風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常を、その時々の現役学生の目を通して、お伝えしていきます。
June 12, 2019
九大バリアフリーシンポジウムシリーズ「九大バリアフリースタンダードが社会を創る」

以前にもこのブログで紹介した九大のバリアフリー検討研究会では、今年度シンポジウムシリーズを開催します。

第一回は「坂道のバリアフリー:九大伊都キャンパスが目指すもの」。丘陵地に造成された伊都キャンパスは宿命的に坂道だらけです。健常者の学生が自転車で通学するのにも一苦労の坂道たち。このバリアとどう折り合ってバリアフリーなキャンパスを目指すのか? 研究会メンバーと来場者の皆さんとで、可能性を探ります。

令和元年6月22日(土)

13:30-15:00 @九州大学伊都キャンパス伊都ゲストハウス

詳しくは研究会HPをご覧ください。

https://barrierfreelab.amebaownd.com/posts/6236716

 

 

June 9, 2019
「海CAFE at KARATSU F3」: 唐津の海辺でロードサイクルショップをやりませんか?

来る7月14日(日)10:00-16:00、先日みんなでロゴマークを塗装したばかりの「F3(二タ子三丁目倉庫)」にて、「海CAFE at KARATSU F3」を開催します。

https://www.youtube.com/watch?v=zG6J2-Fb11M

一日限りですが、「F3に海にあれば嬉しい!を集めるとこんな素敵な場所になる」ことをシミュレーションします。ロードサイクルの展示、地元レストランの出店、ガーデニング関連の展示・販売、軽キャンピングカーの展示などなど盛りだくさんです。

九大景観研もお手伝いしている「唐津みなとまちづくり懇話会」では、15年以上に渡り唐津港エリアの賑わいづくりを進めています。その中で、10年前に元小型船舶販売会社のオフィス兼整備工場だった建物を港まちづくりの新拠点とすべく唐津市に引き取っていただきました。

それ以来様々なイベントなどに利用してきましたが、昨年懇話会の中に立ち上がった「F3ワーキング」では、この500平米もある巨大空間を港エリア初の常設商業施設に変貌させようと頑張っています。

お手本は尾道の「U2」。世界的なロードサイクルの聖地「しまなみ海道」を巡る拠点施設です。広島県営の古い岸壁上屋をリノベーションし、サイクリスト御用達のホテル、レストランカフェ、雑貨店などが出店しています。

北部九州でもロードサイクル愛好者は年々増えてきており、有名な糸島半島だけでなく松浦半島一周も人気コースの一つになりつつあります。ですがまだサイクリストのためのカフェやサイクルショップがルート上にはありません。

僕的には、F3にはぜひともマニアックなロードサイクルショップと日本一美味しいパワーカレー屋さんにテナントとして出店していただき、唐津港を元気にしていただくとともに、松浦半島ルートを世界的なロードサイクルコースにするのに一役買ってもらいたいなと思っています。

F3はいろんな使い方ができそうな大きなハコです。実際に見ていただければ素敵なアイデアが浮かんでくること請け合いです。「お店を出すのにいい場所ないかな…」と探しているあなた、ぜひご来場ください! 同日には「海のカーニバル in からつ」、そして「第67回九州花火大会」(どちらも会場はF3のすぐ近くです)も開催されます。詳細は以下のフライヤーで。

 

Special thanks to Mr. Teramura.

 

June 1, 2019
大学院集中講義その4:瀬の下樋門

いよいよ集中講義も最終回。今日は久留米市にある有名な水天宮まで来ています。講義の対象は水天宮ではなく、その参道入口脇にある石積みの護岸とその中に埋め込まれた樋門です。

当初の案では古い石積み護岸を撤去したうえで現代的な二本足の樋門と樋門操作室を建設することになっていましたが、石積みに刻まれた水天宮にまつわる歴史、地域の治水の歴史を継承していくべきであるとの九大景観研の提案が受け入れられ、石積みを残し(一部は新設)その中に遠隔操作の樋門ゲートを埋め込む設計に変更していただきました。

詳しくは本ブログの「筑後川瀬の下地区」のカテゴリーをご覧ください。

 

既存の陸閘石積みを一度丁寧に分解し樋門本体他を設置した後で石積みを再構築したことを、学生さんたちに説明中の僕。なんだか僕の方が夢中になってるみたいです…石材は遠く有明海を挟んだ長崎県諫早の小長井石です。知人のベテラン石工さんの見立てでオリジナルの採石地域が明らかになり、新造部分にも同じ石を採用することができました。

これで今年の集中講義も無事終了。週末に4回続けてフィールドトリップを入れるのはさすがにこたえます。学生さんたちもお疲れ様でした!

May 27, 2019
大学院集中講義その3:唐津東港

集中講義三回目。唐津東港です。15年にわたり継続してきた市民と行政が協働するみなとまちづくりの実験場です。

その中心となっているのは「唐津みなとまちづくり懇話会」という市民、行政、港湾関係事業者等が集うまちづくりグループです。懇話会が平成17年に作成した「地域素案」という唐津港周辺の青写真を元に、かつて生コン工場や砂置き場、大小の倉庫群などが立ち並んでいた空間が、ゆっくりとですが居心地の良い海辺のオープンスペースに変容しつつあります。

バブルの時代には、ドカンとお金がついて短期間でできてしまったであろうみなと空間の再開発を、毎年少しづつできることろからできる人たちや組織が汗をかくことでじっくりと着実に進めていくという手法。留学生のみなさんにどこまで伝わったかよくわかりませんが、お天気に恵まれ楽しい海辺の一時を過ごすことができました。

 

現在の唐津東港エリア。公園や松原、プロムナードなどの基盤施設に加え、壱岐へのフェリーターミナル、国の新合同庁舎、県営新競り場、水産会館など多数の公共施設が建設され、15年前とは全く違う空間になりつつあります。今後の目標は、スペシャリティショップやレストランカフェなど集客施設の誘致や空間全体を生かしたソフトの展開です。

 

みなとまちづくりのシンボル、松ぼっくりゴジラの前で記念撮影。このゴジラは日本三大松原の一つ、唐津の虹ノ松原で集めた松ぼっくりでできています。この日は唐津駅で駅長さんのお仕事をしていました。詳しくはこのブログの「唐津(トロッコ・ゴジラ)」のカテゴリーをご覧ください。

May 18, 2019
大学院集中講義その2@遠賀川直方の水辺

今日の集中講義は直方の遠賀川です。昨日の「土木エンジニア史」のフィールドトリップの翌日なので、僕は少々バテ気味。

まず防災拠点兼川づくり拠点の「水辺館」に10時に集合して坂本先生からNPOによる川づくり活動について熱いお話をしていただきました。水辺館の皆さん、柏餅の差し入れありがとうございました! 美味しかったです。

その後各自で昼食をとった後、「歳時館(近代の炭鉱開発に尽力した堀三太郎氏の住宅だった建物。現在は市が管理し様々な市民活動に利用されています)」に再集合。例年同様、川づくり活動にも参加されている田中さん達に茶道を教わっている小・中学生のお点前でお茶をいただきました。留学生の皆さんには日本文化に触れる楽しいひと時となったようです。田中さん、皆さん、ありがとうございました! 来年もよろしくお願いいたします。

あいにくの雨模様だったので現場見学はキャンセルする予定だったのですが、お茶をいただき留学生と子供さん達との間で「茶飲話」をしているうちに天気が持ち直し、急遽駆け足で川に戻って河川敷を歩くことに。

地元の川づくりの市民グループの方達、遠賀川河川事務所、そして九大景観研が十年以上前に全力で取り組んだ遠賀川の水辺の「リデザイン」の苦労話をハンドマイクで説明しながら、水辺館前の河川敷をぐるっと一周し、強い風が吹く中で最後に集合写真を撮って解散しました(リデザインの詳細はこのブログの「遠賀川」のカテゴリーをご覧ください)。平らだった高水敷を緩傾斜のスロープに改めた意図、地形のアンジュレーションに込めたデザイントリック、土と石と煉瓦と木材をできるだけ多く使用しコンクリートを極力避けた意図、利用者の数が改修後に大きく増加した理由等々、ちゃんと理解してくれたでしょうか…来週は唐津東港に行きます。

 

中学生の皆さんによるお点前のデモンストレーション。完璧! それもそのはず。右のお嬢さんは十年習っておられるそうです。

 

留学生の皆さんはさすがに正座は無理。そりゃそうだ。

 

「明日の世界を救うのは我々だ!」ということで、一応未来を見つめる視線でポーズをとってます。

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