瀬ノ下の打ち合わせに行ってきました。
今振り返ってみると、瀬ノ下のプロジェクトは去年4月に僕が研究室に配属された時に西村さん、深川さんがちょうど打ち合わせ資料を作っていたプロジェクトでした。
そのときに僕も模型を作るお手伝いをし、この研究室で初めて関わった作業でした。
あれから1年半、その工事もいよいよ終盤に迫っています。
川表側はほとんどできており、まさに模型がそのままできあがっているようです。
今回は左官仕上げの確認として日程調整して来ました。
水天宮側にある手すりに合わせて、堤防の上に御影石の石柱を立てて手すりを取り付けます。
設置する御影石に合うようにパラペットのコンクリートに左官仕上げを行います。
左官仕上げとは人造石洗い出し仕上げともいい、種石を練り合わせたモルタルを上塗りし、それを洗い出して自然な風合いを再現しようとするものです。
この左官仕上げの表情が御影石の色、テクスチャに合うか確認しました。
すでに左官仕上げしている箇所を見ると、御影石と表情が見事に合っていました。
綺麗に仕上がっていてまさに職人技です。これなら問題ないです。
御影石の柱がずらっと並んでいるのを見ると、水天宮と一体的な空間のように感じます。
このエリアにとって水天宮は象徴的なもので、ここを歩く人も無意識的に水天宮を感じるでしょう。まるで水天宮のもう一つの参道のようです。
また、陸閘、操作室駐車場のこれから作業に入る川裏側の確認をしました。
現場で悩んでいることが議論できるので、現場での打ち合わせは大切であることを改めて感じます。
今日は暑い中の打ち合わせでみなさんくたびれたと思います、お疲れ様でした。
完成までもう少しです、よろしくお願いします。
出会いと発見DIARY
瀬ノ下護岸工事の現場に再び進捗状況の確認に行きました。
前回5月19日に行ったときと比べて、工事はさらに随分と進んでいました。
今回は渡し跡碑を取り付ける位置や石の隙間の仕上げ方などを相談しました。
また、前回ハンマーで角をデコボコにした石は積み上げられ、石と石の接する部分が自然に仕上がっていました。
使用している石は既存のものと同じ諫早の小長井石で、今は白いですが、時を経て既存の石積みと同じ色に変わっていきます。
その後、石をトラックに積み、樋口先生宅へと運びました。
河川事務所の方も協力してくださり、作業はすぐに済みました。ありがとうございました。
実際に工事の現場を見させて頂くことで、設計図や模型通りに工事が進んでいく所と、現場で調整していく所がよくわかります。
瀬ノ下の現場へ進捗状況の確認に行きました。
この日は川表側の石の階段を積み始める工程でした。この日一番の確認ポイントです。
ここ瀬ノ下地区は川港として筑後川の水上交通の拠点だったという歴史があります。
その当時の姿の石積みが現在も残っており、この石積みに合わせて周辺の整備を行ってきています。
今回新設する階段も、既存の石積みに合うように石の階段にすることになっていました。
この石段に使用する石は、石屋さんが加工してきて現場で積んでいくことになっています。
積んだときに見える部分は既存の石積みと合う様に表面を加工しています。
しかし、石の角は石をカットしたときの状態のままで真っ直ぐです。
これでは石の表情として不自然なので、積んだときに石が自然に見えるように研究室メンバーがハンマーを使って角を叩きました。
この日は土曜ということで、今年卒業した西村さん、深川さんも現場に来て頂きました。
ここの設計を担当したということで進捗状況は気になっていたようですが、
休みなのに作業まで手伝っていただき本当にありがとうございます!
河川事務所の中島さん、片渕さんも手伝って頂きました。いつも作業の度に手伝っていただきありがとうございます。
Before 角が真っ直ぐの状態
After ハンマーで叩いて角を丸くし、ラインをデコボコにしました。積んだとき石が自然に見えるようにします。
積んだときの表情にも違いがあることがわかります。
僕はコアセミナーのため途中で帰りましたが、あの大量の数の石もなんとか全部終わらせたようです。
OBのお二人、本当にお疲れ様でした。
先輩方が設計したものが着々とできつつあるので、ちゃんとできるように研究室で施工管理に目を光らせておきます。
瀬ノ下ではつりの作業に行ってきました。
ここでは元々、川へのアプローチとなっていた石畳に御影石が使用されていました。
その石畳は今回の工事で取り壊し、御影石は処分することになっていましたが、
今後の整備の際、河川敷に石を並べ、道として再利用しようという話がありました。
そこで、研究室のメンバーで再利用できるよう、御影石についているモルタルを取り外す作業をしました。
ハンマーでモルタルを叩いて外していきました。
コツを掴めば軽く叩けば取れるものです。
お忙しい中、河川事務所の方々も手伝って頂きました。
本当にありがとうございました。
道とする際に個数が足りるか確認するため、モルタルを取った石を並べていきました。
以前、石畳として使われていた面は滑り止めの穴が彫られているため、裏側のきれいな面を利用します。
作業はスムーズに進み、いい感じに道になりました。
石は値段も高い素材で、購入しようとすると費用が多くかかります。
あるものを使うのはコストはかかりませんが、
再利用するということは、手間がかかり大変だということを実感しました。
しかし、苦労した分いいものができると考えるとうれしく思うのは僕だけでしょうか。
この研究室メンバーで集まって作業するのもこれが最後だなぁと思いました。
卒業式まで残りわずかです。
先日行った瀬ノ下の操作室のコンクリート実験。
養生を経ていよいよ脱型を行いました。
しかし、溝を作るために取り付けた角材がコンクリートから外れないという事態が発生してしまいました。
角材がコンクリートにくっついてしまいびくともしませんでした。
この結果を受け、すぐにコンクリートを練り再度打設を行いました。
次は対策として、角材に養生テープを巻いて外しやすくしようということで再び挑戦です。
養生を経て脱型を行った結果は・・・
今回は角材が見事に上手く外され、コンクリートも溝に流れ込んでいました。
きれいに出来上がって一安心です。
今回の実験でお世話になったコンクリ研の方々には本当に感謝です。
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