風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
September 16, 2013
「北崎プロジェクト」始動!〜第一回まち歩き【北崎/裴(ハイ)】

はじめまして!
5月から景観研究室に仮配属させていただいてます、
国際コース(G30)学部3年の裴 宇翔(はい うしょう)と申します。
中国吉林省長春市から来ました。
宜しくお願い致します!
いきなりですが、
私たち研究室で新しい地域づくりプロジェクトに携わることになりました。
その場所は…
北崎!
…と言われるとピンと来ない方が多いと思いますが、
ココです!↓(赤線内)

糸島半島最北端、そして福岡市西区の最西端に位置するここ、北崎校区ですが、
なんと九州大学伊都キャンパスから車で10分という至近距離!
にもかかわらず、3年間も伊都地区で暮らしていた僕はまだ2、3回しか北崎校区に行ったことがないのです。
伊都キャンパスに通う九大生で、「北崎」という地名を知らない人も少なくはないでしょう。
まだまだ知らない事がいっぱいの北崎校区、
そこにはどのような課題があり、どのような魅力があるのか。
北崎校区を地域の皆さんとよりよい場所にするべく、
「北崎プロジェクト」活動の第一ステップは、
地域のみなさんとの「北崎校区まち歩き」から始まりました。
冒頭が非常に長くなってしまいましたが、
今回は7月26日と9月9日に行われた二回のまち歩きの内、
第一回目のまち歩きについて紹介したいと思います。
【2013年7月26日・第一回北崎校区まち歩き】

どーん!!
この絶景、いかがでしょう?
天気の影響で若干霞んで見えますが、
長浜海岸が描く緩やかなカーブが一望出来るのは素晴らしい!
ここは、北崎校区南に位置する草場地区の「柑子岳(こうじだけ)」。
標高254メートルもある山を初っ端から登ることになるとは…
しかし、勾配は急ではあれ、登山道はしっかり整備されており、
道中もう少し眺望を確保できるように木が適度に伐採されていれば
とても魅力的な上級者向けハイキングコースでした!
なんといっても山頂の景色を思い返せば、
多少苦労しても登り甲斐のある山です。
続いて地域の方のご案内で来たのがここ、小田(こた)地区の「光明寺」。

ここの仏像は県の重要文化財にも指定されており、
お寺の手入れをされている地域の方が醸し出す生活感にとても心癒されました。
北崎公民館で地域の方と昼食を取とった後、
宮浦(みやのうら)地区の町内を散策しました。

住宅が密接しており、坂道が続く町内は尾道を彷彿させるものがありました。
外国人の僕にとってはこれがとても「日本らしく」感じます。

宮浦町内から見る唐泊(からとまり)漁港、
遠くに見える山は何と先ほど登った柑子岳!
唐泊漁港は、糸島半島にある数少ない東向きの漁港で、
万葉歌碑にも書いてあるように、
その昔、遣新羅(今の韓国)使がここで風待ちをしていたそうです。
なかなか歴史が深い場所だったのですね。

唐泊漁港北端に位置する唐泊公園の「くじら石」。
大型の漁船や、クジラをつなぎ止める為の穴が空けられているのがおわかりでしょうか?
これには、樋口先生も、「これは北崎の宝物!」と絶賛されておりました。

さて、この綺麗な砂浜はどこにあるのでしょうか?
…秘密です!
「後浜(うしろはま)」と呼ばれるこの砂浜は地域の方のプライベートビーチの様なもの。
グーグルマップで調べても出て来ませんよ(笑)!
さて、一日のまち歩きが終わり、最後は北崎公民館で当日撮った写真を見ながら、
一日の振り返りを行いました。

まだ北崎校区の東側しか回っていませんが、
すでに北崎のあふれるばかりの魅力に圧倒されてしまいました。
こんないいところがあるのに、なぜ知らなかったんだろう…
同時に、北崎校区が抱える少子化問題も明らかになり、
今後地域の方と一緒に解決するべき課題が見えて来ました。
当日の案内をしてくださった板谷さん、西山さん、木藤(義治)さん、横山さん、田中さん、柴田(順一)さん、黨(隆雄)さん、そして北崎まち歩きを企画してくださった黨(秀一)さん、本当にありがとうございました!
第二回目のまち歩きレポートは次回の投稿で!

柑子岳山頂にて

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