはりどちらの製品も一般的に使用されている鋼製のものより周りの風景に馴染んでいる気がしました。
下の木製ガードレールは、木材加工技術協会がH21年に開発したC種(速度50km/hの道路規格)のガードレールです。支柱はよく目にする鋼製のものを
そのまま使用しています。さらに、車両衝突時の衝撃に耐えるために横梁の裏には鉄板がつけられています。そのため、なかなか目立ちます。。
August 25, 2015
木製ガードレール【研究/工士】
こんにちは、学部4年の工士です。

8月20日は木製ガードレールについて勉強しました。

まず朝から、九州木材工業株式会社さんにおじゃましました。

角社長と内倉さんとお話しをした後、内倉さんに運転していただき、
日向市の和光コンクリート株式会社さんに向かいました。
金丸会長と川島専務に迎えていただき、鮫島さんの木製ガードレールを研究した卒業論文をお渡ししました。
その後、景観研がこれまで取り組んできたことや、木材についてさまざまなお話しをしました。

木製ガードレールはまだまだ多くの方に認知されていない状況のようです。
日本中すべてのガードレールを木製にするわけではなく、自然あふれる場所には木製ガードレールがふさわしいのではないか、また、時間が経ち味がでてきた木製のガードレール魅力にも気づいて欲しい、など和光さんと私達の共通の意見が多かったので嬉しく思いました。
木材についての豊富な知識をたくさん教えていただいて、とても勉強になった1日でした。
これから九州木材工業さんと和光コンクリートさんと九大景観研が共同で、
木製ガードレールをひとつ、デザインしていけたらと思います。
October 25, 2014
公開シンポジウム「これからの遮音壁について考える」【研究/松浦】

10月21日(火)及び22日(水)に長野で開催された、土木学会木材工学委員会主催の

「これからの遮音壁について考える」公開シンポジウムおよび現地検討会に参加しました。
4年生の卒業研究が二人とも木製構造物を対象にしており、
長野には木製ガードレールの設置例もあるということで、
非常によい勉強の機会になりました。
21日は、松浦はシンポジウムに参加し、鮫島はガードレールの現地見学へ向かいました。

写真は、公開シンポジウムが開催された、あがたの森文化会館です。
重要文化財「旧松本高等学校」校舎を保存しながら、教育文化活動に活用している施設です。
シンポジウムでは、遮音壁の現状と課題や木製遮音壁の事例、木材の耐久性・特性などについて学べました。
どの方も熱意を持ってこのことに取り組んでいらっしゃるように感じました。
現地見学の方では、ガードレールの施工に関係した方にお話を聞いたり資料を頂いたりしました。
その晩は、懇親会が開かれ、全国各地からの技術者・研究者の方とお話ができました。
勉強になる話をたくさん伺うことができて、非常に有意義な会となったように思います。
22日は、木製遮音壁の現場見学に行きました。

これは施工から29年経過している木製遮音壁の現場です。

木材が屋外にも関わらずこれほど長期間保っていることに驚愕しました。
こちらでは実際に施工や維持管理に携わっている方々に直接お話を聞けました。
今回の出張は、研究室内では知り得ることのなかった多くのことを勉強することができ、
参加されていた技術者・研究者の方と交流できた、とても良い物になりました。
この経験を研究に活かし、充実したものにしたいと思います。
お話いただいた技術者・研究者の皆様、お世話していただいた九州木材工業の皆様、ありがとうございました。
September 12, 2014
九州木材工業株式会社 見学 【研究/鮫島・松浦】

本日9月12日、樋口先生、榎本さん、4年生の松浦、鮫島の4名で、九州木材工業株式会社様の本社まで見学に行ってまいりました。
唐津でもお世話になった、社員の内倉さんの案内で、とても充実した時間を過ごすことができました。
今回の見学の目的は、私たち4年生が「グリーンインフラ」の知識を深めるとともに、先生や榎本さん、内倉さんとともに新たなグリーンインフラの可能性を考えようというものでした。
この「グリーンインフラ」とは、多くの欧米諸国に続き、近年日本でも注目されている新しい概念です。現行のコンクリートでできた、電柱、ガードレール、歩道などを「グレーインフラ」と呼ぶのに対して、自然の素材(木や石)を使用して製造したものが「グリーンインフラ」と呼ばれます。このグリーンインフラに関しては、今後、私たち景観研究室で様々な取り組みを行っていく予定です。

九州木材さんの本社に入って最初に目にしたものは、木製のガードレールでした。
このタイプは横梁2本に木材を使用し、支柱に鋼材を使用しています。
木製のガードレールには、この他にも様々な種類があります。
内倉さんの案内で、本社の中を歩いて見学しました。

私がかねてより興味のあった、九州木材さんと九大が共同で開発を行ったエコアコールウッドと呼ばれる木材加工技術の施設の見学をさせていただきました。注文が多いときは、処理が追いつかず、外に木材が積み上げられるほどになってしまうそうです。

これは九州国立博物館で実際に使用されている、木製の机です。この机には、エコアコール処理とは異なる加工技術が使われています。
このほかにも、様々な技術を使って加工された木材製品を、敷地内の至るとこで見ることができました。
今回の見学で、木材の秘めた可能性の大きさにとても驚かされました。きっと以前から、一部の間では注目されていたのだと思います。しかしそれは、木材の良さを広く知られる機会があまりないということもできます。これから私たちが研究を進めていくうえで、その課題と解決策を意識することはとても重要になっていくのだろうと思います。
九州木材工業の皆さん、最後になりましたが、お忙しい中貴重な時間を割いていただき、ありがとうございました。

August 28, 2014
石橋知也さん、榎本碧さんの博士論文の公聴会が行われました。【研究/河津】

2014年8月22日(金)に、
研究室のOBである石橋知也さんと、現在景観研でテクニカルスタッフをされている榎本碧さんの博士論文の公聴会が、伊都キャンパス内の稲盛ホールにて行われました。
石橋さんの論文は、「戦後期の福岡市政における臨海部開発の計画経緯と影響に関する研究」
榎本さんの論文は、「戦間期の英国における歴史的橋梁保全の展開」
です。
お二人共樋口先生の指導の下で博士論文を書き上げられました。

お二人の発表は、分かりやすい言葉と分かりやすいスライドショーで、聴講者の質問にも的確に答えられていて、今後の私達の修論・卒論の発表の勉強にもなりました。
分かりやすい発表をする為には、何度も練習を重ねていく事が大切なんだと、お二人の姿を見て気づきました。
お二人共見事に博士号を取得されました。
まだ手続き等があるかと思いますが、石橋さん、榎本さん、お疲れ様でした!
おめでとうございます。

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