風景と地域づくりの
出会いと発見DIARY
景観研究室は、プロジェクトや研究を通じて、九州各地の風景・地域づくりに取り組んでいます。地域の人達と未来を語り合う、デザインについて現場で喧々諤々議論する、素敵な風景や食文化を見つける、地域の人達との長いお付き合いが始まる…風景・地域づくりの中で、たくさんの出会いや発見、感動が生まれる毎日。そんな景観研究室の日常をお伝えしていきます。
September 29, 2015

塩田津三の膳勉強会・街路打ち合わせ【塩田津/工士】

9月29日は塩田津に行ってきました。

午前中は、女性陣を中心に立ち上げた「塩田津三の膳復活プロジェクト」の第1回目の集まりでした。
塩田津は、とても豊かな食文化が育まれてきました。
おくんち料理や郷土料理、お菓子などは今でも地域にの人に親しまれていますが、途絶える危機にひんしています。そこで、ハレの日のもてなし料理として振舞われていた「三の膳」を復活させようということになりました。
このプロジェクトを通して、年配の方から若い世代まで一緒に学ぶことで、塩田津の食文化を次世代につなぐことができると思います。また、観光商品としての開発を目指すことも目的としています。
第1回目の今回は、郷土料理である
・だご汁(クジラ入り)
・だご汁(豚肉入り)
・ごんぼ(牛蒡)ごはん
・紅白なます
のレシピを教えてもらいながら地域のお母さんたち(花みずきの会)と一緒に調理しました。
完成した料理を、ときわ会のメンバーのおばあちゃんたちや数人の男性陣を加えていただきました。
ほっとするような味で、とてもおいしかったです。
ただ、みなさん調理中は経験からの目分量で味付けされていたので、わたしたち学生たちで味を再現できるか不安です。
三の膳の器やお盆は、各家庭に眠っているようで、今日はわたしたちに紹介するために屋根裏部屋から引っ張ってきてもらいました。立派なものがたくさんあり、これを屋根裏部屋に眠らせておくのはもったいないです。
これを使って今日の料理を振舞えば、よりおいしく食べられそうです。
今後メニューを作って、11月3日のおくんちの際に地域の方に振舞いたいと思っています。
午後からは伝建地区の道路改修の打ち合わせでした。
市役所の方も交え、前回の地域の方との協議を元に話し合いを行いました。
工期が迫っている中、市役所と地域の方と九大との合意形成を図るのは難しいです。
私達としては、アスファルト舗装ではなく、地元の塩田石を使った道路がいいのではないかと考えています。
また交通量がとても多いので、歩道を広くしたり段差を入れることで交通を抑制するような工夫が必要です。
頻繁に道路の改修ができるわけではない上に、専門の先生が参加する機会はなかなかない中で
せっかくのこの機会ですので、塩田津のまち並みに合う素敵な道路ができたらいいなと思います。
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