風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
March 18, 2008
第9回くるめウス周辺環境整備懇談会【筑後川/伊東】

3月18日に第9回くるめウス周辺環境整備懇談会が開催されました。
今回は、当初の予定だと今までの参加者の意見を集約し今年度のまとめを行う予定でしたが、出された意見が多岐にわたり、相反する意見等も見られたため、そうした意見を事務局が強引に集約するわけにはいきませんでした。
そこで、今回は参加者自身で今まで出された意見を篩いにかけてもらうことを目的に懇談会を開催しました。
具体的な作業としては、参加者間の『将来像の共有』をしてもらうために、各参加者が描く『そんな場所になって欲しいか?』を参加者一人一人にキーワードで発表してもらい、相反する内容のキーワードが出たら参加者間で議論してもらいました。

吉岡君が出されたキーワードをホワイトボードを使って整理しました。
将来像がある程度共有できた段階で、前回と同様に粘土模型を使って河川敷の具体的な整備内容について議論しました。
将来像を共有できていたせいか、事務局が議論を展開する手助けをしないでも、参加者自身で意見を集約させるような話の進め方や建設的な議論をしていました。

模型を囲んで身を乗り出すようにして積極的に議論をしていました。
事業化がいつになるか分かりませんが、次年度以降も、継続的にこういった市民参加での取り組みを行い、整備内容を固めていく予定です。

February 29, 2008
筑後川ワークショップ【筑後川/宮崎】

筑後川にて第8回周辺環境整備懇談会が行なわれました。
と、その前に九大チームは筑後川周辺を散策。
筑後川を取り巻く状況がどのようになっているかを見て周りました。

堤防上に立っても川が見えない、川沿いにあるゆめタウンも完全に川に対してウラを向いてしまっている、横断歩道がない、などなど色々あります。
さて、この日は現況の粘土模型(スケール1/500)を用意し、
住民の方々に自由に模型を触ってもらい、具体的に案を形にしてもらいました。

隣には前回用いた1/1000のまちの模型も置いています。
前回の意見もそのまま模型に記されているので、まちと川の関係を確認しつつ、
粘土模型にアイディアの残していきます。

始まって早速、現況の形は変わっていき、
30分もする頃には全く違うものになっています。

模型に触れ、手をどんどん動かすからか、たくさんの、様々な意見が模型上に表現されています。
次回はこの案をもとに、技術的に可能な整備案として模型を作成し、水理上実現可能点、不可能点などを説明します。

November 13, 2007
筑後川/筑後川合川地区利用状況調査【渡邉】

渡邉です。
こんにちは。
急に寒くなってきて、山の木々も色づいてきましたね。
おととい杖立に行ったときも、紅葉がとってもきれいでした。
さて、そんな急に寒くなってきた今年も、研究室総出でやりました。
11月2日と4日の二日間にわたる筑後川合川地区河川敷利用調査です。
昨年の遠賀川での調査同様、寒空の下、AM7:00~PM6:00までのハードな調査となりました。今回も、2講座景観G以外の方にもたくさん協力していただきました。ほんとにありがとうございました!
筑後川のプロジェクトは今年度はこれがはじめてのブログ登場なので、今年度の取り組みも含めて説明していきます。
昨年の高良川の整備に引き続き、今年は合川地区整備コンセプトに基づいて、高良川中流部および合川地区の筑後川左岸部の川づくりプラン検討と詳細設計を実施する予定です。これから研究室としては、具体的整備案について模型等を利用し、「くるめウス周辺環境整備懇話会」での協議のサポートを行っていくことになります。
遠賀川のときには事後評価として遠賀川の利用状況調査を行いましたが、筑後川では整備前後の比較を行えるように、ということで、現在の筑後川の河川敷の利用状況調査を行うことになりました。
対象地域を4つのゾーンに分けて、それぞれにカウント部隊・追跡部隊・ヒアリング部隊を置いて、カウント部隊が河川敷への入場者のカウントをし、追跡部隊が入場者の河川敷内での動きを地図に落とし、ヒアリング部隊河川敷から出て行く退場者へのヒアリングを行う、という方法で平日1回、休日1回の調査でした。
AM5:15集合で一日中外で動き回るというハードな調査でしたが、かなりたくさんのデータが集まりました!
休日の筑後川河川敷はすごいです。めっちゃ人来ます。お天気も良くてお弁当を食べにきたカップルやリバーサイドパークで遊ぶ家族連れ、サイクリングや犬の散歩を楽しむ夫婦、など楽しみ方は様々でした。
渡邉はひたすら下流側のヒアリング部隊だったのですが、参考になりそうな意見から身勝手な意見からいろんな意見があって、興味深かったです。
今日からさっそくデータの集計を行います。
どんな結果になるか非常に楽しみです。
写真はおばあちゃんを追跡中の筒井くんと、おじいちゃんにヒアリング中の佐藤さんです。
がんばってますねぇ。


今回の調査のリーダーだった許斐さん、伊東さん、お疲れ様でした!!

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