風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
July 10, 2019

大分線路敷跡プロムナード(仮称)その後

7月8日、大分の現場にまた行ってきました。工期はあと一ヶ月、工事はガンガン進んでいました。

 

 

東側(大友館公園側)工区。中央のまだ舗装工事に入っていない自動運転車スロープを挟んで、左は線状に造成した「里山」。地形の細かな造成作業はほぼ完了し照葉樹を中心とした植栽の植え込みも済んでいます。右側は本煉瓦積側壁とフラットバーを溶接して製作したオリジナルの手摺。その向こうには「防災広場」が工事中です。

 

 

防災広場の方形ベンチ。基礎部分が完成しており、この上にデッキ材で座面を施工すれば完成です。外周には再利用された路面電車の敷石が設置積みです。中央の植栽升にはすでにオリーブの若木が植え込まれています。

 

 

さらに東に進むと、展望デッキになる2%勾配の杉板張歩道が仕上げの段階に入っています。手摺の支柱部分に杉板材を張り込みフットライト照明を設置すれば完成です。デッキ部分に埋め込んだ古レールもいい感じです。

 

 

展望デッキが盛土から橋梁に切り替わる部分の本煉瓦積擁壁。国鉄時代に広く採用されていたイギリス積を忠実に再現しています。橋台部分の煉瓦の巻き込み、天端の笠石(別大国道を通っていた路面電車の敷石を転用)も、とても丁寧に仕上げられています。左下には鋼製橋脚の基礎が見えます。

 

 

大友館公園ヴィジターセンター付近の植栽。施工担当の造園屋さんの本領発揮で、レイアウトが絶妙です。まだ若木ですが、数年すれば背後のヴィジターセンターを綺麗に目隠ししてくれることでしょう。

西側の工区も順調に進捗しています。来週もまたお邪魔して、細かいところの収まりなどを詰める予定です。

 

 

 

 

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